大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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ロンメロの考え

日本との和解とは。

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 ロンメロは、ゲッペルン総帥の残したメモの複写を何度も読み返していた。 これで、もう数十回を越える。 それは、ソ連やシナとの軍事同盟を反故にして、日本と和解する内容であった。 このメモを見て、シュリーマン宣伝大臣(当時は宣伝大臣だ。)はゲッペルン総帥暗殺という、暴挙に出たのだ。 メモには、今のままでは、ソ連やシナと共倒れになる、独逸帝国は軍事同盟で相手を間違えた、と書いてあった。 それで、ソ連やシナとは、手を切り日本と和解することが、第一段階と書いてあった。 そこで、メモは終わっている。 おそらく、ゲッペルン総帥は、第二、第三と考えていたのだろう。 しかし、亡くなられた今はわからないのだ。 そして、シュリーマン宣伝大臣にソ連クレムリンより、ゲッペルン総帥メモが暴露されて、シュリーマンがソ連の誘いに乗り、暗殺劇となったのである。 一連の流れを、手に取るように理解したロンメロは、戒厳令をいつまでも発令はできない。 国民も生活があるのだ。 そろそろ、クーデターによる臨時政府を立ち上げる時が、きているのだ。 普通選挙を実施するまでの数ヶ月間であるが、現在政府機関は止まっている。 それを動かすための臨時クーデター政府だ。 それに、号外やラジオ放送で、今回の戒厳令の理由など、おおまかに伝えてはいるが、やはり国民に説明は必要である。 ロンメロは自身が議会で、演説することとした。 とうぜん、公開放送も同時である。  ロンメロは全国民に対して重要な放送をする旨、伝言した。 発表は、明日の午後2時ころとした。 そこに、フローラがドアをノックして入ってきた。(返事を待たずに入るなんて、もう夫婦きどりのフローラだ。) 「ロンメロ将軍。」 「なにかね。」 「あのう、そのう・・・」 ロンメロは言った、「婚姻の儀は明日の演説のあとでいいだろう。」 「ハイ、ロンメロ。」 今度は呼びすてだ。 ゲンキンなやつだ。 もう満面の笑みだ。 こちらは、人生の墓場に足を突っ込んで・・・・  まあ、ここらで、年貢の納め時であるのは、ロンメロもわかっていたのだ。 ロンメロは知らなかったが、フローラは自身の親類や縁者や、あろうことか新聞社や放送局にまで、ロンメロとの婚姻の招待状を配ってしまっていたのだ。 逃げられないロンメロである。 独逸帝国のゴシップ新聞は、すでにシュリーマン総帥の美人秘書、ロンメロと婚姻!と第一面トップ見出しだ。 やはりか、ロンメロ将軍は自身の女をスパイとして放っていたのか。 国民に、ロンメロとフローラの関係が婚姻を発表する前に、バレていたのである。 まあ、蛇足はここまでにして、ロンメロの演説である。 「我が、独逸帝国の親愛なる国民諸君、私はゲッペルン総帥が暗殺された事実を掴んだ。」 「そして、暗殺の首謀者である、シュリーマン総帥を糾弾するべく、動いたがシュリーマンを取り逃がしてしまった。」 「現在、鋭意捜査中である。」 ここで、ロンメロは一区切りをつける。 「私は、戒厳令を発して、シュリーマンを追った、同時に政府内のシュリーマン派を駆逐するべく動いたのだ。」 「ゲッペルン総帥の仇は取らねばならない。」 「そして、ゲッペルン総帥の独逸国民の将来への希望はかなえねばならない。」 「私は、ここに亡くなられたゲッペルン総帥の意思を全国民に明かそう。」 議会はシーンと静まり返る。 総帥の意思とは? 「それは、独逸帝国がソ連、シナとの軍事同盟を破棄し、日本と和解することである。」 「総帥は独逸国民の将来を考えた結果であると、メモに残している。」 「私は、そのメモを信じて、日本と和解するべく、総帥選挙に打って出る。」 もう、議事堂は、割れんばかりのロンメロ、ロンメロ、ロンメロと叫ぶ嵐であった。 
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