大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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空中給油機の登場

撃つだけが軍隊ではない。

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 軍隊で大切なことは、敵に弾を当てること意外に、規律や規則、司令に忠実なこと。 感情に動かされないこと。 などなど多いが、燃料や食糧(兵站)の配給が一番大切なのだ。 先の大戦(大東亜戦争)で日本軍が負けたのは補給が貧弱であったからだ。 輸送船が米海軍の潜水艦に沈められて、現地の兵に弾や食い物が届かないから負けたのだ。 もちろん兵器の性能もあるが、米軍とそれほど違いがあるとは思わない。 P51ムスタングと紫電改は、トントンの対戦成績である。 B29に対しても開発が遅れた十八試局地戦闘機震電であれば、と思うのは著者だけではあるまい。 食い物と弾薬が不足してジリ貧になり、マラリアや熱帯病で優秀な日本軍の兵は倒れていったのである。 あのとき、補給があれば、と多くの日本人が切に思ったのだ。 燃料切れで、日本軍の高額な艦載機が落ちてはたまらないのだ。 そこで、自然と給油機の開発が飛行軍から発注されたのだ。 もちろん、左内大将の発案ではない。 空母を展開する上で、いつかは必要な、空中給油機である。 とくに、ジェット機となり燃料がバカ食いする機が増えてからは大日本航空機と日本飛行機開発へ多額の給付金まで政府は出して開発を急がせていたのだ。 それが、この2面作戦で役にたった、というか絶対に必要となったのだ。 武装なんてない。 つまり月光の武装をはずした機だ。 では違いはどこにあるのか。 空中での給油は、空中給油機から燃料ホースを出すのだが、ここまでは現実の米軍と同じだ。 違いは燃料ホースの先に遠隔ロボットの手が乗ってるのだ。 小さいロボット(4歳くらい)だが、素人の操縦者でも空中給油が可能なサポートロボットだ。 このロボットの開発に2社の技術陣が精魂込めたのだ。 空中給油を経験してない操縦者でもOKなサポートをしてくれるのだ。 ただ、高度や速度を一定に保てばOKなのだ。 機体は旧型月光だ。 それの武装をはずして、操縦者は1人で、あとは、燃料タンクでいっぱいだ。 そして翼の下には補助タンクを2ケ吊り下げられるのだ。  今回は、月光改だ、エンジンはジェットエンジンだが、プロペラを廻して飛ぶターボプロップだ、空中給油も月光改造型でOKである。 正規空母コノハナサクヤのエレベーターから、ずんぐりした月光タイプD型(空中給油機)が飛行甲板にせり出してきた。 艦長は要請あると解したのだ。 なんせ、北満は日本海の現在地から遠距離だ。 操縦士に指令が飛ぶ、「月光改はソ連戦車隊殲滅へ向かった、空中給油が必須である、位置を把握して作戦に支障の無いように給油をすること、なお護衛機は月光1機が付く。」 「こちら。月光D型3番機、以降ミルクびんと呼称する、信号OKなら発艦する。」 「艦橋よりミルクびん、発艦は信号よろし。」 風上へ空母は35ノットで航行する。 信号がアオだ。 スロットルをあげる。 エンジンがキーーーーーンと唸る。 同時にカタパルトから電気火花が飛び、ミルクびんはコノハナサクヤから発艦した。 燃料満載で重いが、なんとか浮かんだ。 護衛機の月光も発艦して、あとに続いた。 いままで、空母は邦人救出や馬賊討伐に作戦行動したが、戦争になる要素を含んだ紛争の出動は初である。 シナやソ連との開戦に空母がどれほどのものか試されるときが来た! 暗雲立ち込める日本海の波は荒い。
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