伊号式潜水艦。

ゆみすけ

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 敵が攻撃する前に、破壊するのだ。

まだ、開戦宣言はしてないが・・・

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 「ところで、大女王様。」「なんじゃ。」
「つかぬ事を・・・」「開戦宣言のことじゃろう。」
 「ハァ・・・」
「それでは、遅いのじゃ。」「開戦宣言は、即出せるものでもないのじゃ。」
 「勝てるか、負けるか・・・なかなか予想はできないからのう。」
「フランスへの援軍の派遣となるじゃろう。」
 「では、ドイツ帝国へは・・・」「・・・・」
素知らぬ顔の大女王様だ。
 だいたい、戦争を始めますよなんて・・・宣言してから、始める国なんてまず無いのだ。
紛争や諍いがあり、それが膨らむのだ。
 やるぞ、やるぞ、で戦争を始める国なんて、無いのだ。
核兵器と、同じなのだ。
 「使うぞ、使うぞ。」と、脅す兵器だからだ。
紛争が度重なり・・・どうにもならなくなり、始まるのが戦争なのだ。
 フランスとドイツ帝国の紛争はダンケルクからフランス軍が逃げ出して・・・とりあえず、終わってように見えるが・・・
 「では、フランスの暫定政府へですか。」
「いや、もちろん亡命政府じゃ。」「だいたい、ドーバーへ列車砲を運んだ時点では遅いのじゃ。」
 「この、王宮に砲弾が降るのじゃぞ。」
「わらわは、逃げるわけには・・・いかんのじゃ。」と、大女王様が、我らが陛下が・・・
 「このロンドンを捨てることは、できんのじゃ。」
「ハ、ハァ~ッ。」と、平伏するアランとマツモト両人だ。
 なお、マツモト君は最悪はマーガレット王女様だけでも、かかえて逃げることを・・・画策していたのだ。
マーガレット王女号という万能飛行艇があるからだ。

 「ところで、クジラ号の改装はできたのかい。」と、アランが聞く。
「あ、あ、陸戦隊の装備を乗せられるようには・・・」
 「観光舟だからな、戻さねばならないぞ。」と、アランがいう。
「しかし、蓄電池やモーターは無理だそうだ。」
 「そうだろうが、あのスノーケルのことだ。」と、繰り返すアランだ。
「スノーケルがあれば、潜望鏡深度でジーゼルエンジンが使えるからな。」
 スノーケル装置は、空気パイプだ。
それを、水上へだして、そこから空気を入れて、ジーゼルエンジンを動かすのだ。
 排気ガスは海中へ放出するのだ。
それで、エンジン音は、まず海面には漏れないようなのだ。
 「まあ、潜望鏡で、見ながら運行できるしな。」と、マツモト君が賛同するのだ。
日本の忍者がスイトンの術という忍法を使うのだが・・・それの、応用なのだ。
 欠点は、パイプは細くないから・・・潜望鏡の3倍だ。
それに、海水が侵入する危険があるのだ。
 防止弁は附いてるが・・・試験運用をしていないのだ。
つまり、いきなり本番なのだ。
 「ドイツの列車砲は、戦艦へ載せる大砲らしいぞ。」と、アランが危機感満載だ。
「なら、かなりの威力ということだぞ。」
 「うむ、グルップ重工は侮れんからな。」
なんせ、潜水艦も英国のヤツをみただけで建造してしまうのだから・・・

 「まあ、スノーケル装置は潜望鏡の横についてるし、パイプはジーゼルのキャブレターへ繋いだからな。」と、マツモト君がいう。
 「そうなら、いいが。」「で、君かオレか?」
つまり、どちらがグルップ重工の排水口までか・・・ということだ。
 「君は、先のアンネリーゼ作戦で指揮したから、今度はオレだな。」と、マツモト君がいう。
「それに、シノーケルはオレが取り付けたからな。」と、上から目線だ。
 「しゃないな。」と、アランが・・・
「なら、オレの艦を使うのだな。」と、アランだ。
 「そうなるな、ライン河の河口までは運んでくれよ。」
「それは、任せろ。」と、豪語するアラン君だ。
 スノーケル装置は複雑では無く、単なるパイプだが・・・海水が入らないように、弁が付いてるのである。
その弁が、スノーケルが海面へ出ると、開いて。海面下へ沈むと閉じるのだ。
 それが、海面の波は予期せぬ動きを見せるのだ。
それで、海水がスノーケルへ・・・
 つまり、弁の動きがイマイチなのだ。
排水装置はあるのだが・・・ジーゼルエンジンの燃料ポンプへ海水が混じると・・・大変なことになりかなないからだ。
 つまり、ジーゼルエンジンがエンストでは、すまないのである。
最悪ピストンが破裂しかねないのだ。
 そうなれば、修理不能でエンジン交換だ。
「しかし、テストしてる時間なんて無いからな。」と、危機感満載のマツモト君なのだ。
 「最悪は、列車砲と心中してやるぞい。」と、覚悟を決めるマツモトなのだ。

 極秘作戦だ。
ポーツマス軍港の見送りは、マーガレツト王女様とカテリーナとアンネリーゼの3名だけだ。
 アラン艦長以下、マツモト艇長、隊員ら、そして陸戦隊の20名がポーツマス軍港へ別れを告げたのだ。
果たして、ライン河を遡上して・・・ルール川へ・・・そして、グルップ重工の排水溝へ・・・
 先は、とてつもなく長い・・・
 

 
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