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ソ連VS独逸帝国
独逸帝国の対応は?
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ロンメロは軍司令部から戦闘指揮車で、総帥府を目指した。 戒厳令の解除と、臨時政府の樹立のためだ。 ベルリンへのギガント攻撃機をV型戦車で防いだロンメロ将軍への、軍や国民の期待は止まることがなかった。 シュミツトらの調査で、シュリーマンのソ連との密約で、ゲッペルン総帥暗殺にかかわっていた者は、なんとほとんど粛清されていたのだ。 ゲシュタポ司令も、別の人物であった。 どうりで、暗殺の内容を知らなかったのだなと妙に納得したロンメロだった。 シュリーマンは腹心の部下も信頼してなかったようだ。 参考人が、ほとんど粛清されていては、シュミットやフローラがいくら調査しても証拠がつかめないのである。 だから、ソ連から漏れた情報がモノを言ってシュリーマンは逃げ出したのである。 しかし、突然のギガント攻撃機の攻撃はなんなんだ。 もしや、シュリーマンはソ連に逃れたか! ソ連はキール軍港への攻撃も、ベルリンでの敗退も沈黙だ。 ソ連大使館も沈黙だ。 ロンメロ将軍はソ連大使を呼び出した。 ソ連大使もロンメロに話があるようだ。 両者は総帥府で、面会する。 「キール軍港やベルリンへの、いい訳を言いたまえ。」 いきなりロンメロが切り出した。 「私や本国の本意では、ありません。」 「では、だれが。」 「ソ連は現在ふたつの勢力に分かれています。」 「それを、聞いても?」 「え、え、現在のイワノーシェフ書記長とシュリーマン派です。」 「え、いま、なんと。」 「シュリーマン派です。」 「それは、もしや。」 「そうです、独逸帝国総帥のシュリーマンはソ連へ亡命したと思われます。」 「思われるとは?」 「私も本国からの連絡以外に、情報網はあります、ですから言えるのです。」 「うむ、君が私に言えることを、言える範囲で、すべて言いたまえ。」 大使は意を決したかのように切り出した。 「独逸帝国の日本との和解は、我がソ連に米英日の軍事同盟国に負けを認めるのと同じ意味です。」 ロンメロは頷いた。 「それで、独逸帝国との軍事同盟を存続させたい連中がシュリーマンと手を組んだらしいのです。」 ロンメロはシュリーマンが逃げ延びたこと、その節操のなさと狡猾さに、あきれて何もいえなかった。 シュリーマンVSロンメロはソ連シュリーマン派VS独逸帝国臨時政府 の様相を帯びてきたようだ。 キール軍港は破壊されて使えない。 そして、多くの海軍軍人を失ってしまった。 独逸海軍艦艇は穴だらけで、使えない。 ソ連への陸軍進軍は、ローランドを通れねばならない。 ローランドからソ連への独逸帝国の陸軍進軍は、とても無理だろう。 まず、ローランドが許可するとは思えない。 しかし、海軍は壊滅的な被害で、とても陸軍兵員を船で、ソ連まで進攻は不可能に近いのだ。 独逸帝国の飛行軍には、ソ連までの長距離攻撃機など無い。 ギガントの再生産は、今日明日に出来るほど簡単ではないのだ。 どうしても、数ヶ月はかかるのだ。 なんと、弱い海軍を先に叩くとは、シュリーマンは狡猾な作戦で、独逸帝国へ反抗したのである。 どうする、ロンメロ将軍! どうなる、混乱した独逸帝国。 ロンメロだけでは到底、無理だ。 しかし、フローラやシュミットでは助けにはならないし、国民が納得しない。 人物がいない独逸帝国だ。 ロンメロは今、出来ることのみに、専念するしかなかった。
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