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なんだ、この騒音は・・・
うたた寝していたソナー員が・・・
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「グワン、グワン、グワン。」と、水中聴音器のイャフォンから盛大に音が響く。
さすがに、深夜で半分寝ていた聴音員が飛び起きる。
「なだ、なんだ、びっくりしたぞい。」と、眼が覚めて・・・あたりを見回した・・・
半分寝ていたことがバレると・・・都合が悪いからだ。(給金に響くのだ。)
あわてて、イャフォンをかぶり直す。
そして、水中聴音装置のダイアルを廻す。
つまり、先ほどの音の出所を調べるのだ。
「ふむ、ふむ。」「ここか・・・」「えっ、ここは軍港の入り口付近じゃないかっ。」
さすがに、はっきりと眼が覚める聴音員だ。
「いかん。」と、非常ランプのスイッチのレバーを倒す。
なぜ、非常警報ではないのか・・・
それは、侵入した敵に悟られるからだ。
敵は、こそこそ侵入したきたのだ。
盛大に警報音が響けば・・・水中にも伝わりかねないからだ。
それで、水中には、わからない非常点滅方式なのである。
英海軍もバカではないのである。
「なんだ、どうしたんだ。」と、補助勤務員が駆けつけてくる。
「あ、あ、潜水艇かもしれない。」「なんだと。」
と、あわてて別方向の水中聴音器のイャフォンをかぶる。
聴音する地点が増える、そして音の発生位置も特定ができるからだ。
「速度は、5ノット程度と、そちらは。」
「あ、あ、同じだ。」
「間違いない、動力潜水艇が侵入したんだ。」
「よし、軍港司令部に非常招集をかけるぞ。」
「うむ、承知した。」
非常招集と描かれたレバーが倒される。
各部署の宿直員(泊まり番)から。各軍港内の警備やら防護対策員への招集がはじまった。
当時は、スマフォやケータイなんて便利なモノは皆無だ。
それで、電話なのだ。
深夜の電話だ、それも明け方のヤツだ。
たいてい、イヤな予感しかしないのだ。
「ハイ、トマスです。」「こちらは、湾港警備課です、非常招集です。」「わかりましたわ。」
電話が切れる。 別の者へ電話するためだ。
電話は、廻さない。 なぜなら、出ないヤツで糞詰まりするからだ。
「あんた、招集よ。」「はやく、起きなさい。」と、嫁さんが旦那をツンツンだ。
招集に遅れると、給金に響くからだ。
「ん、なんだよ・・・もう飲めないよ・・・」
「バカか、あなたは。」「招集だと、言ってるじゃないの。」
「え、えっ、なんだ、はやく起こさんか。」
「もう、早く行きなさいよ。」
トマス警備員は、あたふたと宿舎から・・・隣の宿舎からも・・・
どうやら、マジなようだ。
トマスは遅れマジと・・・警備艇まで、走りたくるのだ。
軍港内は、まともなフネでは満足な検索はできない。
それで、小型の警備艇が活躍できるのだ。
「おい、遅いぞ。」「スンマセン。」
「全員、集まったな。」「点呼だ。」
艇長が点呼だ。 各員が返答する。
他の警備艇も動き出したようだ。(ここまで、15分経過。)
水中聴音室では逐一、侵入してきた潜水艇の位置が軍港内の図面へ赤い印で示されている。
そして、動き始めた警備艇の位置も青い印で示される。
やがて、司令スタッフが数人、無線デスクへ・・・
「諸君、国籍不明の潜水艇とおぼしき動力船が侵入したきた。」
「各員は、受け持ちの警備艇を把握して的確な指示を出せ。」
「手に余れば、ワシのところへ廻せ、以上だ。」
軍港内は各ブロックに分けられ、それぞれ検索する方法や場所が警備艇に配分してある。
ポーツマス軍港は広大だ。 王立海軍の拠点だからだ。
それで、潜水艇の研究段階から、敵の潜水艇の侵入を予想するのは当然なことである。
しかし、以前に侵入されたときは・・・時、すでに遅く逃げられてしまったのだ。
それで、日本海軍から潜水艦の建造のノウハウを取り入れると同時に、敵潜水艇の侵入に備えて警備体制を整えていたのである。
「3号艇、聞こえますか。」「こちら、3号艇だ。」
「現在位置は4号ブイの側だ。」「では、5号ブイ方面へ捜索願います。」「了解だ。」
「おい、取り舵だ。」「水中聴音器流せ。」「了解です。」
警備艇は潜水艇や潜水艦を側索する聴音器はあるが、それは艇底には無い。
なぜなら、エンジン騒音で聴音器が役立たないからだ。(フネが小型だからだ。)
それで、水中マイクをロープで流して・・・水中の音声を採るのである。
そして、不審音を検知したら停船して、さらに音の出所を検索するのだ。
「あっ、停船を。」「ん、エンジン停止だ。」「了解です。」
「4号と5号の間で機械音です。」
「よし、こちら3号艇。」「3号艇どうぞ。」
「4号と5号の中間点で機械音。」「機械音了解。」
「そちら方面へ、2隻廻すから、音を逃がすな。」「3号艇、了解。」
やがて、2隻の警備艇が集まってきた。
水中音が聞こえる位置を点で結べば・・・発生源が詳しく判明するのだ。
そのころ、ドイツ潜水艇では・・・
「艇長、スクリュー音です。」「なんだと。」
ドイツ潜水艇には当然、水中聴音器も装備してあるのだ。
潜水艇であるから、乗組員は7名だ。
そして、ソナー員は1名なのである。
「艇長、スクリュー音が近づいてきます。」
「ううむ、いかん、モーター停止。」「ヤー。」
ドイツ潜水艇はモーターを停止して・・・
「いいか、音をたてるなよ。」と、艇長が指示を出す。
やがて、「シュル、シュル、シュル。」と、警備艇のスクルュー音が・・・・
さすがに、深夜で半分寝ていた聴音員が飛び起きる。
「なだ、なんだ、びっくりしたぞい。」と、眼が覚めて・・・あたりを見回した・・・
半分寝ていたことがバレると・・・都合が悪いからだ。(給金に響くのだ。)
あわてて、イャフォンをかぶり直す。
そして、水中聴音装置のダイアルを廻す。
つまり、先ほどの音の出所を調べるのだ。
「ふむ、ふむ。」「ここか・・・」「えっ、ここは軍港の入り口付近じゃないかっ。」
さすがに、はっきりと眼が覚める聴音員だ。
「いかん。」と、非常ランプのスイッチのレバーを倒す。
なぜ、非常警報ではないのか・・・
それは、侵入した敵に悟られるからだ。
敵は、こそこそ侵入したきたのだ。
盛大に警報音が響けば・・・水中にも伝わりかねないからだ。
それで、水中には、わからない非常点滅方式なのである。
英海軍もバカではないのである。
「なんだ、どうしたんだ。」と、補助勤務員が駆けつけてくる。
「あ、あ、潜水艇かもしれない。」「なんだと。」
と、あわてて別方向の水中聴音器のイャフォンをかぶる。
聴音する地点が増える、そして音の発生位置も特定ができるからだ。
「速度は、5ノット程度と、そちらは。」
「あ、あ、同じだ。」
「間違いない、動力潜水艇が侵入したんだ。」
「よし、軍港司令部に非常招集をかけるぞ。」
「うむ、承知した。」
非常招集と描かれたレバーが倒される。
各部署の宿直員(泊まり番)から。各軍港内の警備やら防護対策員への招集がはじまった。
当時は、スマフォやケータイなんて便利なモノは皆無だ。
それで、電話なのだ。
深夜の電話だ、それも明け方のヤツだ。
たいてい、イヤな予感しかしないのだ。
「ハイ、トマスです。」「こちらは、湾港警備課です、非常招集です。」「わかりましたわ。」
電話が切れる。 別の者へ電話するためだ。
電話は、廻さない。 なぜなら、出ないヤツで糞詰まりするからだ。
「あんた、招集よ。」「はやく、起きなさい。」と、嫁さんが旦那をツンツンだ。
招集に遅れると、給金に響くからだ。
「ん、なんだよ・・・もう飲めないよ・・・」
「バカか、あなたは。」「招集だと、言ってるじゃないの。」
「え、えっ、なんだ、はやく起こさんか。」
「もう、早く行きなさいよ。」
トマス警備員は、あたふたと宿舎から・・・隣の宿舎からも・・・
どうやら、マジなようだ。
トマスは遅れマジと・・・警備艇まで、走りたくるのだ。
軍港内は、まともなフネでは満足な検索はできない。
それで、小型の警備艇が活躍できるのだ。
「おい、遅いぞ。」「スンマセン。」
「全員、集まったな。」「点呼だ。」
艇長が点呼だ。 各員が返答する。
他の警備艇も動き出したようだ。(ここまで、15分経過。)
水中聴音室では逐一、侵入してきた潜水艇の位置が軍港内の図面へ赤い印で示されている。
そして、動き始めた警備艇の位置も青い印で示される。
やがて、司令スタッフが数人、無線デスクへ・・・
「諸君、国籍不明の潜水艇とおぼしき動力船が侵入したきた。」
「各員は、受け持ちの警備艇を把握して的確な指示を出せ。」
「手に余れば、ワシのところへ廻せ、以上だ。」
軍港内は各ブロックに分けられ、それぞれ検索する方法や場所が警備艇に配分してある。
ポーツマス軍港は広大だ。 王立海軍の拠点だからだ。
それで、潜水艇の研究段階から、敵の潜水艇の侵入を予想するのは当然なことである。
しかし、以前に侵入されたときは・・・時、すでに遅く逃げられてしまったのだ。
それで、日本海軍から潜水艦の建造のノウハウを取り入れると同時に、敵潜水艇の侵入に備えて警備体制を整えていたのである。
「3号艇、聞こえますか。」「こちら、3号艇だ。」
「現在位置は4号ブイの側だ。」「では、5号ブイ方面へ捜索願います。」「了解だ。」
「おい、取り舵だ。」「水中聴音器流せ。」「了解です。」
警備艇は潜水艇や潜水艦を側索する聴音器はあるが、それは艇底には無い。
なぜなら、エンジン騒音で聴音器が役立たないからだ。(フネが小型だからだ。)
それで、水中マイクをロープで流して・・・水中の音声を採るのである。
そして、不審音を検知したら停船して、さらに音の出所を検索するのだ。
「あっ、停船を。」「ん、エンジン停止だ。」「了解です。」
「4号と5号の間で機械音です。」
「よし、こちら3号艇。」「3号艇どうぞ。」
「4号と5号の中間点で機械音。」「機械音了解。」
「そちら方面へ、2隻廻すから、音を逃がすな。」「3号艇、了解。」
やがて、2隻の警備艇が集まってきた。
水中音が聞こえる位置を点で結べば・・・発生源が詳しく判明するのだ。
そのころ、ドイツ潜水艇では・・・
「艇長、スクリュー音です。」「なんだと。」
ドイツ潜水艇には当然、水中聴音器も装備してあるのだ。
潜水艇であるから、乗組員は7名だ。
そして、ソナー員は1名なのである。
「艇長、スクリュー音が近づいてきます。」
「ううむ、いかん、モーター停止。」「ヤー。」
ドイツ潜水艇はモーターを停止して・・・
「いいか、音をたてるなよ。」と、艇長が指示を出す。
やがて、「シュル、シュル、シュル。」と、警備艇のスクルュー音が・・・・
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