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英国への凱旋。
王女の奪還に成功したちくま号だ。
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さすがに、ドイツ軍艦といえども・・・舳先がクジラの口を開けたように広がっては・・・水の抵抗もあり追跡は断念せざるをえなかったのだ。
潜航艇ちくま号には、写真器は積んでなかったので・・・ドイツ帝国の赤っ恥は公開されることはなかった。
当時、写真器は大きなかさばる機械だったのだ。
シャッター押せば、猿でも自撮りできるなんて・・・空想の時代だったのだ。
悔しがる・・・ドイツ帝国の威信ともいう・・・軍艦ドイツェランドを置き去りにして・・・我が海軍の潜航艇ちくま号は英国のポーツマス軍港を目指す。
もう、蓄電池はカラなので浮上して充電しながらのエンジン動力航行である。
潜航艇にはハッチが2ヶ所ある。
その1ヶ所から顔を出してる、王女とメイド士官である。
そりゃあ、せまい艇内より気分が晴れるからなのである。
英国王女とメイドを無下に扱えない松本艇長なのである。
下手に扱うと、国際問題へ・・・なんせ、当時の最高権力者が英国の女王なのだ。
まだ、米国大統領なんて格下だったのだ。
やがて、英海軍の軍艦が王女を出迎える。
潜航艇を一般大衆へは見せられないからだ。
とうぜん、救出劇は軍事機密だ。
恥になるからドイツ側も沈黙だろう・・・
それに、軍艦の舳先で爆発した水中機雷だ。
軍艦の舳先は空間があり、舳先が御開帳よろしく開いただけで、沈没までには至らなかったのだ。
それに、舳先には空間があるだけで、人的な被害はなかったのだった。
つまり、軍艦ドイツェランドが恥をかいただけで終わったのである。
追いかけることができなくなったドイツ軍艦を尻目に・・・悠々と浮上して英国を目指す潜航艇を・・・
ドイツ海軍の乗員らは悔し涙で、見送るしかできなかったのだ。
ここは、ポーツマス軍港の潜水母艦だ。
すでに、ちくま号は甲板へ・・・水兵らがカバーを掛けているところである。
英国側からジョーンズ大尉が・・・松本艇長らが出迎える。
「おう、おう、お手柄でしたな、マツモトキャップ。」(キャップとはキャプテンの略で、艇長のことだ。)
「いえ、あなたの水中機雷のおかげですよ。」と、謙遜するが、真実でもある少尉の返事だ。
「できれば、詳細なレポートが欲しいんだが。」と、ジョーンズ大尉が・・・
まあ、当然な話だ。
なんせ、ドイツ軍艦に恥をかかせたんだから・・・
それも、ドイツ海軍の威信である軍艦ドイツェランドにである。
メイド士官から話は聞いてるんだが・・・
「話を聞いたら、もう最高のパーフェクトゲームじゃないか。」と、興奮するジョーンズ大尉だ。
ビクトリア女王が孫娘のマーガレット王女から・・・軍艦をやっつけた話を聞いたらしいのだ。
「それで、潜水艇の研究が許されるかもしれないんだ。」と、ジョーンズ大尉が・・・
松本君の手を握って・・・「キミハ最高にベストな同盟国のキャプテンだ。」と、松本少尉を誉めちぎるのだ。
日露戦争は日本だけではなく、英国の裏の助けがあったから・・・勝利した日本である。
そうなのだ、なぜか・・・英国と手を組むと勝利の女神が微笑むのである。
しかし、ここで困ったことが・・・そう、レポートのことである。
水中機雷の放出レバーを引いただけだ・・・なんて、書けるわけがない。
海軍の潜航艇の艇長として恥ずかしくない・・・レポートが求められているのである。
つまり、最低でも卒論程度にはまとめなければならないのだ。
もちろん、海軍大学ではない、士官学校しか・・・海軍大学は少佐への登龍門だ。
大尉じゃない、少尉の松本君では・・・荷が重いのだ。
そんなことは知らない・・・ジョーンズ大尉である。
仕方がないから・・・知り合いの電気技師へ助けを求める少尉であった。
「うむ、そうですね。」と、考える電気技師の山崎技官だ。
「しかし、英国側からなら、最低でも英文でないと・・・」と、言い出す山崎技官だ。
幸いなことに・・・潜水母艦には英語が堪能な下士官が・・・数人いたのである。
それで、レポートが完成できたんだが・・・なんせ、電気技師が・・・
これは、潜航艇の秘密が・・・英国側へ・・・
しかし、しかしだ。 潜航艇が攻撃兵器を持つことができそうなのだ。
それで、ジョーンズ大尉から水中機雷のレポートとの交換ということに・・・
転んでも、タダでは起きない松本君である。
なんせ、薩摩の生まれだ・・・九州人はタダでは起きないのである。
こうして、潜航艇ちくま号に水中攻撃兵器が搭載されるのである。
そして、ドイツ軍が潜航艇を探査した水中聴音器の話も日本側へ英国情報部から・・・
その水中聴音器が潜航艇ちくま号へ・・・当然、搭載されるのである。
英国での救出作戦は潜航艇ちくま号に、武器と耳を与えることになったのである。
これは、おおきな成果なのだ。
英国へ渡した潜航艇の動力の秘密以上の成果だったのである。
潜航艇ちくま号は、パッシブソナーと浮遊機雷を・・・・
浮遊機雷へ推進装置を・・・それは魚雷となるのである。
潜航艇ちくま号には、写真器は積んでなかったので・・・ドイツ帝国の赤っ恥は公開されることはなかった。
当時、写真器は大きなかさばる機械だったのだ。
シャッター押せば、猿でも自撮りできるなんて・・・空想の時代だったのだ。
悔しがる・・・ドイツ帝国の威信ともいう・・・軍艦ドイツェランドを置き去りにして・・・我が海軍の潜航艇ちくま号は英国のポーツマス軍港を目指す。
もう、蓄電池はカラなので浮上して充電しながらのエンジン動力航行である。
潜航艇にはハッチが2ヶ所ある。
その1ヶ所から顔を出してる、王女とメイド士官である。
そりゃあ、せまい艇内より気分が晴れるからなのである。
英国王女とメイドを無下に扱えない松本艇長なのである。
下手に扱うと、国際問題へ・・・なんせ、当時の最高権力者が英国の女王なのだ。
まだ、米国大統領なんて格下だったのだ。
やがて、英海軍の軍艦が王女を出迎える。
潜航艇を一般大衆へは見せられないからだ。
とうぜん、救出劇は軍事機密だ。
恥になるからドイツ側も沈黙だろう・・・
それに、軍艦の舳先で爆発した水中機雷だ。
軍艦の舳先は空間があり、舳先が御開帳よろしく開いただけで、沈没までには至らなかったのだ。
それに、舳先には空間があるだけで、人的な被害はなかったのだった。
つまり、軍艦ドイツェランドが恥をかいただけで終わったのである。
追いかけることができなくなったドイツ軍艦を尻目に・・・悠々と浮上して英国を目指す潜航艇を・・・
ドイツ海軍の乗員らは悔し涙で、見送るしかできなかったのだ。
ここは、ポーツマス軍港の潜水母艦だ。
すでに、ちくま号は甲板へ・・・水兵らがカバーを掛けているところである。
英国側からジョーンズ大尉が・・・松本艇長らが出迎える。
「おう、おう、お手柄でしたな、マツモトキャップ。」(キャップとはキャプテンの略で、艇長のことだ。)
「いえ、あなたの水中機雷のおかげですよ。」と、謙遜するが、真実でもある少尉の返事だ。
「できれば、詳細なレポートが欲しいんだが。」と、ジョーンズ大尉が・・・
まあ、当然な話だ。
なんせ、ドイツ軍艦に恥をかかせたんだから・・・
それも、ドイツ海軍の威信である軍艦ドイツェランドにである。
メイド士官から話は聞いてるんだが・・・
「話を聞いたら、もう最高のパーフェクトゲームじゃないか。」と、興奮するジョーンズ大尉だ。
ビクトリア女王が孫娘のマーガレット王女から・・・軍艦をやっつけた話を聞いたらしいのだ。
「それで、潜水艇の研究が許されるかもしれないんだ。」と、ジョーンズ大尉が・・・
松本君の手を握って・・・「キミハ最高にベストな同盟国のキャプテンだ。」と、松本少尉を誉めちぎるのだ。
日露戦争は日本だけではなく、英国の裏の助けがあったから・・・勝利した日本である。
そうなのだ、なぜか・・・英国と手を組むと勝利の女神が微笑むのである。
しかし、ここで困ったことが・・・そう、レポートのことである。
水中機雷の放出レバーを引いただけだ・・・なんて、書けるわけがない。
海軍の潜航艇の艇長として恥ずかしくない・・・レポートが求められているのである。
つまり、最低でも卒論程度にはまとめなければならないのだ。
もちろん、海軍大学ではない、士官学校しか・・・海軍大学は少佐への登龍門だ。
大尉じゃない、少尉の松本君では・・・荷が重いのだ。
そんなことは知らない・・・ジョーンズ大尉である。
仕方がないから・・・知り合いの電気技師へ助けを求める少尉であった。
「うむ、そうですね。」と、考える電気技師の山崎技官だ。
「しかし、英国側からなら、最低でも英文でないと・・・」と、言い出す山崎技官だ。
幸いなことに・・・潜水母艦には英語が堪能な下士官が・・・数人いたのである。
それで、レポートが完成できたんだが・・・なんせ、電気技師が・・・
これは、潜航艇の秘密が・・・英国側へ・・・
しかし、しかしだ。 潜航艇が攻撃兵器を持つことができそうなのだ。
それで、ジョーンズ大尉から水中機雷のレポートとの交換ということに・・・
転んでも、タダでは起きない松本君である。
なんせ、薩摩の生まれだ・・・九州人はタダでは起きないのである。
こうして、潜航艇ちくま号に水中攻撃兵器が搭載されるのである。
そして、ドイツ軍が潜航艇を探査した水中聴音器の話も日本側へ英国情報部から・・・
その水中聴音器が潜航艇ちくま号へ・・・当然、搭載されるのである。
英国での救出作戦は潜航艇ちくま号に、武器と耳を与えることになったのである。
これは、おおきな成果なのだ。
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