大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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水陸両用戦車の開発

総帥の決断!

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 総帥は、日本の正規空母視察から軍司令部に戻った。 「幹部を集めてくれ。」 言われたことしかやらない、使えない女性秘書に伝える。 「ドーバー越えの会議だ。」 「了解しました。」秘書はビックリした。 いままで、会議の題目なんて言わなかったのに。 総帥は、余程あわてているようだ。 秘書は駆け足で退出した。 総帥は大会議室へ急ぐ。 数分で、主だった幹部が集まった。 さすが、独逸帝国である、遊んでいるヤツはいないのだ。 総帥は全員に、「この中で日本軍の空母視察へ行ってないヤツはいるか?」 「もし、いたら本日中に行ってくること。」 「話はそれからだ。」 総帥は退出した。 実は、陸軍の幹部らは、ひとりも空母視察には行っていなかった。 なぜなら独逸帝国の幹たる陸軍だからだ、海軍なんてクソだ。 独逸帝国陸軍は世界最強であると自負していた。 事実、独逸帝国陸軍の実力は、侮りがたい。 現在、欧州は独逸帝国の天下である。 ラィツランドとローランドの2国以外は独逸帝国領か独逸帝国傀儡政権の国であるのだ。 ゲッペルン総帥が選挙で選ばれてから、ドイツは隣国を併合していった。 オーストリアやフランスなどだ。 電撃戦で、数日で落としていた。 やり方は、ドイツ移民を入れる、そうして現地人との争いが発生する。 現地政府では、テロ行為に対処ができない。 仕方なくドイツ政府が自国民を守るために介入する。 そして実効支配地域を拡げてきた。 そして独逸帝国の元が誕生したのである。 細かいところは違うが、おおむねがそうである。 強力な軍事力で、他国の民衆を黙らせてきたのだ。 そして、圧制を・・・・総帥は圧制はしなかったのだ。 でないと、ドイツ国民の人気などはないであろう。 かの、半島の将軍様のような悪の権化ではないのだ。 気に入らない幹部(それも叔父さん)を高射砲で撃つような総帥ではないのだ。 まして、銃殺した叔父を犬のエサなどにはしない。 共産党は言論弾圧と粛清の嵐で国を治めるが、総帥は違うのだ。  帝国主義的独裁政権ではあるのだが、選挙で選ばれた総帥である。 さて、総帥は翌日、グルップ重工業の実験場に幹部連中を集めた。 そして、自ら計画した実験を幹部連中に見せたのだ。 実験場は広大で、人工の河もある。 そこに数台の水上戦車だ。 そして対岸には、独逸帝国自慢のV型が、これも数台並べてある。 どれにも実験を実演する兵士が搭乗していた。  総帥が配下に合図する。 すると部下が無線機に向かって、「模擬戦開始。」と叫んだ。 キュル、キュルと水上戦車が河に入り、スクリューで河を渡り始めた。 対岸のV型は、砲撃せずに、砲塔が動くだけだ。 やがて、河を渡り、上陸した水上戦車がフロートをはずすため立ち止まり・・・・そこを、いままで、沈黙していたV型戦車が模擬弾を撃つ。 バシュン、バシュン、バシュン、と模擬弾が水上戦車に当たる。 模擬弾とは、砲弾に爆薬の替わりに水性塗料を混ぜたものだ。 そこで、総帥が部下に合図だ。 「想定訓練終わり。」 と無線で叫んだ。 戦車や水上戦車はエンジンを止めた。 「では、検分する。」 総帥自ら検分である。 あわてて、技師らが付き従う。 どれも、水上戦車の砲塔の側面や無限軌道の上など弱点にヒットしている。  装甲の厚い前面はフロートもあり、ヒットしてはいない。 技師らが、検分して赤い×点をヒットしたところに貼っていく。 どうみても水上戦車は全滅だ。 陸軍幹部は冷汗で、誰も何も言わない。 総帥は全員を見回していう。 「皆の意見が聞きたい、結果を見て意見して欲しい。」 誰も・・・・・総帥は日本の空母の、あのお局士官を、今ほど欲しいと思ったことはなかった。 総帥は、「ドーバー越えは無期限に延期だ。」 誰も、何も言わなかった、イヤ言えなかった。 
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