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これが、魔改造の詳細だっ!
実際に、どうマークⅣ型と魔改造バ~ジョンは違うのか・・・
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読者諸君らには、英国のピッカーズ重工製マークⅣ型を工作船トヨダの技師らが・・・どのように改造したのか・・・カンタンに説明しただけだった。
それで、1両で10両のマークⅣ型に勝つなんて・・・まるで、ラノベじゃないか!
との声も多いのは事実なようだ。
それで、更なる詳細な解説を加えたいと思うのだ。
もちろん、著者は技師ではないし、知識人なる得体のしれない不審者でもない。
単なる、ひとりの凡人なのである。
それで、間違いや説明不足は・・・どうか、ご勘弁していただきたいのだ。
それでは、解説をはじめようと思う。
まず、エンジンだ。
工作船トヨダの斎藤技官が、「伊東君へエンジンは任せた。」と、指名したことは以前にも書いたが・・・
「わかりました。」「それで、改造ですが・・・」「うむ。」
「交換はダメですか。」と、伊東君だ。
「この、ガソリン・エンジンではダメなのか?」と、斎藤技官だ。
「え、え、いまどきサイドバルブの効率が悪いガソリンなんて・・・博物館ものですよ。」と、悪態だ。
「そこを、なんとかするのが技師ではないのか。」と、斎藤君も食い下がる。
「技官殿。」「ん、なんだ。」
「この英国製のエンジンを効率化するとなると・・・エンジンブロックからの鋳造からの、やり直しです。」
「ん、そうなるのか。」「まあ、エンジン技師の君がいうんだから、そうなんだろう。」
「そうなると、この工作船にある部品では、無理ですよ。」
「戦闘機用に星形のガソリンエンジン部品なら、ありますが。」
「ふむ、なら仕方がない、エンジン交換を許るそう。」と、なってしまった。
してやったり、の伊東技師だ。
伊東技師には夢があったのだ。
ツイン・エンジンだ。
戦車は無限軌道で走行するんだが・・・その変速機が無理がかかり・・・故障も多かったのだ。
それで、片方の無限軌道に1基のエンジンにすれば・・・超信地旋回も夢ではないのだ。
アイススケーターのようなコマ旋回も夢ではないのだ。
そして、左右のエンジン回転の同期(直進するとき)は、操縦手のエンジン・コントロールに任かせるのだ。
2本のレバーを動かせばいいんだから・・・素人でも慣れればOKだ。
そして、戦車はバックが苦手だったのだ。
自衛隊の61式なんか典型的だ。
現在のヒトマル式は前進も後進も同じ能力があるのだ。
敵の砲撃をかわすに後進は有効な退避能力なのである。
構造がカンタンな変速機でOKなのだ。
ちなみに、日本海軍ご自慢の水上戦車はツイン・エンジンではないのだ。
軍事費の制約もあるから・・・それなりの水陸両用の戦車なのである。
ところが、マークⅣ型の修理と改造は予算が英陸軍なのだ。
そして、マッカート少佐が自由にしてイイとの一言があるのだ。
これに飛びつかない技師はいない!
好きに改造ができるのだ。
技師冥利に尽きるのである。
見ると、マークⅣ型は長さが8メートル幅が4メートルもあるのだ。
水上戦車は長さが5.5メートルで幅が2.4メートルだ。
ほぼ、倍なのだ。
なら、ツイン・エンジン化も可能ということだ。
そして、マークⅣのガソリンエンジンは105馬力だ。
ところが、V型8気筒直噴ジーゼルエンジンは400馬力だ。
それが、2基で800馬力だ。
改造戦車は重さが水上戦車の約倍だ。
なら、水上戦車と同等の動力性能も夢ではないのだ。
伊東君は、マークⅣ型の後部をエンジン室にして・・・乗員室と区切ったのだ。
どうしても、当時のエンジンは排気ガスが漏れるからだ。
そして、排気ガスは有毒でもあるからだ。(車内に排気ガスが・・・)
変速機が既存の水上戦車用として、マークⅣ型の後部にエンジンと収めることができたのだ。
そして、ここからが伊東君の、お宝の登場だ。
ジーゼル・エンジンは点火ブラグが無い。
自然着火なのだ。
ピストンで燃料と空気を圧縮して爆発させるのだ。
それには、空気へ燃料(軽油)が丁度いい具合で混ざっていないとイイ爆発にならない。
イイ爆発は、高馬力と高トルクを産むのだ。
その混ざり具合を造りだすのが燃料噴射ポンプだ。
水上戦車のジーゼル・エンジンには四菱重工の噴射ポンプが使われていたんだが・・・
噴射ポンプもピンキリなのだ。
特に、高性能なポンプはJK印のヤツなのだ。
JKとは? もちろん、ジョシコウセイのJKのことだ。
精細な加工技術では、世界イチと言っても過言ではないのだ。
ミクロン単位の手作業ができるのである。
当時の精密旋盤でも・・・ミクロン単位の加工までは無理だったのだ。
しかし、Jk印には欠点があるのだ。
学業の合間に作業するし、人員も多くはない。(FJK,つまり腐女子高生は貴重なのだ。)
それで、生産量は限られるのだ。
もちろん、一般市販は無理である。
それなりの腕の技師や大学の博士らへ渡るだけなのだ。
そして、伊東技師はエンジン専門の改造で有名だった。
その縁で・・・数本のJK印の噴射ポンプが手に入っていたのである。
そして、夢のツイン・エンジンへ・・・その貴重な噴射ポンプを取り付けたのだ。
四菱製の既存の噴射ポンプでは、2000回転がギリのジーゼル・エンジンだが・・・
JK印だと・・・2300回転も余裕なのである。
「これなら、巡行速度70キロ毎時も・・・無理なく、できそうだな。」と、ほくそ笑む伊東技師である。
こうして、30年は先の技術のエンジンを取り付けた魔改造バ~ジョンが完成したのである。
ちなみに、燃料タンクは車台中央だ。
乗員とエンジンの間に巨大な燃料タンクを取り付けたのだ。
なんせ、燃費が悪いからだ。
70キロ巡行でもしようものなら・・・1リッターで200メートル程度だろう。
かの、ドイツ軍のキング・タイガーなる重戦車は・・・1リッターで160メートルしか・・・
あまりの重さで車輪の整備が・・・すこし無理に速度を出すと・・・即、修理だったとか・・・
当時のドイツ軍は、戦車部隊と修理・整備部隊はセットだったらしい。
無理な旋回で履帯がブチンと切れることも・・・そして、ちょくちょくエンジンの過熱で火事が・・・
敵の攻撃で破壊されたティーゲルより故障やガス欠で動かなくなった数が多いというのは、本当なのだ。
それで、1両で10両のマークⅣ型に勝つなんて・・・まるで、ラノベじゃないか!
との声も多いのは事実なようだ。
それで、更なる詳細な解説を加えたいと思うのだ。
もちろん、著者は技師ではないし、知識人なる得体のしれない不審者でもない。
単なる、ひとりの凡人なのである。
それで、間違いや説明不足は・・・どうか、ご勘弁していただきたいのだ。
それでは、解説をはじめようと思う。
まず、エンジンだ。
工作船トヨダの斎藤技官が、「伊東君へエンジンは任せた。」と、指名したことは以前にも書いたが・・・
「わかりました。」「それで、改造ですが・・・」「うむ。」
「交換はダメですか。」と、伊東君だ。
「この、ガソリン・エンジンではダメなのか?」と、斎藤技官だ。
「え、え、いまどきサイドバルブの効率が悪いガソリンなんて・・・博物館ものですよ。」と、悪態だ。
「そこを、なんとかするのが技師ではないのか。」と、斎藤君も食い下がる。
「技官殿。」「ん、なんだ。」
「この英国製のエンジンを効率化するとなると・・・エンジンブロックからの鋳造からの、やり直しです。」
「ん、そうなるのか。」「まあ、エンジン技師の君がいうんだから、そうなんだろう。」
「そうなると、この工作船にある部品では、無理ですよ。」
「戦闘機用に星形のガソリンエンジン部品なら、ありますが。」
「ふむ、なら仕方がない、エンジン交換を許るそう。」と、なってしまった。
してやったり、の伊東技師だ。
伊東技師には夢があったのだ。
ツイン・エンジンだ。
戦車は無限軌道で走行するんだが・・・その変速機が無理がかかり・・・故障も多かったのだ。
それで、片方の無限軌道に1基のエンジンにすれば・・・超信地旋回も夢ではないのだ。
アイススケーターのようなコマ旋回も夢ではないのだ。
そして、左右のエンジン回転の同期(直進するとき)は、操縦手のエンジン・コントロールに任かせるのだ。
2本のレバーを動かせばいいんだから・・・素人でも慣れればOKだ。
そして、戦車はバックが苦手だったのだ。
自衛隊の61式なんか典型的だ。
現在のヒトマル式は前進も後進も同じ能力があるのだ。
敵の砲撃をかわすに後進は有効な退避能力なのである。
構造がカンタンな変速機でOKなのだ。
ちなみに、日本海軍ご自慢の水上戦車はツイン・エンジンではないのだ。
軍事費の制約もあるから・・・それなりの水陸両用の戦車なのである。
ところが、マークⅣ型の修理と改造は予算が英陸軍なのだ。
そして、マッカート少佐が自由にしてイイとの一言があるのだ。
これに飛びつかない技師はいない!
好きに改造ができるのだ。
技師冥利に尽きるのである。
見ると、マークⅣ型は長さが8メートル幅が4メートルもあるのだ。
水上戦車は長さが5.5メートルで幅が2.4メートルだ。
ほぼ、倍なのだ。
なら、ツイン・エンジン化も可能ということだ。
そして、マークⅣのガソリンエンジンは105馬力だ。
ところが、V型8気筒直噴ジーゼルエンジンは400馬力だ。
それが、2基で800馬力だ。
改造戦車は重さが水上戦車の約倍だ。
なら、水上戦車と同等の動力性能も夢ではないのだ。
伊東君は、マークⅣ型の後部をエンジン室にして・・・乗員室と区切ったのだ。
どうしても、当時のエンジンは排気ガスが漏れるからだ。
そして、排気ガスは有毒でもあるからだ。(車内に排気ガスが・・・)
変速機が既存の水上戦車用として、マークⅣ型の後部にエンジンと収めることができたのだ。
そして、ここからが伊東君の、お宝の登場だ。
ジーゼル・エンジンは点火ブラグが無い。
自然着火なのだ。
ピストンで燃料と空気を圧縮して爆発させるのだ。
それには、空気へ燃料(軽油)が丁度いい具合で混ざっていないとイイ爆発にならない。
イイ爆発は、高馬力と高トルクを産むのだ。
その混ざり具合を造りだすのが燃料噴射ポンプだ。
水上戦車のジーゼル・エンジンには四菱重工の噴射ポンプが使われていたんだが・・・
噴射ポンプもピンキリなのだ。
特に、高性能なポンプはJK印のヤツなのだ。
JKとは? もちろん、ジョシコウセイのJKのことだ。
精細な加工技術では、世界イチと言っても過言ではないのだ。
ミクロン単位の手作業ができるのである。
当時の精密旋盤でも・・・ミクロン単位の加工までは無理だったのだ。
しかし、Jk印には欠点があるのだ。
学業の合間に作業するし、人員も多くはない。(FJK,つまり腐女子高生は貴重なのだ。)
それで、生産量は限られるのだ。
もちろん、一般市販は無理である。
それなりの腕の技師や大学の博士らへ渡るだけなのだ。
そして、伊東技師はエンジン専門の改造で有名だった。
その縁で・・・数本のJK印の噴射ポンプが手に入っていたのである。
そして、夢のツイン・エンジンへ・・・その貴重な噴射ポンプを取り付けたのだ。
四菱製の既存の噴射ポンプでは、2000回転がギリのジーゼル・エンジンだが・・・
JK印だと・・・2300回転も余裕なのである。
「これなら、巡行速度70キロ毎時も・・・無理なく、できそうだな。」と、ほくそ笑む伊東技師である。
こうして、30年は先の技術のエンジンを取り付けた魔改造バ~ジョンが完成したのである。
ちなみに、燃料タンクは車台中央だ。
乗員とエンジンの間に巨大な燃料タンクを取り付けたのだ。
なんせ、燃費が悪いからだ。
70キロ巡行でもしようものなら・・・1リッターで200メートル程度だろう。
かの、ドイツ軍のキング・タイガーなる重戦車は・・・1リッターで160メートルしか・・・
あまりの重さで車輪の整備が・・・すこし無理に速度を出すと・・・即、修理だったとか・・・
当時のドイツ軍は、戦車部隊と修理・整備部隊はセットだったらしい。
無理な旋回で履帯がブチンと切れることも・・・そして、ちょくちょくエンジンの過熱で火事が・・・
敵の攻撃で破壊されたティーゲルより故障やガス欠で動かなくなった数が多いというのは、本当なのだ。
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