大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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満州国最大の危機

南と北からの進攻だ。

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 満州国とソ連の国境には河が流れている。 (それは、本当のことかもしれない。) けっこうな、大河であり、普通の戦車では渡れない。 砲塔などに、防水塔を建てるか、エンジンの吸排気の管を水面に出さないと水没して、エンジンがダメになる。 あとは、山岳地帯や不整地が多く徒歩ならいいが戦車では無理であった。 しかし、水上戦車では渡河はOKなのである。 ソ連とシナは互いに画策して、同時攻撃で、混乱する満州国を一気に殲滅する作戦に出たのだ。 しかし、ソ連と満州国の国境は人家もなく、不毛の地であった。 満州国の南部のシナとの国境にはフェンスがあり、人家も近く、満州軍の基地や出先の防衛拠点も多かった。 それで、同時進軍であっても違いが多すぎる。 当然、シナ側からの文句が多かったのだ。 話し合いは進まなかった。 それでは、せっかくのチャンスを逃してしまう。 ソ連はあせった。 250両の水上戦車だ。 いままでは、10両か15両くらいしか独逸帝国は渡してはくれなかった。 それが、今回はなぜか250両とまとまった数だ。 一気に米軍や満州軍を叩けるのだ。 ステルヒン総書記は、幹部連中に、「くそっ、いい機会を逃してしまう、米国や日本が気がつく前にヤラんで、どうするのか。」 「そうです、総書記、今が機会かと思いますが。」 「シナのヤツが同意せんのだ。」 「いっそ、攻勢にでれば、そうして満州国はソ連のものだ、となるとヤツラも絶対進撃しますよ。」 「それは、そうだな。」 「満州国の米軍をなんとかできるのは、新兵器の水上戦車が、相手に悟られないうちです。」 幹部の納得する説明に、総書記ステルヒンは焦る。 ソ連にとって頭の上の岩が、満州国やユダヤ共和国である。 そこに展開する米軍の規模は、ソ連にとり脅威の何者でもないのだ。 満州国は現在、傀儡政権が揉め事で混乱している。 そのスキを突くのは、今しかない。 揉め事がおわってからでは遅いのだ。 満州国の姫を内部の手引きで拉致したが、日本の戦闘機にジャマされたのは、この間の事だ。 聞くところによると、姫が逃げだして、すぐに日本軍が姫を待っていたらしい。 ひよっとしてハメられたのはソ連軍か、と疑うほど話ができすぎだ。 満州国の皇帝の配下は信用できない、皇帝への不満分子なぞ信用できない。 あのままではソ連がハメられるところであった。 うやむやに話が終わってよかったと思うクレムリンの幹部達であった。・・・・こちらはシナの独裁政権だ。 独裁といっても皇帝が在位しては居ない。 民主主義でもなく、ソ連のような共産党独裁政権でもないのだ。 しいて言えば、独裁的全体主義みたいな、中国の以前の大清国より、ある意、味後退した独裁的皇帝政治様な軍閥が支配する政権であった。 軍閥は世襲ではない、強い軍閥が弱い軍閥を従えているのである。 当然、労働者階級の革命なぞナイ。 強い者、つまり軍閥政権であった。 現在は軍閥の張喜撰(チョウキセン)がトップ軍閥である。  軍閥会議の席上で、「ソ連が同時進攻をと、再度の要求をしてきましたが。」 「放っておけ、あいつらは信用できない。」 「そうだ、赤いヤツラなぞ、シナは4000年の歴史があるのだ。」 「独逸の軍人が言っていたではないか、ソ連は石油での払いばかりだと。」 「そうだ、我らは、黄金で支払ってるからな。」 シナは基本、金塊や砂金での取引が伝統であった。 下々は銭を使うが貴族や軍閥は金塊や砂金しか信用できないからだ。 (造りの悪い銭が横行していたのだ。) 独逸人技術者にもワイロは効いているのだ。 それが証拠にシナには独逸人技術者が指導に、以前から(ミサイル潜水艦など)来ていたのだ。 今度の水上戦車にも技師が派遣されて来ているのだ。 金塊は独逸帝国に効くワ、とほくそ笑む張喜撰であった。
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