79 / 253
2隻の連携で、ドイツ野郎を追撃だ。
パッシブ・ソナーも使いようなのだ。
しおりを挟む
「しかし、音だけでは方向や距離は、わからんぞ。」
「とりあえず、報告だ。」
「艦長。」「ん、なんだ、いまは・・・」
「それどころではありません、不審な潜水艦が・・・」
「なんだと、それはマコトかっ!」と、マツモト君が叫んだ。
「まさか、ドイツ帝国かっ。」
「・・・・・」ソナー員は沈黙だ。
スクリュー音を聴いてるのだ。
「間違いないです、以前に聴いた音です。」と、さすが訓練されたソナー員である。
アクデブ・ソナーの試験の検討に乗船していたアランが、「オレはマーガレット2号へ戻るぞ。」と、急ぐ。
「あ、あ、了解だ。」
組み立てボート(船外機つき)で、自艦へ戻る。
「マツモトっ。」と、どうしたらという顔の司令官のクラリスが・・・
「君は、マーガレット王女に、離れるなよ。」「わかったわ。」
「マツモトに指揮は、任せるわ。」と、クラリス司令だ。
「よし、ジーゼル始動、半速前進。」「アイアイサー。」
クリステーナ号はジーゼルの排気を出しながら、追撃体制へ・・・
「おやっ、ヤツら気づいたな。」と、ハインリッヒ艦長だ。
「ソナー員、英潜の機関音を覚えておけよ。」「ヤー。」
当時、録音は蓄音機の蝋管へ録音用の針で録音するしかなかった。
カーボンマイク(初期のマイクロフォン)の前で、かなりの音量が必要だったのだ。
それで、パッシブ・ソナーで聞いた音を直接は録音は無理だったのだが・・・
そこは、ドイツ帝国だ。
なんと、真空管での音の増幅装置を造っていたのだ。
そして、「録音をしておけ。」と、ハインリッヒ艦長が指示を出した。
蝋管へクリステーナ号の音が・・・
これは、危機的状況だが・・・
そのころ、マーガレット2号もジーゼル始動して・・・機関音を出していたのだ。
そして、機関音がかぶったのである。
ソナー員が、「艦長、2隻の音がダブって正確な録音はできません。」と、忠告だ。
「仕方がない、録音は中止しろっ。」
この録音機の欠点は録音時間が数分しかないことと、やり直しができないことだ。
発想は悪くないんだが、振動にも弱いから潜水艦での運用は無理なようだ。
海上だから無線で2隻の潜水艦は交信ができるのだった。
潜れば無理なんだが・・・
「こちら、クリステーナ号だ。」「マーガレット2号だ、よく聞こえる。」
「これより、テーナと呼称する。」「了解、こちらは2号だ。」
「テーナより、2号。」「不審潜水艦をX(エックス)とする。」「あ、あ。」
「それで、両方から囲んで拿捕しようと思うんだが・・・」「それは、おもしろいな。」
「では、テーナは右舷から。」「では、2号は左舷からいくぞ。」
英海軍の潜水艦は左右に廻り込んで、不審潜水艦の追い込み漁へ・・・
そのころには不審潜水艦である、ドイツ帝国3号は・・・潜望鏡を納めて・・・深度30へ潜航していくろことだった。
「艦長、深度30です。」「うむ。」
「艦長。」と、ソナー員が叫んだ。
「なんだ?」「英軍が左右にわかれて・・・」
「なんだと、距離は。」「わかりません、音がだぶつくので・・・」「なんとかしろ。」
「ヤー。」と、了解したソナー員だが・・・わからないモノはわからないのである。
イヤフォンへかじりついて、聞き耳を立てるが・・・ドイツ潜水艦3号の水中聴音器のマイクは左右からの音の差を聴き比べられないのだ。
潜水艦の先に水中聴音器は付いてるのだが・・・1ヶ所についてるからである。
マーガレット2号やクリステーナ号の水中聴音器は、艦の左右にマイクがあり、左右の音の聞き分けができるのだ。
そこが、日本の技術を取り入れた違いなのである。
ドイツ帝国は機械文明は、すごいのだが・・・電気技術は日本に及ばないのだ。
そして、英海軍潜水艦は、しだいにドイツ帝国潜水艦を囲んでいくのだ。
もちろん、戦争してる訳ではないが・・・ここは、公海上だからだ。
しかし、英海軍の潜水艦は軍艦旗と国旗を掲げているのだ。
つまり、軍艦という身分を明らかにしてるのだ。
そこへ、水中から偵察にしろ忍び寄る行為は許されるものではないのだ。
とうぜん、された方は臨検する権利があるのである。
不審潜水艦は国籍を明らかにしていないからだ。
もっとも、潜ってれば国籍など明らかにできないのである。
そこへ、つけ込んで囲みに入る英海軍の潜水艦なのだ。
国際法は守るが・・・裏ではタヌキとキツネの騙し合いなのである。
マツモト君が、「そろそろ、不審艦へケジメの1発だな。」と、顔がニャける。
そうなのだ、アクデブ・ソナーの1発を放って、不審潜水艦へ浮上しろ!と、やるのだ。
「1発、ビンガーを放て。」「いいんですか。」「あ、あ、命令だ。」
「アイアイサー。」
「では、行きます。」と、アクテブ・ソナー員がボタンを1回押した。
「ピキーーーーーーーン。」と、艦内にも響くソナー音だ。
クリステーナ号の舳先に付いてるアクテブ・ソナーのスピーカー(水中振動スピーカー)から、強烈な1発のビンガーが撃たれたのだ。
「ピキーーーーーーーン。」と、ドイツ帝国潜水艦3号の艦内へ響くビンガーだ。
「うわ~~っ、なんなんだ。」と、驚くクルー連中だ。
「あわてるな。」と、ハインリッヒ艦長が叫ぶが・・・
ビンガーの反射波が艦内にコダマする3号潜水艦内である。
「まさか、爆雷はないよな。」と、航海士がビクビクだ。
戦争中ではないはずだ。
しかし、いまは3号潜水艦は潜ってるのだ。
これでは、海中で無線が通じないから文句も言えないのだ。
「とりあえず、報告だ。」
「艦長。」「ん、なんだ、いまは・・・」
「それどころではありません、不審な潜水艦が・・・」
「なんだと、それはマコトかっ!」と、マツモト君が叫んだ。
「まさか、ドイツ帝国かっ。」
「・・・・・」ソナー員は沈黙だ。
スクリュー音を聴いてるのだ。
「間違いないです、以前に聴いた音です。」と、さすが訓練されたソナー員である。
アクデブ・ソナーの試験の検討に乗船していたアランが、「オレはマーガレット2号へ戻るぞ。」と、急ぐ。
「あ、あ、了解だ。」
組み立てボート(船外機つき)で、自艦へ戻る。
「マツモトっ。」と、どうしたらという顔の司令官のクラリスが・・・
「君は、マーガレット王女に、離れるなよ。」「わかったわ。」
「マツモトに指揮は、任せるわ。」と、クラリス司令だ。
「よし、ジーゼル始動、半速前進。」「アイアイサー。」
クリステーナ号はジーゼルの排気を出しながら、追撃体制へ・・・
「おやっ、ヤツら気づいたな。」と、ハインリッヒ艦長だ。
「ソナー員、英潜の機関音を覚えておけよ。」「ヤー。」
当時、録音は蓄音機の蝋管へ録音用の針で録音するしかなかった。
カーボンマイク(初期のマイクロフォン)の前で、かなりの音量が必要だったのだ。
それで、パッシブ・ソナーで聞いた音を直接は録音は無理だったのだが・・・
そこは、ドイツ帝国だ。
なんと、真空管での音の増幅装置を造っていたのだ。
そして、「録音をしておけ。」と、ハインリッヒ艦長が指示を出した。
蝋管へクリステーナ号の音が・・・
これは、危機的状況だが・・・
そのころ、マーガレット2号もジーゼル始動して・・・機関音を出していたのだ。
そして、機関音がかぶったのである。
ソナー員が、「艦長、2隻の音がダブって正確な録音はできません。」と、忠告だ。
「仕方がない、録音は中止しろっ。」
この録音機の欠点は録音時間が数分しかないことと、やり直しができないことだ。
発想は悪くないんだが、振動にも弱いから潜水艦での運用は無理なようだ。
海上だから無線で2隻の潜水艦は交信ができるのだった。
潜れば無理なんだが・・・
「こちら、クリステーナ号だ。」「マーガレット2号だ、よく聞こえる。」
「これより、テーナと呼称する。」「了解、こちらは2号だ。」
「テーナより、2号。」「不審潜水艦をX(エックス)とする。」「あ、あ。」
「それで、両方から囲んで拿捕しようと思うんだが・・・」「それは、おもしろいな。」
「では、テーナは右舷から。」「では、2号は左舷からいくぞ。」
英海軍の潜水艦は左右に廻り込んで、不審潜水艦の追い込み漁へ・・・
そのころには不審潜水艦である、ドイツ帝国3号は・・・潜望鏡を納めて・・・深度30へ潜航していくろことだった。
「艦長、深度30です。」「うむ。」
「艦長。」と、ソナー員が叫んだ。
「なんだ?」「英軍が左右にわかれて・・・」
「なんだと、距離は。」「わかりません、音がだぶつくので・・・」「なんとかしろ。」
「ヤー。」と、了解したソナー員だが・・・わからないモノはわからないのである。
イヤフォンへかじりついて、聞き耳を立てるが・・・ドイツ潜水艦3号の水中聴音器のマイクは左右からの音の差を聴き比べられないのだ。
潜水艦の先に水中聴音器は付いてるのだが・・・1ヶ所についてるからである。
マーガレット2号やクリステーナ号の水中聴音器は、艦の左右にマイクがあり、左右の音の聞き分けができるのだ。
そこが、日本の技術を取り入れた違いなのである。
ドイツ帝国は機械文明は、すごいのだが・・・電気技術は日本に及ばないのだ。
そして、英海軍潜水艦は、しだいにドイツ帝国潜水艦を囲んでいくのだ。
もちろん、戦争してる訳ではないが・・・ここは、公海上だからだ。
しかし、英海軍の潜水艦は軍艦旗と国旗を掲げているのだ。
つまり、軍艦という身分を明らかにしてるのだ。
そこへ、水中から偵察にしろ忍び寄る行為は許されるものではないのだ。
とうぜん、された方は臨検する権利があるのである。
不審潜水艦は国籍を明らかにしていないからだ。
もっとも、潜ってれば国籍など明らかにできないのである。
そこへ、つけ込んで囲みに入る英海軍の潜水艦なのだ。
国際法は守るが・・・裏ではタヌキとキツネの騙し合いなのである。
マツモト君が、「そろそろ、不審艦へケジメの1発だな。」と、顔がニャける。
そうなのだ、アクデブ・ソナーの1発を放って、不審潜水艦へ浮上しろ!と、やるのだ。
「1発、ビンガーを放て。」「いいんですか。」「あ、あ、命令だ。」
「アイアイサー。」
「では、行きます。」と、アクテブ・ソナー員がボタンを1回押した。
「ピキーーーーーーーン。」と、艦内にも響くソナー音だ。
クリステーナ号の舳先に付いてるアクテブ・ソナーのスピーカー(水中振動スピーカー)から、強烈な1発のビンガーが撃たれたのだ。
「ピキーーーーーーーン。」と、ドイツ帝国潜水艦3号の艦内へ響くビンガーだ。
「うわ~~っ、なんなんだ。」と、驚くクルー連中だ。
「あわてるな。」と、ハインリッヒ艦長が叫ぶが・・・
ビンガーの反射波が艦内にコダマする3号潜水艦内である。
「まさか、爆雷はないよな。」と、航海士がビクビクだ。
戦争中ではないはずだ。
しかし、いまは3号潜水艦は潜ってるのだ。
これでは、海中で無線が通じないから文句も言えないのだ。
1
あなたにおすすめの小説
If太平洋戦争 日本が懸命な判断をしていたら
みにみ
歴史・時代
もし、あの戦争で日本が異なる選択をしていたら?
国力の差を直視し、無謀な拡大を避け、戦略と外交で活路を開く。
真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル…分水嶺で下された「if」の決断。
破滅回避し、国家存続をかけたもう一つの終戦を描く架空戦記。
現在1945年夏まで執筆
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる