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そうは問屋が卸さないのである。
うまく行きそうだったんだが・・・
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「よし、警備艇をやりすごしたな。」と、シトロエン艇長だ。
「もう、いいだろう。」「モーター始動だ。」「ダッコー。」
「おい、まだ動かんのか。」「それが、艇長。」
「なんだ。」「蓄電池がカラです。」
「なんだと、浮かんで充電しないと・・・」
しかし、ここはキール軍港の・・・
どうする、シトロエン艇長、どうするフランス潜水艇・・・
「しかし、まだ蓄電池はあったはずじゃあ・・・」
「わかりませんが、メーターの電流計が振れていません。」と、計器を示す。
潜航艇内は電灯がついてる。
「でも、艇内の電灯は附いてるじゃないか。」と、シトロエン艇長だ。
機関員が、「艇内の電灯とモーターの蓄電池は別系統なんですよ。」と、機関員だ。
・・・くそっ、知らなかった・・・
モーターの蓄電池がカラになり、艇内の電灯も消えては混乱するだけだ。
それで、艇内の電灯は電池が別になっているのである。
日本人技師の事故防止のための措置である。
「仕方がない、浮上してジーゼルで充電しながらドイツから脱出するぞ。」
「海水をポンプで排水しろ。」「時間がかかりますが。」
「わかった。」と、シトロエン艇長だ。
機関員の2名がポンプでメインタンクの海水を吐き出す。
潜水艦ではない、潜水艇だ。
数分もポンプで海水を出せば・・・潜水艇は徐々に浮上していくのだ。
「どこへ、浮上するか、わからんからな。」と、艇長は潜望鏡を必死に覗く。
しかし、蓄電池を使いすぎたのは・・・凡ミスだな・・・と、反省しきりのシトロエン艇長だ。
そして、運の悪いことに・・・潜水艇はキール軍港の・・・ど真ん中に浮上したのだ。
「いかん、これは・・・」と、潜望鏡を覗いて・・・唖然とするシトロエン艇長だ。
どうする、軍港内の真ん中だぞ・・・
逃げるのだ、そうだ、逃げるしかない・・・
「ジーゼル始動だ。」「艇長、蓄電池が無いから、起動モーターが動きません。」
「おまえの両肩のついてるのはなんだ。」「腕ですが・・・」
「腕があるだろう・・・」と、なんともブラックなフランス海軍だ。
機関員がジーゼルエンジンの弾みクルマを手動で廻す。
なかなか手動だからか・・・ジーゼルエンジンが・・・動かないのである。
「早くしろ、ヤツらに見つかったら・・・終わりだぞ。」と、叫ぶ艇長だ。
そんなことは、機関員もわかったるので必死だ。
もう、血眼になって弾みクルマを廻すのだ・・・
「バラ、バラ、バラ。」と、ジーゼルエンジンが・・・やっと動き出した。
「全速前進だ。」と、潜望鏡から周りを見て指示する・・・
しかし、なかなかジーゼルエンジンが最高出力まで・・・いきなりは無理なのだ。
そのころ、交代した警備艇が・・・軍港内へ動き出す・・・まだ、早朝で軍港は起きてはいないのだ。
「ん、なんかクジラですかねぇ。」と、ハンス水兵がいう。
「クジラ、そんなもの居るのかよ。」と、ヨハン兵長だ。
警備艇だから・・・それなりの水兵ばかりだ。
潜水艇をクジラと見間違えても・・・仕方がないのである。
「おまえ、煙が出てるぞ。」「クジラの潮吹きですよ。」
「そうか、煙だとばかり。」と、ヨハンが・・・
「いや、潮じゃないぞ。」「灰色の煙だぞ。」と、ヨハン兵長だ。
「双眼鏡で観てみろよ。」と、ハンスへいうヨハンだ。
「そうですか、双眼鏡は・・・どこだかな・・・」と、ノンキな兵卒だ。
「あっ、クジラに棒が立ってる。」と、ハンスが叫んだ。
「バカか、クジラに棒なんか立ってないぞ。」と、ハンスから双眼鏡をうばって・・・ヨハンが覗く。
「あれは、潜水艇じゃないか、間違えるなよ。」と、ヨハンがいう。
「そうですか、潜水艇ですか。」「どこのフネですかねぇ。」
「・・・・」「いかん、もしかして不審船かもしれんぞ。」
「まさか・・・」と、ハンスが・・・
「とにかく、警報を鳴らすぞ。」「あ、あ、そうだな。」
「ブォーーーーーーン。」と、警報のサイレンが鳴る・・・
「いかん、感ずかれたぞ。」「どうします。」と、混乱する潜水艇だ。
「くそっ、まだ最高馬力が・・・」
そうなのだ、ジーゼルはなかなか馬力がでるまで時間がかかるのだ。
そして、やっと最高速度でフランス海軍の潜水艇が逃走しだしたころ・・・
ドイツ海軍の軍港内での警報が響いたのである。
英国から輸入した潜水艇は潜航中は5ノット程度しか・・・しかし、海上での最高速度は18ノットと、なかなかの速度なのだった。
潜水艦より小型の潜水艇だ。
そこへ、150馬力のジーゼルエンジンだ。
ちなみに、潜航で使うモーターは30馬力程度である。
最高回転2000毎分の英国製ジーゼルエンジンだ。(部品は日本製)
そのエンジンへ米国から輸入したエンジンオイルを使っているのである。
米国製のエンジンオイルは高品質なのである。
諸元では・・・150馬力とあるんだが・・・実際は180馬力くらいの・・・
それで、18ノットと諸元にはあるのだが・・・
なんと! 20ノット近い(約40キロ毎時)速度で逃げ出したフランス海軍の潜水艇である。
「おい、不審潜水艇だぞ。」
「追跡しろっ。」
「にがすなよーっ。」
「ところで、どこの潜水艇ですかね?」
「そんなもの英国に決まってるじゃないか。」
「この前の仕返しだぞ。」
まさか、フランス海軍の潜水艇とは・・・外観はモロ、英国製の潜水艇だからだ。
そして、国旗なんて・・・たててる暇もないのである。
「もう、いいだろう。」「モーター始動だ。」「ダッコー。」
「おい、まだ動かんのか。」「それが、艇長。」
「なんだ。」「蓄電池がカラです。」
「なんだと、浮かんで充電しないと・・・」
しかし、ここはキール軍港の・・・
どうする、シトロエン艇長、どうするフランス潜水艇・・・
「しかし、まだ蓄電池はあったはずじゃあ・・・」
「わかりませんが、メーターの電流計が振れていません。」と、計器を示す。
潜航艇内は電灯がついてる。
「でも、艇内の電灯は附いてるじゃないか。」と、シトロエン艇長だ。
機関員が、「艇内の電灯とモーターの蓄電池は別系統なんですよ。」と、機関員だ。
・・・くそっ、知らなかった・・・
モーターの蓄電池がカラになり、艇内の電灯も消えては混乱するだけだ。
それで、艇内の電灯は電池が別になっているのである。
日本人技師の事故防止のための措置である。
「仕方がない、浮上してジーゼルで充電しながらドイツから脱出するぞ。」
「海水をポンプで排水しろ。」「時間がかかりますが。」
「わかった。」と、シトロエン艇長だ。
機関員の2名がポンプでメインタンクの海水を吐き出す。
潜水艦ではない、潜水艇だ。
数分もポンプで海水を出せば・・・潜水艇は徐々に浮上していくのだ。
「どこへ、浮上するか、わからんからな。」と、艇長は潜望鏡を必死に覗く。
しかし、蓄電池を使いすぎたのは・・・凡ミスだな・・・と、反省しきりのシトロエン艇長だ。
そして、運の悪いことに・・・潜水艇はキール軍港の・・・ど真ん中に浮上したのだ。
「いかん、これは・・・」と、潜望鏡を覗いて・・・唖然とするシトロエン艇長だ。
どうする、軍港内の真ん中だぞ・・・
逃げるのだ、そうだ、逃げるしかない・・・
「ジーゼル始動だ。」「艇長、蓄電池が無いから、起動モーターが動きません。」
「おまえの両肩のついてるのはなんだ。」「腕ですが・・・」
「腕があるだろう・・・」と、なんともブラックなフランス海軍だ。
機関員がジーゼルエンジンの弾みクルマを手動で廻す。
なかなか手動だからか・・・ジーゼルエンジンが・・・動かないのである。
「早くしろ、ヤツらに見つかったら・・・終わりだぞ。」と、叫ぶ艇長だ。
そんなことは、機関員もわかったるので必死だ。
もう、血眼になって弾みクルマを廻すのだ・・・
「バラ、バラ、バラ。」と、ジーゼルエンジンが・・・やっと動き出した。
「全速前進だ。」と、潜望鏡から周りを見て指示する・・・
しかし、なかなかジーゼルエンジンが最高出力まで・・・いきなりは無理なのだ。
そのころ、交代した警備艇が・・・軍港内へ動き出す・・・まだ、早朝で軍港は起きてはいないのだ。
「ん、なんかクジラですかねぇ。」と、ハンス水兵がいう。
「クジラ、そんなもの居るのかよ。」と、ヨハン兵長だ。
警備艇だから・・・それなりの水兵ばかりだ。
潜水艇をクジラと見間違えても・・・仕方がないのである。
「おまえ、煙が出てるぞ。」「クジラの潮吹きですよ。」
「そうか、煙だとばかり。」と、ヨハンが・・・
「いや、潮じゃないぞ。」「灰色の煙だぞ。」と、ヨハン兵長だ。
「双眼鏡で観てみろよ。」と、ハンスへいうヨハンだ。
「そうですか、双眼鏡は・・・どこだかな・・・」と、ノンキな兵卒だ。
「あっ、クジラに棒が立ってる。」と、ハンスが叫んだ。
「バカか、クジラに棒なんか立ってないぞ。」と、ハンスから双眼鏡をうばって・・・ヨハンが覗く。
「あれは、潜水艇じゃないか、間違えるなよ。」と、ヨハンがいう。
「そうですか、潜水艇ですか。」「どこのフネですかねぇ。」
「・・・・」「いかん、もしかして不審船かもしれんぞ。」
「まさか・・・」と、ハンスが・・・
「とにかく、警報を鳴らすぞ。」「あ、あ、そうだな。」
「ブォーーーーーーン。」と、警報のサイレンが鳴る・・・
「いかん、感ずかれたぞ。」「どうします。」と、混乱する潜水艇だ。
「くそっ、まだ最高馬力が・・・」
そうなのだ、ジーゼルはなかなか馬力がでるまで時間がかかるのだ。
そして、やっと最高速度でフランス海軍の潜水艇が逃走しだしたころ・・・
ドイツ海軍の軍港内での警報が響いたのである。
英国から輸入した潜水艇は潜航中は5ノット程度しか・・・しかし、海上での最高速度は18ノットと、なかなかの速度なのだった。
潜水艦より小型の潜水艇だ。
そこへ、150馬力のジーゼルエンジンだ。
ちなみに、潜航で使うモーターは30馬力程度である。
最高回転2000毎分の英国製ジーゼルエンジンだ。(部品は日本製)
そのエンジンへ米国から輸入したエンジンオイルを使っているのである。
米国製のエンジンオイルは高品質なのである。
諸元では・・・150馬力とあるんだが・・・実際は180馬力くらいの・・・
それで、18ノットと諸元にはあるのだが・・・
なんと! 20ノット近い(約40キロ毎時)速度で逃げ出したフランス海軍の潜水艇である。
「おい、不審潜水艇だぞ。」
「追跡しろっ。」
「にがすなよーっ。」
「ところで、どこの潜水艇ですかね?」
「そんなもの英国に決まってるじゃないか。」
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そして、国旗なんて・・・たててる暇もないのである。
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