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なんとか、バレないで済みそうだ。
英国側の事情とドイツ軍のメンツ。
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爆発騒ぎが一段落したドイツ軍のキール軍港だ。
夜明け前にもかかわらず、復旧作業である。
「いいか、人員の点検が先だ。」「行方不明のヤツはいないか。」
「海面をサーチライトで照らせ。」「敵船は、まだいるか。」
「軍港内は味方の船しかいません。」「すでに、逃げたようです。」
「確認しろっ!」
いまだに、キール軍港は混乱しているようだ。
そして、ポーツマス軍港へ無事に帰還したマーガレット4号艦だ。
「いいか、諸君。」と、アランが訓示だ。
「なんとかマーガレット4号艦の奪還に成功したのだ。」「パチ、パチ。」と、拍手のマツモト君だ。
マツモト君はカテリーナ号の艦長であり、今回の作戦はアランへの忖度で参加したからだ。
アランはマツモト君にとり、カテリーナ嬢を紹介したり、ビクトリア大女王様への紹介など・・・恩があるからだ。
王族が、それも軍の幹部の王族が仮想敵のドイツ軍に騙されたなんて、絶対に公にはできないからである。
特亜三国のシナや朝鮮ほどのメンツは大切ではないが・・・そこは、そこなのだ。
アランはドイツ貴族の妻がいるから・・・疑われては遺憾なのである。
裏では、アランの妻はホットラインの役なのだ。
アランの妻は英国側のスパイかもしれないからだ。
「諸君、わかってるだろうが・・・」と、アランの訓示は続く。
つまり、今回の騒動は記録にはなかったということなのだ。
マーガレット4号艦は潜水艦桟橋を動いていない・・・ということなのである。
まあ、フネだから・・・走行メーターなんて無いからね。
そして、ドイツ側は・・・キール軍港での爆発騒ぎが納まってから・・・ドイツ製5号潜水艦が・・・
「たしか、英国が改造したフネだったのだが。」
「これは、元の事故った潜水艦5号じゃないかっ!」と、艦内へ入って始めてわかったのだ。
まあ、外観は違いはないからだが・・・
「くそっ、これでは振出へ戻ったということなのか。」と、うなだれるデーニッツ艦長だった。
「まんまと、裏をかかれたようだな。」と、敵をハメたのだが・・・逆に同じ技でハメられたのだ。
「敵にも、それなりの策士がいるようだ。」と、策士におぼれたデーニッツ艦長である。
「しかし、しかしだ。」と、ニャリとする艦長である。
「蓄電池の一部は確保してあるのだ。」と、英国が改造した潜水艦からネコババした蓄電池をニンマリと見る。
「ふふ、さすがワシだわい。」と、自分をほめるのだ。
「万が一、ということもあるからな。」と、日本製の蓄電池を運び出すデーニッツ艦長である。
蓄電池は大きさは、小箱くらいだ。
それが、たくさん組み合わさりできてるのである。
理由は、大きすぎると水素爆発の危険があるからだ。
充電すると、どうしても水素ガスがでるのだ。
それで、小型の蓄電池を日本は考えたようなのだ。
そして、デーニッツ艦長はグルップ重工へ蓄電池を解析するために運んでのだ。
「いいか、これ1個しかない。」「できるだけ、これと同じモノを造れるようにするのだ。」と、グルップの技師らへ要求する艦長である。
「わかりました。」「いいか、くれぐれも壊さないようにな。」
「でも、分解しないと解析ができませんが。」「いや、そこは壊さないようにしてくれ。」
「これ1個しか、無いのだ。」「そうですか、なんとも言えませんが。」
そして、グルップ重工の技師らが日本製の蓄電池を解析するのだが・・・
どうしても、分解しないことには解析ができないのである。
「どうやら、金属ケースでカバーしてあるようだな。」と、カバーを外した。
すると、合成樹脂の本体が現れる。
希硫酸の蓄電池は1個が2ボルトだ。
それが、6個つながっている。
「ふむ、全部で12ボルトということなのか。」
「希硫酸が液体ではないぞ。」「ゼリー状だぞ。」
「なんか、混ぜてあるのだな。」
「すこし、サンプルを盗って調べてみよう。」「少しだぞ。」
「あ、あ、わかってるよ。」
こうして、日本製の蓄電池はドイツ人技師らの調査が続いたのだ。
「なんだって、1個の蓄電池が盗まれているだって。」と、驚くマツモト君だ。
アランが機関員から聞いて、あわてて言いに来たのだ。
そこで、日本の電池メーカーへ電報を打つマツモト君だ。
「チクデンチガ1ケ、ドイツガワヘトラレタラシイ。」と、暗号通信だ。
数日して、日本の蓄電池製造会社からの返信だ。
「ヌスメルモノナラ、ドウゾ。」と、返信である。
相手は科学立国のドイツの技師だ。
心配なマツモト君は、再度の電文である。
数日して、また返信である。
文面は同じである。
それで、仕方なくアランへ、「日本からの返信は心配ないらしいぞ。」と、いう。
「どうしてなんだよ。」と、アランが聞く。
「これは、オレが思うんだが。」「うむ。」
「まず、造れないと日本側は踏んだのだろう。」「まさか、そこまで日本は蓄電池に自信があるのか。」
「まあ、こんど完成するドイツ潜水艦を見ればわかるさ。」と、マツモト君の回答だ。
そして、ここはドイツのグルップ重工の研究室である。
「なんだと、宿舎に居ないだと。」「じゃあ、どこへいったんだ。」
どうやら、研究者が行方不明で探してるようだ。
「どこにも、いません。」「そして、この置手紙が。」
「なに、見せてみろ。」と、会社の幹部だ。
その置手紙には・・・「私には解析が不能です、もう一度修行の旅へ・・・」と、云々だ。
「くそっ、逃げやがったな。」「さがせ、空港や港は検問だ。」
「ゲシュタポへ通報しろ。」「いいか、絶対に逃がすなよ。」と、激を飛ばす。
こうして、蓄電池の解析に当たった研究者は逃亡するとの・・・伝説までもが・・・
そして、ドイツ側は苦労して、一部は解析ができたんだが・・・それも、あてにはならないようだ。
以前よりは水素ガスが漏れないようにはなったんだが・・・
ドイツ側は日本人の特質までは盗めなかったようである。
夜明け前にもかかわらず、復旧作業である。
「いいか、人員の点検が先だ。」「行方不明のヤツはいないか。」
「海面をサーチライトで照らせ。」「敵船は、まだいるか。」
「軍港内は味方の船しかいません。」「すでに、逃げたようです。」
「確認しろっ!」
いまだに、キール軍港は混乱しているようだ。
そして、ポーツマス軍港へ無事に帰還したマーガレット4号艦だ。
「いいか、諸君。」と、アランが訓示だ。
「なんとかマーガレット4号艦の奪還に成功したのだ。」「パチ、パチ。」と、拍手のマツモト君だ。
マツモト君はカテリーナ号の艦長であり、今回の作戦はアランへの忖度で参加したからだ。
アランはマツモト君にとり、カテリーナ嬢を紹介したり、ビクトリア大女王様への紹介など・・・恩があるからだ。
王族が、それも軍の幹部の王族が仮想敵のドイツ軍に騙されたなんて、絶対に公にはできないからである。
特亜三国のシナや朝鮮ほどのメンツは大切ではないが・・・そこは、そこなのだ。
アランはドイツ貴族の妻がいるから・・・疑われては遺憾なのである。
裏では、アランの妻はホットラインの役なのだ。
アランの妻は英国側のスパイかもしれないからだ。
「諸君、わかってるだろうが・・・」と、アランの訓示は続く。
つまり、今回の騒動は記録にはなかったということなのだ。
マーガレット4号艦は潜水艦桟橋を動いていない・・・ということなのである。
まあ、フネだから・・・走行メーターなんて無いからね。
そして、ドイツ側は・・・キール軍港での爆発騒ぎが納まってから・・・ドイツ製5号潜水艦が・・・
「たしか、英国が改造したフネだったのだが。」
「これは、元の事故った潜水艦5号じゃないかっ!」と、艦内へ入って始めてわかったのだ。
まあ、外観は違いはないからだが・・・
「くそっ、これでは振出へ戻ったということなのか。」と、うなだれるデーニッツ艦長だった。
「まんまと、裏をかかれたようだな。」と、敵をハメたのだが・・・逆に同じ技でハメられたのだ。
「敵にも、それなりの策士がいるようだ。」と、策士におぼれたデーニッツ艦長である。
「しかし、しかしだ。」と、ニャリとする艦長である。
「蓄電池の一部は確保してあるのだ。」と、英国が改造した潜水艦からネコババした蓄電池をニンマリと見る。
「ふふ、さすがワシだわい。」と、自分をほめるのだ。
「万が一、ということもあるからな。」と、日本製の蓄電池を運び出すデーニッツ艦長である。
蓄電池は大きさは、小箱くらいだ。
それが、たくさん組み合わさりできてるのである。
理由は、大きすぎると水素爆発の危険があるからだ。
充電すると、どうしても水素ガスがでるのだ。
それで、小型の蓄電池を日本は考えたようなのだ。
そして、デーニッツ艦長はグルップ重工へ蓄電池を解析するために運んでのだ。
「いいか、これ1個しかない。」「できるだけ、これと同じモノを造れるようにするのだ。」と、グルップの技師らへ要求する艦長である。
「わかりました。」「いいか、くれぐれも壊さないようにな。」
「でも、分解しないと解析ができませんが。」「いや、そこは壊さないようにしてくれ。」
「これ1個しか、無いのだ。」「そうですか、なんとも言えませんが。」
そして、グルップ重工の技師らが日本製の蓄電池を解析するのだが・・・
どうしても、分解しないことには解析ができないのである。
「どうやら、金属ケースでカバーしてあるようだな。」と、カバーを外した。
すると、合成樹脂の本体が現れる。
希硫酸の蓄電池は1個が2ボルトだ。
それが、6個つながっている。
「ふむ、全部で12ボルトということなのか。」
「希硫酸が液体ではないぞ。」「ゼリー状だぞ。」
「なんか、混ぜてあるのだな。」
「すこし、サンプルを盗って調べてみよう。」「少しだぞ。」
「あ、あ、わかってるよ。」
こうして、日本製の蓄電池はドイツ人技師らの調査が続いたのだ。
「なんだって、1個の蓄電池が盗まれているだって。」と、驚くマツモト君だ。
アランが機関員から聞いて、あわてて言いに来たのだ。
そこで、日本の電池メーカーへ電報を打つマツモト君だ。
「チクデンチガ1ケ、ドイツガワヘトラレタラシイ。」と、暗号通信だ。
数日して、日本の蓄電池製造会社からの返信だ。
「ヌスメルモノナラ、ドウゾ。」と、返信である。
相手は科学立国のドイツの技師だ。
心配なマツモト君は、再度の電文である。
数日して、また返信である。
文面は同じである。
それで、仕方なくアランへ、「日本からの返信は心配ないらしいぞ。」と、いう。
「どうしてなんだよ。」と、アランが聞く。
「これは、オレが思うんだが。」「うむ。」
「まず、造れないと日本側は踏んだのだろう。」「まさか、そこまで日本は蓄電池に自信があるのか。」
「まあ、こんど完成するドイツ潜水艦を見ればわかるさ。」と、マツモト君の回答だ。
そして、ここはドイツのグルップ重工の研究室である。
「なんだと、宿舎に居ないだと。」「じゃあ、どこへいったんだ。」
どうやら、研究者が行方不明で探してるようだ。
「どこにも、いません。」「そして、この置手紙が。」
「なに、見せてみろ。」と、会社の幹部だ。
その置手紙には・・・「私には解析が不能です、もう一度修行の旅へ・・・」と、云々だ。
「くそっ、逃げやがったな。」「さがせ、空港や港は検問だ。」
「ゲシュタポへ通報しろ。」「いいか、絶対に逃がすなよ。」と、激を飛ばす。
こうして、蓄電池の解析に当たった研究者は逃亡するとの・・・伝説までもが・・・
そして、ドイツ側は苦労して、一部は解析ができたんだが・・・それも、あてにはならないようだ。
以前よりは水素ガスが漏れないようにはなったんだが・・・
ドイツ側は日本人の特質までは盗めなかったようである。
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