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とても大量生産なぞ、できはしない。
見本の試供品ということに、しておいてくれ。
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それなりに洗車して、綺麗になったマークⅣ型改の試作戦車だ。
ドロ汚れではない、溶接の汚れや金属カスやグリスの汚れで車体は汚れているのだ。
「色は、どうしようか。」「試作だから黄色じゃないかな。」
「戦車で、黄色かよ。」「そうだな、イングランド・グリーンは?」
「それは、何だよ。」「英国のレースカーの国際色だよ。」
「たしか、ドイツは銀色でイタリーは赤だったかな。」「英国は、モスグリーンだよ。」
「そうなんだ。」「それで、イングランド・グリーンなのか。」
「マッカート少佐も納得だろう。」
「では、イングランド・グリーン(モス・グリーンのことだ。)に塗るぞ。」
工作船には塗装ブースがある。 そこで、モス・グリーンに塗り赤外線で乾燥させるのだ。
ちなみに、日本海軍は試作戦闘機は黄色だったそうだ。
トレーラーと部下を数人引き連れて・・・マッカート少佐が工作船トヨダへ・・・
艦長ら幹部が出迎える。
「歓迎しますぞ。」「英陸軍と日本海軍の絆は永遠ですぞ。」と、世辞を述べるマッカート少佐だ。
「ところで、我が軍のマークⅣの修理を・・・」と、早くみたいようだ。
「ハイ、できてますよ。」と、艦長が甲板を示す。
甲板には、戦車様の戦闘車両が・・・マークⅣ型は見当たらない・・・
「えっ、どこにあるのですか。」と、キョロキョロ見回すマッカート大佐だ。
斎藤技官が、「アレですよ。」と、指さす。
そこには、マークⅣ型に似ても似つかない戦車様の物体が鎮座していたのだ。
「アレということは・・・」と、鎮座している物体へ近づくマッカート少佐だ。
色は英国のレース・カーの国際色に・・・英陸軍の戦車はグレーなんだが・・・
現在の英陸軍の色だ。
原型をとどめないほどの改造だ。
これは、改造費が・・・冷や汗が・・・マッカート少佐の額から・・・
あのとき、勢いで言ったしまったのだ。
スキに改造して、いいですよ・・・と、言ってしまったのだ。
マッカート少佐の予算の限度は・・・当然にあるのだ。
そして、その横に金属の塊が・・・
どうやら、マークⅣ型で使わなかった部品などのようだ。
修理に出すと、交換部品の外したヤツだろう・・・
部品の山は戦車と同じくらいだ。
エンジンまで、あるようだ。
「エンジンを交換したのですか?」「え、え。」
「でも、故障してなかったような・・・」と、マッカート少佐だ。
艦長が、「斎藤君、説明を頼む。」
斎藤技官が・・・「あの、エンジンでは戦って勝てないからです。」と、いきなり正論だ。
「まあ、ドイツ軍の戦車は動きが素早いと聞いているが・・・」
「我が、英陸軍の戦車は確かに速度では負けてるかもしれないが・・・」と、言いにくそうだ。
「しかし、なんとなくフランスの戦車に似てるようだな。」と、マッカート少佐だ。
「え、え、ルノー16T型を参考にしました。」と、斎藤技官だ。
「あの、フランスの小型戦車か。」「我が、陸軍も知ってはいたんだが・・・」
英国には、伝統という足かせがあるのだ。
それは、イイときもあれば、良くないときもあるのだ。
「まあ、甲板では何ですので・・・」と、斎藤技官が話題を反らすのだ。
「一度、試乗してみてくれませんか。」と、いうのだ。
「試乗できるのか!」と、マッカート少佐だ。
まさか、甲板で試乗はできないと思うが・・・
「え、え、エレベーターで岸壁に降ろします。」と、技官がいうのだ。
「おい、これを降ろしてくれ。」「ハイ。」と、数人の係員が動き出した。
改造したマークⅣ型へ、1名の隊員が乗り込む。
エンジンが即、始動する。
「えっ、1名で動かせるのか。」と、大佐が驚いた。
「え、え、操縦手は1名でできます。」
甲板では誘導員がエレベーターへ誘導するようだ。
甲板が降下して・・・階下の格納庫へ・・・
そして、工作船トヨダの船腹の扉が開いて・・・重量物用のタラップが岸壁へつながる。
「では、大佐。」「ん、ん。」
「試乗してみますか。」
「ん、ん。」と、期待感が満載だ。
履帯に梯子を掛けて・・・さすがに、履帯からでは・・・幹部用の制服が・・・
「では、行ってらっしゃい。」と、試乗を見送る艦長らだ。
ポーツマス軍港は広大だ。
そして、海軍の試射のための試射場も近隣にあるのだ。
「海軍の試射場が荒れ地で戦車の試乗向いてますから。」と、車長が流暢な英語で説明する。
「うむ、それなら頼む。」と、マッカート少佐だ。
マークⅣ型の魔改造バージョンはポーツマス軍港の試射場を目指した。
「こちら、工作船トヨダの日本からの派遣軍だ。」
「こちら、軍港管理です。」
「いまから、戦車の試乗に試射場を使いたいんだが・・・」
「しばらく待て。」そして、2~3分で・・・
「試射場の使用を許可する。」(海軍の砲弾が試射されないように放送をかけたのだ。)
「使用時間は?」「うむ、終了したら無線を入れる。」
「軍港管理、了解だ。」
「では、許可をとりましたので。」と、車長がマッカート少佐へいう。
「うむ、わかった。」と、答える大佐だ。
大佐は砲塔のハッチから身を乗り出している・・・
「大佐、揺れますから・・・手すりにしっかり摑まってください。」と、車長が注意だ。
「ほう、そんなに揺れるかね。」と、不思議な顔の大佐だ。
なんせ、英陸軍のマークⅣ型の速度は時速8キロから10キロだ。
ヒトが歩く速さとトントンだ。
だから、荒れ地の走行速度が40キロで平坦路だと70キロ毎時とは・・・夢にも思っていなかったのだ。
しかし、車長がいうから・・・「了解した。」と、手すりへ摑まる格好だけは・・・したのである。
海軍の試射場は砲弾が爆発した穴が・・・そこら中だ。
まるで、月面のクレーターである。
操縦手が、「では、行きます。」「うむ。」と、大佐が答える。
ツイン・エンジンが吠える。
重低音が試射場に響き渡る。
無限軌道が、「ドウッン。」と、動き出す。
マークⅣ型魔改造バージョンの無限軌道が地面をつかんで、一瞬さがったように見える・・・
燃料噴射ポンプから軽油の霧が高圧でピストンへ・・・そして、圧縮されて自然爆発するのだ。
さあ、魔改造戦車の試乗会のはじまりだ・・・
ドロ汚れではない、溶接の汚れや金属カスやグリスの汚れで車体は汚れているのだ。
「色は、どうしようか。」「試作だから黄色じゃないかな。」
「戦車で、黄色かよ。」「そうだな、イングランド・グリーンは?」
「それは、何だよ。」「英国のレースカーの国際色だよ。」
「たしか、ドイツは銀色でイタリーは赤だったかな。」「英国は、モスグリーンだよ。」
「そうなんだ。」「それで、イングランド・グリーンなのか。」
「マッカート少佐も納得だろう。」
「では、イングランド・グリーン(モス・グリーンのことだ。)に塗るぞ。」
工作船には塗装ブースがある。 そこで、モス・グリーンに塗り赤外線で乾燥させるのだ。
ちなみに、日本海軍は試作戦闘機は黄色だったそうだ。
トレーラーと部下を数人引き連れて・・・マッカート少佐が工作船トヨダへ・・・
艦長ら幹部が出迎える。
「歓迎しますぞ。」「英陸軍と日本海軍の絆は永遠ですぞ。」と、世辞を述べるマッカート少佐だ。
「ところで、我が軍のマークⅣの修理を・・・」と、早くみたいようだ。
「ハイ、できてますよ。」と、艦長が甲板を示す。
甲板には、戦車様の戦闘車両が・・・マークⅣ型は見当たらない・・・
「えっ、どこにあるのですか。」と、キョロキョロ見回すマッカート大佐だ。
斎藤技官が、「アレですよ。」と、指さす。
そこには、マークⅣ型に似ても似つかない戦車様の物体が鎮座していたのだ。
「アレということは・・・」と、鎮座している物体へ近づくマッカート少佐だ。
色は英国のレース・カーの国際色に・・・英陸軍の戦車はグレーなんだが・・・
現在の英陸軍の色だ。
原型をとどめないほどの改造だ。
これは、改造費が・・・冷や汗が・・・マッカート少佐の額から・・・
あのとき、勢いで言ったしまったのだ。
スキに改造して、いいですよ・・・と、言ってしまったのだ。
マッカート少佐の予算の限度は・・・当然にあるのだ。
そして、その横に金属の塊が・・・
どうやら、マークⅣ型で使わなかった部品などのようだ。
修理に出すと、交換部品の外したヤツだろう・・・
部品の山は戦車と同じくらいだ。
エンジンまで、あるようだ。
「エンジンを交換したのですか?」「え、え。」
「でも、故障してなかったような・・・」と、マッカート少佐だ。
艦長が、「斎藤君、説明を頼む。」
斎藤技官が・・・「あの、エンジンでは戦って勝てないからです。」と、いきなり正論だ。
「まあ、ドイツ軍の戦車は動きが素早いと聞いているが・・・」
「我が、英陸軍の戦車は確かに速度では負けてるかもしれないが・・・」と、言いにくそうだ。
「しかし、なんとなくフランスの戦車に似てるようだな。」と、マッカート少佐だ。
「え、え、ルノー16T型を参考にしました。」と、斎藤技官だ。
「あの、フランスの小型戦車か。」「我が、陸軍も知ってはいたんだが・・・」
英国には、伝統という足かせがあるのだ。
それは、イイときもあれば、良くないときもあるのだ。
「まあ、甲板では何ですので・・・」と、斎藤技官が話題を反らすのだ。
「一度、試乗してみてくれませんか。」と、いうのだ。
「試乗できるのか!」と、マッカート少佐だ。
まさか、甲板で試乗はできないと思うが・・・
「え、え、エレベーターで岸壁に降ろします。」と、技官がいうのだ。
「おい、これを降ろしてくれ。」「ハイ。」と、数人の係員が動き出した。
改造したマークⅣ型へ、1名の隊員が乗り込む。
エンジンが即、始動する。
「えっ、1名で動かせるのか。」と、大佐が驚いた。
「え、え、操縦手は1名でできます。」
甲板では誘導員がエレベーターへ誘導するようだ。
甲板が降下して・・・階下の格納庫へ・・・
そして、工作船トヨダの船腹の扉が開いて・・・重量物用のタラップが岸壁へつながる。
「では、大佐。」「ん、ん。」
「試乗してみますか。」
「ん、ん。」と、期待感が満載だ。
履帯に梯子を掛けて・・・さすがに、履帯からでは・・・幹部用の制服が・・・
「では、行ってらっしゃい。」と、試乗を見送る艦長らだ。
ポーツマス軍港は広大だ。
そして、海軍の試射のための試射場も近隣にあるのだ。
「海軍の試射場が荒れ地で戦車の試乗向いてますから。」と、車長が流暢な英語で説明する。
「うむ、それなら頼む。」と、マッカート少佐だ。
マークⅣ型の魔改造バージョンはポーツマス軍港の試射場を目指した。
「こちら、工作船トヨダの日本からの派遣軍だ。」
「こちら、軍港管理です。」
「いまから、戦車の試乗に試射場を使いたいんだが・・・」
「しばらく待て。」そして、2~3分で・・・
「試射場の使用を許可する。」(海軍の砲弾が試射されないように放送をかけたのだ。)
「使用時間は?」「うむ、終了したら無線を入れる。」
「軍港管理、了解だ。」
「では、許可をとりましたので。」と、車長がマッカート少佐へいう。
「うむ、わかった。」と、答える大佐だ。
大佐は砲塔のハッチから身を乗り出している・・・
「大佐、揺れますから・・・手すりにしっかり摑まってください。」と、車長が注意だ。
「ほう、そんなに揺れるかね。」と、不思議な顔の大佐だ。
なんせ、英陸軍のマークⅣ型の速度は時速8キロから10キロだ。
ヒトが歩く速さとトントンだ。
だから、荒れ地の走行速度が40キロで平坦路だと70キロ毎時とは・・・夢にも思っていなかったのだ。
しかし、車長がいうから・・・「了解した。」と、手すりへ摑まる格好だけは・・・したのである。
海軍の試射場は砲弾が爆発した穴が・・・そこら中だ。
まるで、月面のクレーターである。
操縦手が、「では、行きます。」「うむ。」と、大佐が答える。
ツイン・エンジンが吠える。
重低音が試射場に響き渡る。
無限軌道が、「ドウッン。」と、動き出す。
マークⅣ型魔改造バージョンの無限軌道が地面をつかんで、一瞬さがったように見える・・・
燃料噴射ポンプから軽油の霧が高圧でピストンへ・・・そして、圧縮されて自然爆発するのだ。
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