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総帥のご訪問だ。
オトタチバナⅡのVTOL
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オトタチバナ改はオトタチバナⅡと正式に艦名が決定された。 アマテラス改の改がカブルからだ。 旧オトタチバナは台湾府(台湾も当時は日本であるのだ。)の海軍基地が母港となりシナへの目付けとなる。 オトタチバナⅡは横須賀軍港を出発して、40ノットで欧州を目指した。 55ノットではないのは、随伴する駆逐艦がついてこられないからだ。 環境大臣である、桜井は身分を海軍少尉に改めて従軍記者として同乗していた。 さっそく、艦橋まで、艦長へご挨拶だ。 最新空母オトタチバナⅡの艦長、新藤少将は艦橋で、艦長の椅子の座り心地を楽しんでいた。 「桜井従軍記者、入ります。」 艦長があわてて立ち上がり敬礼した。 身分は少尉であるが、本来は日本国内閣の閣僚で、大臣であるからだ。 「艦長、やめてください、自分は少尉でありますから。」 「しかし、大臣。」 「従軍記者としての扱いを希望します。」 「わかりました、では桜井記者、御用は。」 「このオトタチバナの案内を・・・・」 「わかりました、副官、指揮を頼む。」 「え、艦長自らですか?」 「とうぜんです。」 「では、よろしくお願いします。」 「まずは、格納庫で、新型VTOLの説明を。」 「期待しています。」 そうなのだ、桜井記者は、一番観たかったのだ。 新型VTOLを。 二人はエレベーターで格納庫へ。 日本飛行機開発と大日本航空機が持てる技術を組み合わせて、完成のこぎつけた機体である。 4個の超伝導モーターが円いカバーの中でペラを廻す。 バランスが4個だから取り易いのだ。 それほど円いカバーは大きくはない。 胴体は超耐熱セラミックで、白い色である。 そこに赤い日の丸が映える。 ちょうど1機が整備中であった。 艦長は桜井記者を、整備機体へ案内する。 整備の係員は3人だ。 艦長に気がついて、「敬礼。」 の掛け声だ。 「ごくろう。」 艦長が答礼をする。 艦長が桜井従軍記者に説明だ。 「これが、最新VTOLです。」 「なお、最高機密ですから写真は。」 「判っております。」 「では、大きさは今までのVTOLと替わりません。」 「それで、すべての正規空母での運用が可能です。」 「そうですね、エレベーターがありますからね。」 「ほう、さすが、環境大臣。」 「うおっほん。」 「イヤ、桜井記者さん。」 「それで、最大の違いはエンジンです、超伝導モーターで離床して飛行します。」 「そして、燃料は水素で、燃料電池で動きます。」 「さらに、すごい特徴があります。」 「それは、操縦が容易いのです。」 「私も、以前は飛行軍で鳴らしたオトコですが、私でも出来ます。」 環境大臣が、それに食いついた。 「私も、飛行免状は2種を持ってますが。」 「そうですか、では飛行許可はOKですね。」 それを聞いていた整備員が、「艦長、こいつは整備完了です、あとは試験飛行ですが。」 「わかった、オレと、どうですか?」 「ぜひ、絶対、乗せてください。」 「わかりました、ではエレベーターで上げますので。」 二人は機体と共にエレベーターに乗る。 電車の踏み切りのような音で、警告音を出しながらエレベーターが機体と二人を飛行甲板に上げた。 広い、さすが正規空母だ、甲板の真ん中では海が見えない。 艦長は副官に連絡すると、ハッチを開く。 蛇腹に折りたたまれたタラップが広がる。 「さあ、試験飛行です。」 もう、桜井環境大臣は、ガキのように満面の笑みであった。
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