伊号式潜水艦。

ゆみすけ

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講和使節団のはずだが・・・

互いの腹の探り合いだな・・・

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 ベルリン飛行場の3番滑走路から・・・駐機場へ移動してくるマーガレット号である。
ベルリン飛行場の誘導員が旗で誘導してくれる。
 「なんか、ヒトが多いな。」と、スツキ機長が・・・いうのだが・・・
「まあ、着いたのだから早々に降りるよ。」と、せっかちなマツモト君だ。
 「パカリ。」と、ハッチを開ける。
すると、タラップを飛行場の係員が寄せてくれる。
 とりあえず、周りを見ようと・・・マツモト君が顔を出した・・・
そして、すぐにひっこめた・・・
 「どうしたんだよ?」と、アランが・・・そして、アランもすぐに顔をひっこめる。
どうしたものか? 迷ってるようである。
 マーガレット号の周りは歓迎の人波だ。
英国とドイツ帝国の旗が振られて・・・
 「オレ達は紛争の解決に・・・」
「そうなんだが、ドイツ側が勘違いしてないかよ。」と、疑問を投げるアランだ。
 「でも、ここの閉じこもる訳にはいかないでしょう。」と、そこは貴族令嬢だったカテリーナとアンネリーゼだ。
平気な顔で手を振りながら・・・タラップを降りていくのだ。
 いざとなると、オナゴの方が肝が座るようである。
「まあ、なるようになれだ。」と、覚悟を決めてアランとマツモト君が続く。
 スツキ機長は機体の点検に忙しいそうだ。
CA(キャビンアデンダント)のお姉さんも・・・機内の掃除など・・・マーガレット号は姫様専用機だから、常に清潔なのである。
 
 ドイツの軍楽隊が英国国歌(女王よ永遠なれ)を演奏する中を・・・
迎えのクルマ(ベンツのリムジンだ。)へ・・・
 なにが、なんだか・・・わからないアランやマツモト君である。
近衛兵のバイクを前後にベンツのリムジンは議会堂へ・・・
 そこには、アンネリーゼの貴族の一族の出迎えが・・・
「大叔父様、おひさしゅう。」と、偉そうな老人へ・・・
 「おい、アラン。」「なんだい。」
「もしかして、アンネリーゼってワグナー宰相の?」
 「まさか、ワグナーって皇帝だぞ。」と、アランが驚く。
どうやら、アランはアンネリーゼの身内に疎いようだ。
 現に、ドイツ皇帝へ抱き付いてるアンネリーゼが目の前にいるからだ。
マツモト君はドイツ側が紛争の使節団ではなく・・・アンネリーゼのお里帰りと判断したようである。
 これでは、満足な交渉なぞ出来はしないのだ。
「困ったぞ、アラン。」「うむ、これは、なんもいえないぞ。」と、アランが空気を読む。
 「しまったな、これはドイツ側に先手を盗られたな。」と、マツモト君が・・・こぼした。
アランは、胸に入れてる国書を・・・いまさら、出せないぞ~である。
 「皇帝陛下、ヒト眼もありますので。」と、大臣らしいヤツが・・・
「うむ、わかったぞよ。」「アンネリーゼ、のちほどな。」
 「ハイ、わかりましたわ叔父様。」と、ランランのアンネリーゼである。

 大臣が、「歓迎したしますぞ。」「今後のご予定ですが。」
「係の者をお付けいたします。」「では、ホフマン。」「ハイ。」
 ドイツ貴族の端くれ丸出しの青年がパシリとして・・・
「国務省のホフマンと申します。」「なんなりと。」と、挨拶だ。
 アランもマツモト君も・・・どうしたものか?である。
意を決して・・・マツモト君がホフマンへ、「海軍大臣と話したいが。と、アポとりである。
 怪訝な顔のホフマンだが・・・「わかりました、追って連絡したします。」
「あ、あ、頼んだよ。」と、きっかけをつくるマツモト君である。
 アランが大女王様の国書を渡さねばならないからだ。
アンネリーゼからワグナー皇帝では・・・アンネリーゼの顔が立たないからである。
 あくまで、英国軍人のアランが渡さねばならない。
国家間の話し合いは、誰が誰にが重要なのである。
 ドイツ貴族の一族が英国大女王の国書を渡すわけにはいかないからだ。
体面というモノは国にとり大切なのである。
 ドイツ海軍大臣へマツモト君が下話をして・・・アランが国書を渡すという手筈をマツモト君は考えたのだ。
なぜなら、マツモト君は日本人だからである。
 仲介をする役ということだ。
仲介者は英国人では・・・
 もちろん、英海軍軍人のマツモト君だが・・・そこは、ソレなのである。

 ホフマンから早急に連絡が入った。
なんと、翌日だ。
 マツモト君はホフマンの案内で海軍本部へ・・・
場所はキール軍港の側である。
 ホフマンは、「一応、どんな内容なのか、お聞きしても?」と、聞いてきた。
まあ、当然だ。 ガキの使いではないからだ。
 国家間の話し合いは、事前に下話ができてるものだ。
「内容は、キール軍港での紛争解決の件ですよ。」と、伝える。
 「あ、あ、あの件ですか。」と、ホフマンだ。
「海軍も2回目ですから・・・ね。」と、ニャリと笑った。
 軍隊は、どこもメンツには五月蠅いものなのだ。
キール軍港での事件は英国とドイツとの言い争いに発展したのである。
 そして、フランスはダンマリを決め込んだのである。
マツモト君は果たして無事に任務を遂行できるのか・・・

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