35 / 253
上海軍閥からの逃避行。
今だから、明かせる逃避行なのだ。
しおりを挟む
チラ、とマスターを見るヨシ子姫だ。(OKのサインのマスターだ。)
「どうやら、他にお客さんがいないから。」と、テーブルの空いた席へ座るヨシ子姫である。
「あのとき、もう拉致されて人質として・・・法外な・・・」と、当時を振り返るヨシ子姫だ。
「どうして、満州国王族である姫が、かどわかされてシナの軍閥なぞに・・・」と、今は元姫のヨシ子姫だから聞く参謀である。
「そうですね、もう私は日本海軍軍属ですから口外しないなら明かしましょう。」と、始める姫である。
「シナの軍閥は上海を牛耳る、王 立憲というヤツですわ。」
「たしか、まだ失脚してませんから、そうだと思います。」
「上海は、国際都市で欧州の流行なども聞こえるほどでした。」
「ふむ、ふむ。」と、参謀だ。
「それで、フランスはパリの最新流行の展示会の話を聞いたんですわ。」
「はるばる、欧州のパリまで行かなくても、上海であるんですわ。」
「それで、つい油断というか、誘いに乗ってしまったのですわ。」
「軍閥からの誘いですか。」と、松本君が・・・
「いえ、軍閥からでは、さすがに私も行きませんわ。」と、姫だ。
「わたしに、招待状が届いたから展示会を知ったのですわ。」
「上海の輸入品の業者が主催者で、その業者は清王朝からの出入りの業者ですわ。」
「それで、信用したのですわ。」
「それで、御父上に許可をもらい、数人の侍従と警備の者まで同行して、安全だと思ったんですわ。」
「まさか、軍閥の王 立憲が凶賊の天津党とつながってるなんて・・・」と、悔しがる姫だ。
「大連港からフネで上海港へ、ですわ。」
「そして、上海飯店(ホテル)へ落ち着きましたわ。」
「わたくしが、かどわかされたのは、上海飯店ですわ。」と、姫が続ける。
「エレベーターへメイドと二人でした。」
「そして、気が付いたら・・・かどわかされていましたわ。」
「記憶が曖昧で・・・どうしてなのか、わかりませんが。」
「ふむ、催眠ガスでもつかったか・・・」と、参謀だ。
「それなら、姫様おひとりでは抜け出せないんではないですか?」と、松本君が肝心なことを・・・
「それは、王 立憲の配下の裏切りですわ。」
「誰とは、言えませんが・・・」
「その者の手引きで・・・監禁されていた上海飯店を抜け出せたのですわ。」
「外へ出ると、別の者が私を案内してくれました。」
「詳しいことはわかりませんが・・・」
参謀がニャリと・・・おそらく、日本海軍の諜報員だろう・・・と、想像する松本君だ。(あくまで、想像だ。)
確かに、上海港はシナでは一番の港だ。(国際都市、上海だ。)
広大な港だ、軍閥の見張りは巡回するのが、せいぜいだろう・・・
「でも、港の出入り口は防波堤があり、せまくて鎖で閉じられていたのです。」と、姫様がいう。
「だから、潜航艇なのかっ!」と、参謀が叫んだ。
「わたくしは、教育係の日本海軍の退役大佐から、ある程度の知識は教えられていましたわ。」
「それでも、潜水艇が完成していたなんて・・・」
と、松本艦長を見る姫様だ。
「鎖とシナの軍船で港は、フネでは入れませんでしたからね。」と、艦長が思い出す。
「まあ、潜航艇なら、訳はありませんでしたが。」と、自信を示す。
「まさか、海の中から助けがくるとは・・・」と、当時を振り返る姫様である。
「でも、助けていただいて助かりましたわ。」
「なんせ、法外な身代金要求だったものですから。」
「わたくしは、何名も居る姫の1人に過ぎませんから・・・」
ヨシ子姫は・・・確か・・・何番目だったか・・・
かなりの次席だったかな・・・忘れた・・・
「それで、わたくしの教育係が言うには、内地の基地なら絶対に安泰だろうと・・・」
そりゃあ、呉鎮守府の軍人すべてが警備員のようなものだ。
シナの軍閥、すべてを敵に廻しても・・・対抗できる自信が松本君にはあったのである。
陸戦は、どうかわからないが・・・海戦で、シナ軍に負ける気はサラサラない松本中尉であるのである。
「わたくしは、もうシナとの政権争いはイヤですし、ここで骨を埋めますわ。」と・・・
どうやら、東郷元帥への血判状はマジだったようだ・・・
現在は日本の諜報機関は無いも同然だが・・・敗戦前は・・・明治の頃は英国情報部が手本だったのだ。
日英同盟は、かなり日本のためにもなったのである。
シナ人はシナという国には愛国心は全くないのだ。
シナ人は血族で繋がっている・・・血族関係だけが、シナ人の忠誠心をくすぐるのだ。
なぜなら、シナの為政者はコロコロ変わるからだ。
それも、漢族ではない、清王朝は女真族だ。
元は蒙古族だ、なんと秦の秦王は眼の色が青だったとか・・・
それで、血族へ取り入った日本軍の情報部である。
そして、シナという場所は国という概念がないのだ。
現、シナ共産党は中華人民共和国の政府ではない。
シナ共産党という軍閥様の表向き共産党という政府が中華人民共和国を所有しているのである。
人民解放軍はシナの軍隊ではない。
共産党の私兵なのである。(人民を開放などしない、支配するための軍だ。)
つまり、国家という常識が無い場所がシナ大陸なのである。
福澤先生が脱亜論を説いた理由が、そこにあるのだ。
ヨシ子姫は教育係の退役大佐から・・・かなりの影響を受けたようである。
参謀や艦長の前に座るヨシ子姫からは、大陸の風は感じなくて・・・
もろ、内地の風が吹いてくるのだ・・・
「どうやら、他にお客さんがいないから。」と、テーブルの空いた席へ座るヨシ子姫である。
「あのとき、もう拉致されて人質として・・・法外な・・・」と、当時を振り返るヨシ子姫だ。
「どうして、満州国王族である姫が、かどわかされてシナの軍閥なぞに・・・」と、今は元姫のヨシ子姫だから聞く参謀である。
「そうですね、もう私は日本海軍軍属ですから口外しないなら明かしましょう。」と、始める姫である。
「シナの軍閥は上海を牛耳る、王 立憲というヤツですわ。」
「たしか、まだ失脚してませんから、そうだと思います。」
「上海は、国際都市で欧州の流行なども聞こえるほどでした。」
「ふむ、ふむ。」と、参謀だ。
「それで、フランスはパリの最新流行の展示会の話を聞いたんですわ。」
「はるばる、欧州のパリまで行かなくても、上海であるんですわ。」
「それで、つい油断というか、誘いに乗ってしまったのですわ。」
「軍閥からの誘いですか。」と、松本君が・・・
「いえ、軍閥からでは、さすがに私も行きませんわ。」と、姫だ。
「わたしに、招待状が届いたから展示会を知ったのですわ。」
「上海の輸入品の業者が主催者で、その業者は清王朝からの出入りの業者ですわ。」
「それで、信用したのですわ。」
「それで、御父上に許可をもらい、数人の侍従と警備の者まで同行して、安全だと思ったんですわ。」
「まさか、軍閥の王 立憲が凶賊の天津党とつながってるなんて・・・」と、悔しがる姫だ。
「大連港からフネで上海港へ、ですわ。」
「そして、上海飯店(ホテル)へ落ち着きましたわ。」
「わたくしが、かどわかされたのは、上海飯店ですわ。」と、姫が続ける。
「エレベーターへメイドと二人でした。」
「そして、気が付いたら・・・かどわかされていましたわ。」
「記憶が曖昧で・・・どうしてなのか、わかりませんが。」
「ふむ、催眠ガスでもつかったか・・・」と、参謀だ。
「それなら、姫様おひとりでは抜け出せないんではないですか?」と、松本君が肝心なことを・・・
「それは、王 立憲の配下の裏切りですわ。」
「誰とは、言えませんが・・・」
「その者の手引きで・・・監禁されていた上海飯店を抜け出せたのですわ。」
「外へ出ると、別の者が私を案内してくれました。」
「詳しいことはわかりませんが・・・」
参謀がニャリと・・・おそらく、日本海軍の諜報員だろう・・・と、想像する松本君だ。(あくまで、想像だ。)
確かに、上海港はシナでは一番の港だ。(国際都市、上海だ。)
広大な港だ、軍閥の見張りは巡回するのが、せいぜいだろう・・・
「でも、港の出入り口は防波堤があり、せまくて鎖で閉じられていたのです。」と、姫様がいう。
「だから、潜航艇なのかっ!」と、参謀が叫んだ。
「わたくしは、教育係の日本海軍の退役大佐から、ある程度の知識は教えられていましたわ。」
「それでも、潜水艇が完成していたなんて・・・」
と、松本艦長を見る姫様だ。
「鎖とシナの軍船で港は、フネでは入れませんでしたからね。」と、艦長が思い出す。
「まあ、潜航艇なら、訳はありませんでしたが。」と、自信を示す。
「まさか、海の中から助けがくるとは・・・」と、当時を振り返る姫様である。
「でも、助けていただいて助かりましたわ。」
「なんせ、法外な身代金要求だったものですから。」
「わたくしは、何名も居る姫の1人に過ぎませんから・・・」
ヨシ子姫は・・・確か・・・何番目だったか・・・
かなりの次席だったかな・・・忘れた・・・
「それで、わたくしの教育係が言うには、内地の基地なら絶対に安泰だろうと・・・」
そりゃあ、呉鎮守府の軍人すべてが警備員のようなものだ。
シナの軍閥、すべてを敵に廻しても・・・対抗できる自信が松本君にはあったのである。
陸戦は、どうかわからないが・・・海戦で、シナ軍に負ける気はサラサラない松本中尉であるのである。
「わたくしは、もうシナとの政権争いはイヤですし、ここで骨を埋めますわ。」と・・・
どうやら、東郷元帥への血判状はマジだったようだ・・・
現在は日本の諜報機関は無いも同然だが・・・敗戦前は・・・明治の頃は英国情報部が手本だったのだ。
日英同盟は、かなり日本のためにもなったのである。
シナ人はシナという国には愛国心は全くないのだ。
シナ人は血族で繋がっている・・・血族関係だけが、シナ人の忠誠心をくすぐるのだ。
なぜなら、シナの為政者はコロコロ変わるからだ。
それも、漢族ではない、清王朝は女真族だ。
元は蒙古族だ、なんと秦の秦王は眼の色が青だったとか・・・
それで、血族へ取り入った日本軍の情報部である。
そして、シナという場所は国という概念がないのだ。
現、シナ共産党は中華人民共和国の政府ではない。
シナ共産党という軍閥様の表向き共産党という政府が中華人民共和国を所有しているのである。
人民解放軍はシナの軍隊ではない。
共産党の私兵なのである。(人民を開放などしない、支配するための軍だ。)
つまり、国家という常識が無い場所がシナ大陸なのである。
福澤先生が脱亜論を説いた理由が、そこにあるのだ。
ヨシ子姫は教育係の退役大佐から・・・かなりの影響を受けたようである。
参謀や艦長の前に座るヨシ子姫からは、大陸の風は感じなくて・・・
もろ、内地の風が吹いてくるのだ・・・
1
あなたにおすすめの小説
If太平洋戦争 日本が懸命な判断をしていたら
みにみ
歴史・時代
もし、あの戦争で日本が異なる選択をしていたら?
国力の差を直視し、無謀な拡大を避け、戦略と外交で活路を開く。
真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル…分水嶺で下された「if」の決断。
破滅回避し、国家存続をかけたもう一つの終戦を描く架空戦記。
現在1945年夏まで執筆
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる