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防潜網を突破しろっ!
網のワイヤーを切断するんだ。
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航海士が、「まもなく、軍港を出ます。」と、軍港内の海図とにらめっこだ。
「ガウン。」と、軽い衝撃が・・・
「なんだ。」「なんなんだ。」と、松本、アラン両艦長が叫んだ。
ぶつかったにしては、衝撃が変なのだ。
「まさか、まさか。」と、イヤな予感の松本中尉だ。
「まさか、防潜網かっ。」と、驚く。
「くそっ、なんて用意がいいんだよ。」と、重ねる。
「おそらく、ドイツ軍が軍港の出口へ網を張ったんだ。」
「でも、軍港へ入るときは、なんもなかったぞ。」と、アラン艦長だ。
「いや、おそらく潜望鏡が見られたんだ。」
「しかし、事前に用意しているなんて、まさかのドイツ海軍だな。」と、侮りがたしドイツ海軍である。
読者諸君は、ドイツ軍のUボートや日本のイ号潜水艦の舳先にギザギザの金具が、ついていたのを見たことは無いかな?
あのギザギザが防潜網を切り刻む金具なのだ。
現在の潜水艦には、あんな金具は無いが・・・当時はあったのだ。
なんせ、軍港には防潜網が張ってあったからだ。
しかし、この防潜網も欠点があるのだ。
海の地形は複雑なのである。
防潜網も、海面から海底まですべて張るのは無理があるのだ。
旧時代なら、いざ知らず、現在は役に立たないから・・・そんなものは、無いのだ。
「どうしますか。」と、不安げなアラン艦長だ。
想定外な事案であり、対処法なんて知らね~のである。
「まて、無理に突っ込むと、スクリューに網が絡まるぞ。」と、注意喚起の松本君だ。
そうなれば、浮上して絡まった網を取らないと・・・それでは、ドイツ軍にバレるのだ。
「どう、防潜網を抜けるんです。」と、アラン艦長が松本艦長へ指導を仰ぐ。
潜水艦運用に関しては、ドイツより古い日本海軍である。
そこで、潜水艦虎の巻きを取りだした松本君だ。
ガンダムの成層圏突破をアムロが取説で理解したように、松本君は虎の巻きをめくるのだ。
「あったぞ、防潜網の抜け方だ、14章だな。」
「え、え、と、250ページか。」
「うむ、なになに、防潜網は海底まで完全にふさぐには無理だと・・・なるほど。」
海底の地形は千差万別なのである。
それで、大まかにふさいでるだけなのだ。
「航海士。」「ハイ。」「軍港の出口の海底の状況はわかるか?」「そこまでは、無理ですが。」「うむ。」
「一番深いところなら、わかりますよ。」「なんだと。」「軍艦は喫水が深いですからね。」
「港の浚渫をドイツがやっていたので、軍艦用の道がわかりますよ。」
「では、その海底が深いところへ誘導できるな。」「やってみます。」
「では、深度40までいけるか試してください。」 「そこが、軍艦用に浚渫した場所です。」
「うむ、では深度40だ。」「アイアイサー。」
ゴボ、ゴボと空気が出て、その分海水がタンクへ潜水艦は深度が増すのだ。
「深度、40です。」「なら、ここが浚渫した場所だな。」
「よし、この一番深いところを出口までいけば、防潜網をかいくぐれるぞ。」と、アラン艦長だ。
航海士は精密な操船をしなければならない。
ジャイロ羅針盤とキール軍港内の海路図と、にらめっこである。
「速度、5ノットでホクホクセイへ、30秒進んでください。」「機関員へ、伝えろ。」
「速度5で、30秒だ。」「アイアイサー。」
ヒトが歩くほどの速度なので、潜水艦は手探りで進んでるようなものだ。
防潜網があれば、そこで進めなくなるから・・・それで、判断しながら進むのである。
「空気はあと、どのくらいもちそうだ。」と、松本君が聞いた。
空気ボンベの計器を見た隊員が、「1時間は、ありますが・・・」と、1時間だって!
「いかん、このままでは、二酸化炭素が増えるぞ。」
「艦内が暑くなるぞ。」と、「港を出たら、空気を入れ替えだな。」と、カナリヤのカゴを探すが・・・
潜水艦になってから、動物愛護団体からの抗議で鳥カゴは積んでないんだった・・・
「機関音、近づきます。」と、ソナー員が警報だっ!
「モーター停止、音を立てるなよ・・・」と、静かに警告するアラン艦長だ。
副官が、「音を出すな。」と、艦内放送でつぶやいた。
まだ、機関音は耳では直に聞こえない。
しばらくして、「ゴウン、ゴオウン、ゴゴウウン。」と、蒸気エンジンの音が聞こえてくる。
「どうやら、ドイツ野郎が探してるようだな。」と、アラン艦長がつぶやいた。
艦の上を機関音が通り過ぎる。
「ふう、あまり気持ちがイイものではありませんな。」と、アラン君だ。
おもわず、ニャリの松本君である。
潜航艇ちくま1号で、何度も経験しているから・・・それでも、気持ちがイイものではないな・・・
「思ったより、水中聴音器が使えますね。」と、アラン艦長が誉める。
なぜなら、かなり早くから近づいてくる艦船を探知できるからだ。
「そりゃあ、伊達に50個もマイクが付いてませんからね。」と、あらゆる方向を探知する水中聴音器なのだ。
当時は現在ほどマイクの感度が良くなかった、それで数で感度を稼いでいたのである。
なんせ、炭素の粉の振動で検知するカーボンマイクという方式なのである。
「よし、もういいだろう、モーター始動だ。」「5ノット前進だ。」「アイアイサー。」
マーガレット2号は、ドイツのキール軍港出口を目指して海底付近を進んでいく。
「すこし、暑いな。」と、ボタンを外す松本君だ。
どうやら、二酸化炭素が増えてきたようだ。
「なるべく、動かずにいるんだ。」と、艦内放送をかける。
なぜなら、動くことでヒトは、酸素を二酸化炭素へ・・・
潜水艦は、忍耐と根性が試される乗り物なのである。
「ガウン。」と、軽い衝撃が・・・
「なんだ。」「なんなんだ。」と、松本、アラン両艦長が叫んだ。
ぶつかったにしては、衝撃が変なのだ。
「まさか、まさか。」と、イヤな予感の松本中尉だ。
「まさか、防潜網かっ。」と、驚く。
「くそっ、なんて用意がいいんだよ。」と、重ねる。
「おそらく、ドイツ軍が軍港の出口へ網を張ったんだ。」
「でも、軍港へ入るときは、なんもなかったぞ。」と、アラン艦長だ。
「いや、おそらく潜望鏡が見られたんだ。」
「しかし、事前に用意しているなんて、まさかのドイツ海軍だな。」と、侮りがたしドイツ海軍である。
読者諸君は、ドイツ軍のUボートや日本のイ号潜水艦の舳先にギザギザの金具が、ついていたのを見たことは無いかな?
あのギザギザが防潜網を切り刻む金具なのだ。
現在の潜水艦には、あんな金具は無いが・・・当時はあったのだ。
なんせ、軍港には防潜網が張ってあったからだ。
しかし、この防潜網も欠点があるのだ。
海の地形は複雑なのである。
防潜網も、海面から海底まですべて張るのは無理があるのだ。
旧時代なら、いざ知らず、現在は役に立たないから・・・そんなものは、無いのだ。
「どうしますか。」と、不安げなアラン艦長だ。
想定外な事案であり、対処法なんて知らね~のである。
「まて、無理に突っ込むと、スクリューに網が絡まるぞ。」と、注意喚起の松本君だ。
そうなれば、浮上して絡まった網を取らないと・・・それでは、ドイツ軍にバレるのだ。
「どう、防潜網を抜けるんです。」と、アラン艦長が松本艦長へ指導を仰ぐ。
潜水艦運用に関しては、ドイツより古い日本海軍である。
そこで、潜水艦虎の巻きを取りだした松本君だ。
ガンダムの成層圏突破をアムロが取説で理解したように、松本君は虎の巻きをめくるのだ。
「あったぞ、防潜網の抜け方だ、14章だな。」
「え、え、と、250ページか。」
「うむ、なになに、防潜網は海底まで完全にふさぐには無理だと・・・なるほど。」
海底の地形は千差万別なのである。
それで、大まかにふさいでるだけなのだ。
「航海士。」「ハイ。」「軍港の出口の海底の状況はわかるか?」「そこまでは、無理ですが。」「うむ。」
「一番深いところなら、わかりますよ。」「なんだと。」「軍艦は喫水が深いですからね。」
「港の浚渫をドイツがやっていたので、軍艦用の道がわかりますよ。」
「では、その海底が深いところへ誘導できるな。」「やってみます。」
「では、深度40までいけるか試してください。」 「そこが、軍艦用に浚渫した場所です。」
「うむ、では深度40だ。」「アイアイサー。」
ゴボ、ゴボと空気が出て、その分海水がタンクへ潜水艦は深度が増すのだ。
「深度、40です。」「なら、ここが浚渫した場所だな。」
「よし、この一番深いところを出口までいけば、防潜網をかいくぐれるぞ。」と、アラン艦長だ。
航海士は精密な操船をしなければならない。
ジャイロ羅針盤とキール軍港内の海路図と、にらめっこである。
「速度、5ノットでホクホクセイへ、30秒進んでください。」「機関員へ、伝えろ。」
「速度5で、30秒だ。」「アイアイサー。」
ヒトが歩くほどの速度なので、潜水艦は手探りで進んでるようなものだ。
防潜網があれば、そこで進めなくなるから・・・それで、判断しながら進むのである。
「空気はあと、どのくらいもちそうだ。」と、松本君が聞いた。
空気ボンベの計器を見た隊員が、「1時間は、ありますが・・・」と、1時間だって!
「いかん、このままでは、二酸化炭素が増えるぞ。」
「艦内が暑くなるぞ。」と、「港を出たら、空気を入れ替えだな。」と、カナリヤのカゴを探すが・・・
潜水艦になってから、動物愛護団体からの抗議で鳥カゴは積んでないんだった・・・
「機関音、近づきます。」と、ソナー員が警報だっ!
「モーター停止、音を立てるなよ・・・」と、静かに警告するアラン艦長だ。
副官が、「音を出すな。」と、艦内放送でつぶやいた。
まだ、機関音は耳では直に聞こえない。
しばらくして、「ゴウン、ゴオウン、ゴゴウウン。」と、蒸気エンジンの音が聞こえてくる。
「どうやら、ドイツ野郎が探してるようだな。」と、アラン艦長がつぶやいた。
艦の上を機関音が通り過ぎる。
「ふう、あまり気持ちがイイものではありませんな。」と、アラン君だ。
おもわず、ニャリの松本君である。
潜航艇ちくま1号で、何度も経験しているから・・・それでも、気持ちがイイものではないな・・・
「思ったより、水中聴音器が使えますね。」と、アラン艦長が誉める。
なぜなら、かなり早くから近づいてくる艦船を探知できるからだ。
「そりゃあ、伊達に50個もマイクが付いてませんからね。」と、あらゆる方向を探知する水中聴音器なのだ。
当時は現在ほどマイクの感度が良くなかった、それで数で感度を稼いでいたのである。
なんせ、炭素の粉の振動で検知するカーボンマイクという方式なのである。
「よし、もういいだろう、モーター始動だ。」「5ノット前進だ。」「アイアイサー。」
マーガレット2号は、ドイツのキール軍港出口を目指して海底付近を進んでいく。
「すこし、暑いな。」と、ボタンを外す松本君だ。
どうやら、二酸化炭素が増えてきたようだ。
「なるべく、動かずにいるんだ。」と、艦内放送をかける。
なぜなら、動くことでヒトは、酸素を二酸化炭素へ・・・
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