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クラリスは手下を確保する。
カンタンに堕ちたマツモトキャプテンなのだ。
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こうして、アクテブ・ソナーの試験を兼ねた演習は成功し終わったのだ。
ドイツ帝国潜水艦3号の救出劇は部内秘である。
王女様が承知なら、女王様への報告は略すことができるからだ。
当然、艦隊本部へもドイツ潜水艦の件は内緒である。
潜水艦隊員は余計な話はしないと・・・信じたいのである。
マーガレット王女の尊厳にもかかわってくるからだ。
そして、アランへマツモト君は大きな貸しを造ったのだった。
その貸しは、アランを悩ませるのだ。
いつ、返してくれとせがまれるか、わからないからだ。
そこで、マツモト君も己と同じ眼に合わせれば、解決するんじゃねぇ・・・と、考えるアラン君である。
そうだ、オナゴを与えればいいのだ。
しかし、なかなかいないというか・・・アランの手駒では・・・
適当な年齢の子女がいなかったのだ。
「いいや、ひとりいるんだが・・・あれはまずいかな・・・」と、思い当たるアラン君である。
そう、アランが思い当たるのは・・・マーガレット王女の専属メイドの自身の身内でもある・・・あの、メイドであるのだ。
王女専属メイドとなると、平民ではダメである。
それで、それなりの貴族の子女が・・・そう、カテリーナである。
カテリーナ改めて、クラリス司令官である。
だから・・・あまりに話がうますぎると思われてしまいかねないからである。
そう、適当に選んだんだろ・・・と、勘ぐられてしまいそうだからである。
「そうだ、ここはマーガレット王女の紹介ということに・・・」と、作戦を練るアラン君だ。
そして、王女殿下の離宮へ・・・
「おう、アラン殿かや・・・」「本日は時間を造ってくださり・・・」
「いや、いや、ソチは身内じゃ・・・遠慮はないぞえ・・・」と、6歳の幼女がもったいをつける。
王室教育は十分なようだ。
「じつは、カテリーナ嬢の件ですが・・・」「ほう、いい相手がみつかったかえ。」
王女様から、いい相手をさがしてくりゃれと・・・以前より・・・
「イヤじゃ。」「えっ。」
「マツモトは、わちきの物じゃ。」と、駄々をこねる幼女様だ。
「マツモトは、わちきを2回も救ってくれたのじゃ。」「あいつは、わちきの物じゃ。」と、王女様が・・・
「しかし、カテリーナを今のままでは、終生独身ですぞ。」と、苦言をいうアラン君だ。
「それは、いかんことじゃが・・・」と、理解を示す幼女様だ。
「いいですか、カテリーナとマツモトを組ませれば、2人とも王女様のモノとなるのでは・・・」と、妥協案だ。
「そうじゃが・・・」と、考える王女様と説得するアラン君だ。
「ソチガ、アテリーナを・・・」「いいえ、ダメです。」
「わたくしには・・・すでに、あの・・・」「そうじゃったな、すまんな。」と、ニャリとする王女だ。
そう、アランにはフランス貴族のご令嬢が・・・ドイツ貴族の紐付きなんだが・・・
「アランも苦労するものよなぁ。」と、慰める王女、いや幼女様だ。
「まあ、え、え、と・・・どうでもいいですが・・・」
話を幼女様にはぐらかれそうなアラン君だ。
「何度も、いいますがマツモトとカテリーナをくっつければ、マーガレット王女は二人を手下にできるんですよ。」
「ううむ、しかしカテリーナにマツモトはもったいないぞよ。」と、惜しがる王女だ。
「段取りつけますから。」「ううむ。」「やはり、ダメじゃ、マツモトはわちきのじゃ。」
「いいですか、ここでカテリーナを添わせれば、マツモトは国には帰れませんよ。」と、アランだ。
「いまのままでは、日本へ帰るやも・・・」
「それは、ダメじゃ、あんなヤツはおらんからな。」と、王女が絶対の信頼を寄せるのだ。
「ヤツは日本人じゃ、日本人は裏切らないからな。」と、王女様が日本上げだ。
なぜか、日本びいきの王女様なのだ。
しばらく考えて、マーガレット王女は、渋々同意したのである。
ここに、カテリーナの嫁ぎ先が勝手に決められたのである。
肝心の両人の同意は得られていないのだが・・・
「今日は暇かっ。」と、アランが数日後にマツモトへ聞く。
「そうだな、訓練は昨日で一段落したからな。」「なんか、あるんか。」
「いいや、少しお茶でもどうだ。」と、英国人らしくお茶に誘うアランだ。
英国は紅茶がコーヒー替わりなのである。
日本の茶店みたいなもので、紅茶をカフェで楽しむのだ。
もちろん、紅茶以外にも・・・銘柄も多いのだ。
ちなみに、アランはダージリンを好んでいるらしい。
そこで、スタッフ・カーで両人はお出かけである。
スタッフ・カーは公用車だが・・・それは、それなのだ。
即応体制だと言えば、通じるのだ・・・
基地の検問所には、出先を伝えるのである。
軍人とは、勝手に出歩けないモノなのだ。
いつ、ドイツ軍の侵攻が・・・あるやもしれないからだ。
いつもの店へ・・・スタッフ・カーが駐車する。
いつものテーブルへ・・・注文には誰もこない・・・それは、注文が定番だからである。
店のマスターが二人を見れば、勝手に持ってくるのである。
「さて・・・」と、アランが切り出した。
「ん、・・・」と、いつもと違うアランを見て不審がるマツモト君だ。
「どうしたんだよ?」と、アランへ聞く。
「じつは、王女様から頼まれごとが・・・」と、切り出したアランだ。
ドイツ帝国潜水艦3号の救出劇は部内秘である。
王女様が承知なら、女王様への報告は略すことができるからだ。
当然、艦隊本部へもドイツ潜水艦の件は内緒である。
潜水艦隊員は余計な話はしないと・・・信じたいのである。
マーガレット王女の尊厳にもかかわってくるからだ。
そして、アランへマツモト君は大きな貸しを造ったのだった。
その貸しは、アランを悩ませるのだ。
いつ、返してくれとせがまれるか、わからないからだ。
そこで、マツモト君も己と同じ眼に合わせれば、解決するんじゃねぇ・・・と、考えるアラン君である。
そうだ、オナゴを与えればいいのだ。
しかし、なかなかいないというか・・・アランの手駒では・・・
適当な年齢の子女がいなかったのだ。
「いいや、ひとりいるんだが・・・あれはまずいかな・・・」と、思い当たるアラン君である。
そう、アランが思い当たるのは・・・マーガレット王女の専属メイドの自身の身内でもある・・・あの、メイドであるのだ。
王女専属メイドとなると、平民ではダメである。
それで、それなりの貴族の子女が・・・そう、カテリーナである。
カテリーナ改めて、クラリス司令官である。
だから・・・あまりに話がうますぎると思われてしまいかねないからである。
そう、適当に選んだんだろ・・・と、勘ぐられてしまいそうだからである。
「そうだ、ここはマーガレット王女の紹介ということに・・・」と、作戦を練るアラン君だ。
そして、王女殿下の離宮へ・・・
「おう、アラン殿かや・・・」「本日は時間を造ってくださり・・・」
「いや、いや、ソチは身内じゃ・・・遠慮はないぞえ・・・」と、6歳の幼女がもったいをつける。
王室教育は十分なようだ。
「じつは、カテリーナ嬢の件ですが・・・」「ほう、いい相手がみつかったかえ。」
王女様から、いい相手をさがしてくりゃれと・・・以前より・・・
「イヤじゃ。」「えっ。」
「マツモトは、わちきの物じゃ。」と、駄々をこねる幼女様だ。
「マツモトは、わちきを2回も救ってくれたのじゃ。」「あいつは、わちきの物じゃ。」と、王女様が・・・
「しかし、カテリーナを今のままでは、終生独身ですぞ。」と、苦言をいうアラン君だ。
「それは、いかんことじゃが・・・」と、理解を示す幼女様だ。
「いいですか、カテリーナとマツモトを組ませれば、2人とも王女様のモノとなるのでは・・・」と、妥協案だ。
「そうじゃが・・・」と、考える王女様と説得するアラン君だ。
「ソチガ、アテリーナを・・・」「いいえ、ダメです。」
「わたくしには・・・すでに、あの・・・」「そうじゃったな、すまんな。」と、ニャリとする王女だ。
そう、アランにはフランス貴族のご令嬢が・・・ドイツ貴族の紐付きなんだが・・・
「アランも苦労するものよなぁ。」と、慰める王女、いや幼女様だ。
「まあ、え、え、と・・・どうでもいいですが・・・」
話を幼女様にはぐらかれそうなアラン君だ。
「何度も、いいますがマツモトとカテリーナをくっつければ、マーガレット王女は二人を手下にできるんですよ。」
「ううむ、しかしカテリーナにマツモトはもったいないぞよ。」と、惜しがる王女だ。
「段取りつけますから。」「ううむ。」「やはり、ダメじゃ、マツモトはわちきのじゃ。」
「いいですか、ここでカテリーナを添わせれば、マツモトは国には帰れませんよ。」と、アランだ。
「いまのままでは、日本へ帰るやも・・・」
「それは、ダメじゃ、あんなヤツはおらんからな。」と、王女が絶対の信頼を寄せるのだ。
「ヤツは日本人じゃ、日本人は裏切らないからな。」と、王女様が日本上げだ。
なぜか、日本びいきの王女様なのだ。
しばらく考えて、マーガレット王女は、渋々同意したのである。
ここに、カテリーナの嫁ぎ先が勝手に決められたのである。
肝心の両人の同意は得られていないのだが・・・
「今日は暇かっ。」と、アランが数日後にマツモトへ聞く。
「そうだな、訓練は昨日で一段落したからな。」「なんか、あるんか。」
「いいや、少しお茶でもどうだ。」と、英国人らしくお茶に誘うアランだ。
英国は紅茶がコーヒー替わりなのである。
日本の茶店みたいなもので、紅茶をカフェで楽しむのだ。
もちろん、紅茶以外にも・・・銘柄も多いのだ。
ちなみに、アランはダージリンを好んでいるらしい。
そこで、スタッフ・カーで両人はお出かけである。
スタッフ・カーは公用車だが・・・それは、それなのだ。
即応体制だと言えば、通じるのだ・・・
基地の検問所には、出先を伝えるのである。
軍人とは、勝手に出歩けないモノなのだ。
いつ、ドイツ軍の侵攻が・・・あるやもしれないからだ。
いつもの店へ・・・スタッフ・カーが駐車する。
いつものテーブルへ・・・注文には誰もこない・・・それは、注文が定番だからである。
店のマスターが二人を見れば、勝手に持ってくるのである。
「さて・・・」と、アランが切り出した。
「ん、・・・」と、いつもと違うアランを見て不審がるマツモト君だ。
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