141 / 253
基地司令との下話。
マツモト君、画策するが・・・
しおりを挟む
「マツモト殿でしたかな。」「え、え。」
海軍のキール軍港関係者と名乗るヤカラが現れた・・・
たぶん、情報部のヤツだろうと・・・マツモト君は感ずる。
「一応、どんな内容なのか、事前の打ち合わせもありますからな。」と、慇懃にいう。
まあ、そうくるだろうとは・・・思っていたマツモト君だ。
「キール軍港の騒動は、我が海軍ではありません。」
「とても、信じられませんな。」と、関係者だ。
「現に、潜水艇は浮上して逃げてるのですが・・・貴国の潜水艇の外観でしたぞ。」
「いや、それは・・・」と、マツモト君が言うが、言い訳にしか聞こえないだろう・・・
ここで、フランスの名前は出せない。
なぜなら、英国がフランスへ潜水艇を・・・は、互いの軍事機密だからである。
それも、フランスの仮想敵国であるドイツの情報部へなんて、言えるわけが無いのだ。
「では、信じてもらわなくても、結構です。」
「我が、英国といたしましては、キールへの偵察は知らないことです。」
「それは、正式に書面に。」「しかし、紛争が開戦になることは我が国も望んではいません。」
「それは、我がドイツ帝国も同じですよ。」と、軽くいう関係者だ。
とかく、関係者とは・・・胡散臭いモノであるのだ。
「まあ、我がドイツも、それなりの話があれば・・・」と、矛先を変える関係者だ。
「条件でも、あるんですか。」と、マツモト君だ。
言っても聞く耳が無い以上は、なんらかの譲歩をするしかないからだ。
「日本の蓄電池ですよ。」「それは、法外な・・・」
「あなたは、日本人でしょう。」「まあ、以前は日本軍人だ。」
「なら、日本へのツテのあるでしょう。」「・・・・」
「我が国は、貴国に2回も法外な強行偵察を・・・死者こそ出ませんでしたが・・・無しではすまないですぞ。」
と、詰め寄るドイツ軍の情報部員だ。
マツモト君は日本海軍から・・・旧型の蓄電池を潜水艦の事故防止のためなら、ドイツへ渡してもOKだとは許可は取っておいたのだが・・・切り札だから、なかなか切らないのだ。
現在の日英の潜水艦は新型蓄電池(希硫酸をゲル状にして、安定させた蓄電池。)を使用している。
これは、フランスへも開示していない日本と英国の独占だ。
英国は米国へ教えないとの条件で日本から・・・それで、旧型の蓄電池ということになるのである。
旧型といっても水素ガスは充電中だけの発生で、潜航中は水素の発生は無く安全なのである。
「うむ、まあ条件があればだが・・・」と、水を向けるマツモト君だ。
「どのような。」と、喰いついたドイツ軍だ。
「貴国の潜水艦を、日本で改造するのが条件だ。」と、マツモト君だ。
はるばる、極東の日本まで潜水艦を回航するのは・・・まあ、ドイツ製の潜水艦では無理だろうと・・・
「潜水艦の蓄電池を日本製に交換なら。」と、条件を提示するドイツ軍関係者だ。
「交換だけで、技術情報は開示できないですぞ。」と、確認するマツモト君だ。
「え、え、それで紛争は無かったことに・・・」と、ドイツ側だ。
それほど、蓄電池ではドイツ軍は困っていたようだ。
ガス・マスクでの潜水艦勤務なんて、やってられない・・・
「では、国書を受け取ってくださるんですね。」
「蓄電池の件を、お忘れなく。」
「日本軍人は二言はないと、おもってますよ。」と、情報部の胡散臭いヤカラが付け加えた。
まあ、英国でドイツ軍の潜水艦を改造なんて、絶対にできないからである。
日本でなら・・・目立たないからだ。
それに、ドイツから日本へ鈍足な潜水艦を回航するのだ。
それに、改造は半年はかかる・・・その間、ドイツは潜水艦を運用できない・・・
仮想敵国の脅威が半年間、無くなるのだ。
表向きはアンネリーゼのお里帰りで・・・裏では・・・密約が・・・
アランの妻アンネリーゼのお里帰りはドイ帝国の威信をもって大歓迎で幕を閉じたのである。
マーガレット号がベルリン飛行場を飛び立つ・・・
その日に、キール軍港から・・・駆逐艦とダグ・ボートに曳かれた潜水艦が・・・
遥か極東の日本を目指して出港したのである。
そして、時間の経過とともに、キール軍港での騒動は沈静化していったのであった。
「皆のモノ、ごくろうであったぞよ。」と、マーガレツト王女様がアランをはじめ皆をねぎらう。
これは、王族としての務めであるからだ。
何事も、ケジメと体面は大切であるからだ。
そして、日本の技師らはドイツの潜水艦の技量を計ることができるのだ。
蓄電池交換は船体を分解しなければできないからである。
プラモじゃないからね。
ハッチから出し入れできるほどカンタンな話では無いのだ。
そう、交換より新造したほうが安価なくらいなのだ。
それでも、交換としたのは・・・ドイツの技術を日本に比して優劣を計りたいからである。
英国とは、軍事同盟があるから・・・それで、特亜三国は軍事技術なぞ無いも同然だからだ。
シナは銃1丁も、自国で生産ができないからだ。(ドイツからの輸入だ。)
朝鮮は水車も造れない下等国家だ。
日本としては、欧州の軍事国家であるドイツ帝国が仮想敵なのである。
それを、キール軍港の紛争で根回しをした策士マツモトなのであったのだ・・・
海軍のキール軍港関係者と名乗るヤカラが現れた・・・
たぶん、情報部のヤツだろうと・・・マツモト君は感ずる。
「一応、どんな内容なのか、事前の打ち合わせもありますからな。」と、慇懃にいう。
まあ、そうくるだろうとは・・・思っていたマツモト君だ。
「キール軍港の騒動は、我が海軍ではありません。」
「とても、信じられませんな。」と、関係者だ。
「現に、潜水艇は浮上して逃げてるのですが・・・貴国の潜水艇の外観でしたぞ。」
「いや、それは・・・」と、マツモト君が言うが、言い訳にしか聞こえないだろう・・・
ここで、フランスの名前は出せない。
なぜなら、英国がフランスへ潜水艇を・・・は、互いの軍事機密だからである。
それも、フランスの仮想敵国であるドイツの情報部へなんて、言えるわけが無いのだ。
「では、信じてもらわなくても、結構です。」
「我が、英国といたしましては、キールへの偵察は知らないことです。」
「それは、正式に書面に。」「しかし、紛争が開戦になることは我が国も望んではいません。」
「それは、我がドイツ帝国も同じですよ。」と、軽くいう関係者だ。
とかく、関係者とは・・・胡散臭いモノであるのだ。
「まあ、我がドイツも、それなりの話があれば・・・」と、矛先を変える関係者だ。
「条件でも、あるんですか。」と、マツモト君だ。
言っても聞く耳が無い以上は、なんらかの譲歩をするしかないからだ。
「日本の蓄電池ですよ。」「それは、法外な・・・」
「あなたは、日本人でしょう。」「まあ、以前は日本軍人だ。」
「なら、日本へのツテのあるでしょう。」「・・・・」
「我が国は、貴国に2回も法外な強行偵察を・・・死者こそ出ませんでしたが・・・無しではすまないですぞ。」
と、詰め寄るドイツ軍の情報部員だ。
マツモト君は日本海軍から・・・旧型の蓄電池を潜水艦の事故防止のためなら、ドイツへ渡してもOKだとは許可は取っておいたのだが・・・切り札だから、なかなか切らないのだ。
現在の日英の潜水艦は新型蓄電池(希硫酸をゲル状にして、安定させた蓄電池。)を使用している。
これは、フランスへも開示していない日本と英国の独占だ。
英国は米国へ教えないとの条件で日本から・・・それで、旧型の蓄電池ということになるのである。
旧型といっても水素ガスは充電中だけの発生で、潜航中は水素の発生は無く安全なのである。
「うむ、まあ条件があればだが・・・」と、水を向けるマツモト君だ。
「どのような。」と、喰いついたドイツ軍だ。
「貴国の潜水艦を、日本で改造するのが条件だ。」と、マツモト君だ。
はるばる、極東の日本まで潜水艦を回航するのは・・・まあ、ドイツ製の潜水艦では無理だろうと・・・
「潜水艦の蓄電池を日本製に交換なら。」と、条件を提示するドイツ軍関係者だ。
「交換だけで、技術情報は開示できないですぞ。」と、確認するマツモト君だ。
「え、え、それで紛争は無かったことに・・・」と、ドイツ側だ。
それほど、蓄電池ではドイツ軍は困っていたようだ。
ガス・マスクでの潜水艦勤務なんて、やってられない・・・
「では、国書を受け取ってくださるんですね。」
「蓄電池の件を、お忘れなく。」
「日本軍人は二言はないと、おもってますよ。」と、情報部の胡散臭いヤカラが付け加えた。
まあ、英国でドイツ軍の潜水艦を改造なんて、絶対にできないからである。
日本でなら・・・目立たないからだ。
それに、ドイツから日本へ鈍足な潜水艦を回航するのだ。
それに、改造は半年はかかる・・・その間、ドイツは潜水艦を運用できない・・・
仮想敵国の脅威が半年間、無くなるのだ。
表向きはアンネリーゼのお里帰りで・・・裏では・・・密約が・・・
アランの妻アンネリーゼのお里帰りはドイ帝国の威信をもって大歓迎で幕を閉じたのである。
マーガレット号がベルリン飛行場を飛び立つ・・・
その日に、キール軍港から・・・駆逐艦とダグ・ボートに曳かれた潜水艦が・・・
遥か極東の日本を目指して出港したのである。
そして、時間の経過とともに、キール軍港での騒動は沈静化していったのであった。
「皆のモノ、ごくろうであったぞよ。」と、マーガレツト王女様がアランをはじめ皆をねぎらう。
これは、王族としての務めであるからだ。
何事も、ケジメと体面は大切であるからだ。
そして、日本の技師らはドイツの潜水艦の技量を計ることができるのだ。
蓄電池交換は船体を分解しなければできないからである。
プラモじゃないからね。
ハッチから出し入れできるほどカンタンな話では無いのだ。
そう、交換より新造したほうが安価なくらいなのだ。
それでも、交換としたのは・・・ドイツの技術を日本に比して優劣を計りたいからである。
英国とは、軍事同盟があるから・・・それで、特亜三国は軍事技術なぞ無いも同然だからだ。
シナは銃1丁も、自国で生産ができないからだ。(ドイツからの輸入だ。)
朝鮮は水車も造れない下等国家だ。
日本としては、欧州の軍事国家であるドイツ帝国が仮想敵なのである。
それを、キール軍港の紛争で根回しをした策士マツモトなのであったのだ・・・
1
あなたにおすすめの小説
If太平洋戦争 日本が懸命な判断をしていたら
みにみ
歴史・時代
もし、あの戦争で日本が異なる選択をしていたら?
国力の差を直視し、無謀な拡大を避け、戦略と外交で活路を開く。
真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル…分水嶺で下された「if」の決断。
破滅回避し、国家存続をかけたもう一つの終戦を描く架空戦記。
現在1945年夏まで執筆
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる