伊号式潜水艦。

ゆみすけ

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スミスの熱弁!

ルール川の排水溝は・・・まだなのだ。

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 「この機関銃は、名前があるんですか。」と、マツモト君が聞く。
「まだ、なんですよ。」「我が、陸戦隊しか使ってません。」と、スミス大尉だ。
 「それで、この列車砲爆破作戦で名をあげて・・・」と、スミス大尉は野望をのべるのだ・・・
「軍で正規に採用してもらえれば、会社の規模を拡大できますからね。」
 「持たせてもらっても・・・」「え、え、どうぞ。」
「以外に軽いのですね。」「そりゃあ、22口径ですから。」
 「取り回しも、よさそうじゃないですか。」と、マツモト君だ。
さすが、ドワーフが祖先なだけはあるようだ。
 英国にも、それなりの職人が居るのである。
「そういえば、機関銃は連射すると銃身が熱くなり、熱で銃弾が飛び出るとか聞きましたが。」と、心配事をいうマツモト君だ。
 「やけに、詳しいですね。」「それで、引き金を引くと3発射撃できます。」
「そこで、ひと呼吸置いて次弾を撃つという方式にしました。」
 よく、我が陸上自衛隊が使う、3点バーストというやつだ。
ダ、ダ、ダ、で再度引き金を引けば、またダ、ダ、ダである。
 「セミ・オートですか。」と、マツモト君が聞く。
「もちろん、フルですよ。」「3発撃ってから、いちいち遊底を引いて銃弾を薬室へ込める必要は無いですよ。」
 「なるほど、たいしたものですね。」と、感心しきりのマツモト君である。
「マガジン(弾倉)は40発ですか。」と、長い弾倉を見る。
 「え、え、弾倉を交換する手間は少ない方が。」「まあ、30発のマガジンも、あります。」
「狭いことろでの作戦が多い陸戦隊ですから、誤射は絶対に避けたいですからね。」
 「常に銃口を下へ向けておく癖をつけてるくらいですよ。」と、そういえば誰もが銃を下方へ向けている。
「先の大戦(第一次大戦)では、シャベルが一番役にたったらしいですからね。」と、折り畳みシャベルを示す。
 3っ折れの、折り畳みシャベルだ。
カーキー色の袋に入れてある。
 
 「ところで、線路へ爆薬を仕掛けるのですね。」
「グルップ重工の引き込み線へ仕掛ければ、列車砲が出てきたときに、ドカ~ンですよ。」と、スミス大尉がいう。
 「そこなんですが、150キロ越えの射程があるとなると・・・」「え、え。」
「かなり、砲身が長いはずです。」「え、え。」
 「なら、左右へ旋回できないんじゃないかと。」と、疑惑を述べるマツモト中尉だ。
「そうですね、そこまで考えていませんでした。」
 「なら、かなり長い砲台の列車砲ですね。」
「砲撃の衝撃を受け取る緩衝装置は、どうするのですかねえ。」と、疑問を言うマツモト君だ。
 「なるほど、つまり1か所の爆破では、無理だと。」「そうです。」
「うむ、作戦を練り直さねばならないようだ。」と、考え込むスミス大尉だ。
 「グルップ重工の地図はあるのだが・・・肝心の列車砲の詳細がわからないからな。」と、スミス大尉がいう。
「ドーバーからロンドンを狙えるらしいのだが・・・1発、砲撃するに500人ほどの人員が必要らしい。」
 「え、え、500人ですか。」と、驚くマツモト君だ。
「あくまで、アンネリーゼの家族からの情報だから、なんとも言えないのだが。」
 「まあ、砲弾を運ぶにも大変でしょうからね。」と、想像する。
「そうなると、機関車は前後に2両は、あるでしょうね。」と、言うマツモト君だ。
 「そうだろうね。」
「それで、排水溝を渡る橋へ仕掛けるんですょう。」「そうなるな。」
 「「警備が厳重と思いますが。」「だから、この機関銃なのだよ。」
「なるほど。」
 つまり、警備の兵隊を殲滅して、仕掛けて爆破するのだろう。
「時間との勝負ですね。」「そうだな。」
 「列車砲の移動速度は、かなり遅いと踏んでるのだ。」と、スミス大尉だ。
「そうでしょうね、毎時5キロほどかも。」と、マツモト君だ。
 つまり、ヒトの歩く速度である。
写真からでも、かなりの重量だ。
 おそらく、1000トンは越えるだろう。
普通の蒸気機関車が100トンほどあるのだ。
 とくに、砲身の金属の砲金は重いのだ。
「爆薬は?」と、マツモト中尉が聞いた。
 「列車砲が通り過ぎるときに爆破させるのです。」
「無線で爆破するつもりだったんですが、誤作動の心配があるので。」
 「それで、有線で爆破することにしました。」と、スミス中尉だ。
「あ、あ、あのBOXですか。」と、マツモト君だ。
 箱から棒が出ていて、それを押し入れると爆発するヤツのことだ。
まあ、定番だな。

 アランが、「そろそろ、ライン河の河口だ。」
「うむ、ではクジラ号へ乗り移ろうぞ。」と、陸戦隊員が動き出した。
 マツモト君も機関員とハッチからクジラ号へ乗り移るのだ。
「作戦ですが、列車砲は、カンタンには停止できないでしょう。」
 「おそらく、停止するには、かなりの距離が必要だと。」
「つまり、警備の兵を殲滅して爆薬を仕掛ける時間はあると・・・」
 「そう、思います。」「ううむ。」
スミス中尉は作戦を現場、現場での判断で切り替える必要を感じていたのだ。
 それに対応できるように、陸戦隊の面々は手信号で会話ができるほどには訓練されていたのである。
敵の背後から忍び寄るに、感ずかれては失敗だからだ。
 敵に悟られてはいけないのである。
無言で、手信号での作戦行動ができることが、陸戦隊員の練度でもあるのだ。


 
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