伊号式潜水艦。

ゆみすけ

文字の大きさ
189 / 253
日本海軍の派遣潜水艦隊とドイツ帝国潜水艦隊。

駆逐艦の艦長の手記から・・・

しおりを挟む
 「あれが、日本の潜水艦隊か・・・」と、イタリア沖で会合した駆逐艦の艦長は思う。
英王立海軍の駆逐艦はリバース型といって、長さが100メートル・幅が10メートル・排水量が2000トンという、わかりやすい数値だ。
 武装は45口径(12サンチ)単装砲が3門だ。
あとは、ルイス機銃と魚雷発射菅が少々という、普通の艦である。
 ボイラー式蒸気タービンで4000馬力だそうだ。
最大戦速は30ノットだそうだ。(2軸スクリュー)
 (これは、ラノベだ、すべて妄想だ。)
駆逐艦リバース(1号艦)の艦長であるスチァート少佐は、観艦式並みの艦列に感心するのだ。
 3隻の潜水艦が1列で等間隔で航行しているからである。
地中海は波が複雑に紛れて・・・操艦がカンタンではないのだ。
 「我が、王立海軍と遜色ないな。」と、手ごたえを感ずるのだ。
「これなら、戦力に申し分ないな。」と、である。
 幕末から明治にかけて・・・英国は日本へ海軍たるモノを教えた国なのだ。
シナを支配するに、子分として使える軍隊へ育てたのが英国なのである。
 だから、日本を英国は植民地とは・・・しなかった、というより、できなかったのだ。
なんせ、武士の国だったからね・・・
 薩英戦争では、なんとか勝利した英国だが・・・司令官を殺られてしまった・・・(薩摩藩と英国海軍の派遣軍との紛争だ。)
 パット見は、黄色い猿なんだが・・・これが、なかなか使えるヤツだったのだ。
真面目で、ウソや騙しは無い国民性で、ほとんどの国民が文字が読み書きできるようだ。(おまけに九九の掛け算まで。)
 当時は英国でも・・・国民の3割程度が文字の読み書きが・・・まして、掛け算なぞ・・・それも暗算だ。
国民の平均的教育レベルが・・・おそらく、世界最高だろう・・・
 それで、英国は子分に育てたのである。
現在は米国が日本を飼い犬として・・・シナへの番犬だな。
 まあ、言い方はえげつないが・・・そんなものなのが現実なのだ。

 そして、ドイツ海軍の潜水艦隊のハインリッヒ艦長が・・・追跡をするか・・・しないか・・・
思案の最中だ。
 英国と日本とは現在、ドイツ帝国は開戦してはいない状態だ。
「なら、普通に航海してる風を装えば・・・」と、思うのだが。
 副官が、「当方は艦隊ですぞ、1隻なら・・・」と、言い出したのだ。
「ふむ、それもそうだな。」「では、我が艦が追跡するぞ。」と、統合司令であるハインリッヒ艦長がメンツを示すのだ。
 日本海軍の潜水艦隊の最後尾へ・・・附かず離れず・・・ドイツ帝国の新造艦は追跡に移ったのだ。
そして、日本艦隊に発見されるのだ。
 「磯崎艦長。」と、先任だ。
「なんだ。」「あやしい潜水艦が・・・」と、コレコレ云々だ。
 「ふむ。」「軍艦旗は確認できるか。」
「いえ、遠方でギリだそうです。」
 「リバースからです。」と、通信員が連絡だ。
「こちら、日本の磯崎です。」と、下手な英語で返答する。
 「リバースのスチュアートだ。」
「追跡してるのは、たぶんドイツ海軍だと・・・」
 「それで、対処は?」
「今は、戦時ではない、公海上だから・・・なんとも、できないな。」との、返答だ。
 「・・・・」 まあ、そうなるのだ・・・

 「ところで、ドイツも潜水艦はジーゼル・エンジンだと思うんですが。」
「どんなもんか、試してみようかと。」
 「どうするんです。」と、スチュアート艦長だ。
「我がイ号は新型ジーゼル・エンジンですから・・・」
 「駆逐艦ほどは無理ですが、それなりには。」と、磯崎艦長が答える。
「いいんですか。」と、スチュアート艦長だ。
 「え、え、試験運用がてらですから。」と・・・
つまり、英国のポーツマス軍港まで試験がてらの航海だからだ。
 まさに、新造イ号潜水艦は、日本の最新軍事技術のカタマリなのである。
それが、ドイツ帝国の潜水艦と・・・勝負しようというのだ。
 スチュアート少佐も、期待値があがるのだ。
「それほど、言われるのでしたら・・・」と、返答が・・・ある。
 さあ、ドイツ帝国のジーゼル機関と日本の技師の血と汗の結晶のジーゼル機関との勝負だ!
「機関長。」と、艦内通信だ。
 「ハイ。」「最大戦速行けるか?」
「いつでも、どうぞ。」
 「で、制限は?」「以前は2時間でしたが・・・新型は温度管理しだいですね。」と、答える機関長だ。
「うむ。」「では、最大戦速だ。」
 「了解です。」
しばらくすると・・・艦橋に居る磯崎艦長の顔に当たる向かい風が・・・すこし強くなったような・・・
 やがて、かなりの風が・・・
艦の揺れも、それなりに大きくなったような・・・
 「いま、20ノットです。」と、航海士が叫んだ。
「他の艦は。」「附いてきてます。」
 そして、後を追ってるドイツ海軍の潜水艦だが・・・
見張りの水兵が、「艦長、日本のヤツら速度をあげました。」
 「なんだと、機関全速だ。」
フネは速度を上げても、即反応はないのだ。
 だんだん効いてくるのだ。
「どうだ、見えるか?」と、聞くハインリッヒ艦長だ。
 「いえ、見失いました。」「くそっ。」
「最大戦速で追跡しろ、進路そのままだ。」と、叫ぶハインリッヒ艦長だ。
 ドイツと日本の追っかけっこが始まったのだ。
もちろん、英国海軍の駆逐艦は30ノットも余裕だから・・・十分、附いていけるのである。
 
 

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

If太平洋戦争        日本が懸命な判断をしていたら

みにみ
歴史・時代
もし、あの戦争で日本が異なる選択をしていたら? 国力の差を直視し、無謀な拡大を避け、戦略と外交で活路を開く。 真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル…分水嶺で下された「if」の決断。 破滅回避し、国家存続をかけたもう一つの終戦を描く架空戦記。 現在1945年夏まで執筆

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら

俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。 赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。 史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。 もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記

糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。 それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。 かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。 ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。 ※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。

日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-

ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。 1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。 わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。 だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。 これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。 希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。 ※アルファポリス限定投稿

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

大東亜戦争を有利に

ゆみすけ
歴史・時代
 日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を

処理中です...