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凝り性のドイツ技師なのだ。
似てるようで、似ていないとも・・・
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海底戦車は潜水艇なのか、はたまた戦車なのか・・・
ドイツ帝国での二番目に変態だと、ウワサの科学者であるサイモン博士が・・・
「これは、戦車でもあるが、潜水艇でもあるのじゃ。」と、変態海底戦車を示す。
完成した海底戦車をドイツ皇帝へお披露目する会なのである。
ちなみに、一番の変態科学者はシュタイン博士といって・・・かの列車砲を完成させた博士だが・・・行方不明なのである。
列車砲を攻撃した不逞の輩(やから)は、フランスのテロ組織か不明であるのだ。(内緒だが、英国王立海軍陸戦隊だ。)
それで、現在のドイツ帝国の変態科学者はサイモン博士ということに・・・あまり、名誉な称号ではないのだが・・・
ドイツ皇帝ゲルマン13世へ・・・
「皇帝陛下、これが変態・・・ん、いえ、海底戦車でございます。」
「うむ、これは戦車なのか、それとも潜水艇なのかな?」と、質問する皇帝陛下である。
痛い質問を・・・困ったサイモンだ。
「皇帝陛下、潜水艇でもありますし、戦車ともいえるのです。」と、ナゾナゾを答える博士である。
「陸では戦車ですし、海では潜水艇なのです。」と、誤魔化した博士だ。
「これで、ドーバーを越えることができます。」
「長年の夢であります、ドーバー越えが、できるのです。」と、大風呂敷をひろげる博士である。
「うむ、大儀じゃ。」と、ご満悦な皇帝陛下であるようだ。
取り巻きに囲まれて、皇帝陛下はグルップ重工を後にするのだ。
また、不審なヤカラの攻撃があっては・・・一大事であるからである。
ある意味、お飾りのドイツ帝国皇帝なのだ。
そして、現場には陸軍大臣やら、参謀が・・・
「では、詳細な説明を。」と、博士が語りだすのである。
マジで、ドーバー越ができるのか・・・ということの説明なのだ。
「この海底戦車は、観てのとうり無限軌道が前後に2組ついてます。」
「うむ。」と、海軍大臣が頷いた。
「この履帯は、Ⅳ号戦車の履帯です。」「それを、前後に附けてるのは、潜水艇が重いからです。」
「そうか、つまり海底戦車はⅣ号戦車の倍の重さということか。」「そうです。」
「潜水艇としては、150トンあまりありますが、それは海中での重さです。」
「陸は海中とは違いますから。」「うむ。」
だいたい、Ⅳ号戦車が20トンくらいだ。
「それに、ドーバーは水深が浅いですから。」「装甲は潜水艇でも十分すぎるくらいです。」
ドーバー海峡の平均的な水深は46メートルだ。 いちばん、近い距離が34キロくらいだ。
「潜水艇としては、34キロの海底を走破すればいいのですから、蓄電池は少なめです。」
つまり、余った重量を主砲や履帯にまわせるのだ。
「動力は、潜水艇のジーゼル・エンジンで余裕です。」と、博士が・・・
なんせ、潜水艇のジーゼル・エンジンはⅣ号戦車のガソリン・エンジンをジーゼル化して、8気筒を倍の16気筒にしたものだ。
ガソリン・エンジンはジーゼル化により、頑丈に改造されたのだ。
ガソリン・エンジンは点火ブラグで発火爆発させるが・・・ジーゼル・エンジンは圧縮自然爆発の差があるからだ。
それで、シリンダーなどが肉厚なのだ。
「エルベ川での試験走行は順調でした。」と、胸を張るサイモン博士だ。
「それで、生産は?」と、大臣が生産量を聞く。
ここが、肝心だ。 数がそろわなくては・・・英国への遠征は無理なのだ。
最低でも200両は必要だ、が陸軍大臣の思考だ。
「いまにところ、順調にできております。」と、博士の回答だ。
数をいわない、ということは・・・まだ、200なんて・・・夢の話なのである。
「で、現在は?」と、重ねて聞く大臣だ。
「え、え、と・・・30両ほど、かと・・・」と、声が小さい博士である。
「えっ、何両だ。」と、再度の空気を読めない大臣が聞く。
なんせ、海底戦車といっても潜水艇を建造するより大変なのだ。
いくら、ドイツ人技師が優秀だといっても・・・限度があるのだ。
工場で24時間体制でも・・・1日で1両が限界なのである。
つまり、あと170両だから・・・最低でも170日は・・・かかるのだ。
陸軍大臣は侵攻を急いでいるようなのだ。
「じつは、日本の潜水艦隊がポーツマス軍港へ入港したらしいのだ。」
「なんですと。」と、サイモン博士は驚く。
「では、英国の潜水艦隊と日本の潜水艦隊が海底戦車の相手になるのですか。」
「そういうことになるな。」と、陸軍大臣だ。
だから、陸軍大臣は急がせていたのか・・・もう、時すでにお寿司だが・・・
「いいか、博士。」「ハイ。」
「日本の潜水艦隊が相手になるかもなのだよ。」と、繰り返す大臣だ。
「それは、まずいですな。」と、思わず言ってしまう博士だ。
世界1位と2位の海軍が結託して相手になるのだ。
とても、勝利するのは・・・無理なのだ。
しかし、それを言っては・・・博士が粛清されかねない。(どこかで、殺されて終わりだ。)
「できるだけ、増産をいたしますです。」と、答えるしかない博士だ。
「うむ、期待してるぞ。」と、陸軍大臣がニャリだ。
「しかし、グルップだけでは、大変だろう。」
「ハインケル重工でも、造らせようぞ。」「設計図と技師を派遣することだな。」
「わかりましたです。」と、博士はホットするのであった。
しかし、ハインケルはグルップのライバル会社だ。
「ハインケルには部品を、そうだ履帯の鋳造でも・・・」と、内心で画策するサイモン博士だ。
肝心のソナーや無線機、ジーゼル・エンジンは渡すものか・・・の、博士なのである。
「そうだ、あの蓄電池の秘密は、絶対に渡せんぞ。」と、博士が画策するのである。
ドイツ帝国も、1枚岩ではないようである。
しかし、グルップ重工へ日本製の希硫酸蓄電池の秘密はバレていたようである。
ドイツ帝国での二番目に変態だと、ウワサの科学者であるサイモン博士が・・・
「これは、戦車でもあるが、潜水艇でもあるのじゃ。」と、変態海底戦車を示す。
完成した海底戦車をドイツ皇帝へお披露目する会なのである。
ちなみに、一番の変態科学者はシュタイン博士といって・・・かの列車砲を完成させた博士だが・・・行方不明なのである。
列車砲を攻撃した不逞の輩(やから)は、フランスのテロ組織か不明であるのだ。(内緒だが、英国王立海軍陸戦隊だ。)
それで、現在のドイツ帝国の変態科学者はサイモン博士ということに・・・あまり、名誉な称号ではないのだが・・・
ドイツ皇帝ゲルマン13世へ・・・
「皇帝陛下、これが変態・・・ん、いえ、海底戦車でございます。」
「うむ、これは戦車なのか、それとも潜水艇なのかな?」と、質問する皇帝陛下である。
痛い質問を・・・困ったサイモンだ。
「皇帝陛下、潜水艇でもありますし、戦車ともいえるのです。」と、ナゾナゾを答える博士である。
「陸では戦車ですし、海では潜水艇なのです。」と、誤魔化した博士だ。
「これで、ドーバーを越えることができます。」
「長年の夢であります、ドーバー越えが、できるのです。」と、大風呂敷をひろげる博士である。
「うむ、大儀じゃ。」と、ご満悦な皇帝陛下であるようだ。
取り巻きに囲まれて、皇帝陛下はグルップ重工を後にするのだ。
また、不審なヤカラの攻撃があっては・・・一大事であるからである。
ある意味、お飾りのドイツ帝国皇帝なのだ。
そして、現場には陸軍大臣やら、参謀が・・・
「では、詳細な説明を。」と、博士が語りだすのである。
マジで、ドーバー越ができるのか・・・ということの説明なのだ。
「この海底戦車は、観てのとうり無限軌道が前後に2組ついてます。」
「うむ。」と、海軍大臣が頷いた。
「この履帯は、Ⅳ号戦車の履帯です。」「それを、前後に附けてるのは、潜水艇が重いからです。」
「そうか、つまり海底戦車はⅣ号戦車の倍の重さということか。」「そうです。」
「潜水艇としては、150トンあまりありますが、それは海中での重さです。」
「陸は海中とは違いますから。」「うむ。」
だいたい、Ⅳ号戦車が20トンくらいだ。
「それに、ドーバーは水深が浅いですから。」「装甲は潜水艇でも十分すぎるくらいです。」
ドーバー海峡の平均的な水深は46メートルだ。 いちばん、近い距離が34キロくらいだ。
「潜水艇としては、34キロの海底を走破すればいいのですから、蓄電池は少なめです。」
つまり、余った重量を主砲や履帯にまわせるのだ。
「動力は、潜水艇のジーゼル・エンジンで余裕です。」と、博士が・・・
なんせ、潜水艇のジーゼル・エンジンはⅣ号戦車のガソリン・エンジンをジーゼル化して、8気筒を倍の16気筒にしたものだ。
ガソリン・エンジンはジーゼル化により、頑丈に改造されたのだ。
ガソリン・エンジンは点火ブラグで発火爆発させるが・・・ジーゼル・エンジンは圧縮自然爆発の差があるからだ。
それで、シリンダーなどが肉厚なのだ。
「エルベ川での試験走行は順調でした。」と、胸を張るサイモン博士だ。
「それで、生産は?」と、大臣が生産量を聞く。
ここが、肝心だ。 数がそろわなくては・・・英国への遠征は無理なのだ。
最低でも200両は必要だ、が陸軍大臣の思考だ。
「いまにところ、順調にできております。」と、博士の回答だ。
数をいわない、ということは・・・まだ、200なんて・・・夢の話なのである。
「で、現在は?」と、重ねて聞く大臣だ。
「え、え、と・・・30両ほど、かと・・・」と、声が小さい博士である。
「えっ、何両だ。」と、再度の空気を読めない大臣が聞く。
なんせ、海底戦車といっても潜水艇を建造するより大変なのだ。
いくら、ドイツ人技師が優秀だといっても・・・限度があるのだ。
工場で24時間体制でも・・・1日で1両が限界なのである。
つまり、あと170両だから・・・最低でも170日は・・・かかるのだ。
陸軍大臣は侵攻を急いでいるようなのだ。
「じつは、日本の潜水艦隊がポーツマス軍港へ入港したらしいのだ。」
「なんですと。」と、サイモン博士は驚く。
「では、英国の潜水艦隊と日本の潜水艦隊が海底戦車の相手になるのですか。」
「そういうことになるな。」と、陸軍大臣だ。
だから、陸軍大臣は急がせていたのか・・・もう、時すでにお寿司だが・・・
「いいか、博士。」「ハイ。」
「日本の潜水艦隊が相手になるかもなのだよ。」と、繰り返す大臣だ。
「それは、まずいですな。」と、思わず言ってしまう博士だ。
世界1位と2位の海軍が結託して相手になるのだ。
とても、勝利するのは・・・無理なのだ。
しかし、それを言っては・・・博士が粛清されかねない。(どこかで、殺されて終わりだ。)
「できるだけ、増産をいたしますです。」と、答えるしかない博士だ。
「うむ、期待してるぞ。」と、陸軍大臣がニャリだ。
「しかし、グルップだけでは、大変だろう。」
「ハインケル重工でも、造らせようぞ。」「設計図と技師を派遣することだな。」
「わかりましたです。」と、博士はホットするのであった。
しかし、ハインケルはグルップのライバル会社だ。
「ハインケルには部品を、そうだ履帯の鋳造でも・・・」と、内心で画策するサイモン博士だ。
肝心のソナーや無線機、ジーゼル・エンジンは渡すものか・・・の、博士なのである。
「そうだ、あの蓄電池の秘密は、絶対に渡せんぞ。」と、博士が画策するのである。
ドイツ帝国も、1枚岩ではないようである。
しかし、グルップ重工へ日本製の希硫酸蓄電池の秘密はバレていたようである。
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