大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ

鮭とば

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本編

戦闘と防具

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結局、学校は午前中だけだけ出て、午後は見学になった。
理由として、朝のユーリアのやつがな…。
右腕の骨がズレて、再び腫れ上がったりして、アーネに二人共だいぶん怒られたし。
仕方なく、髪をもう二本ほど追加して更に補強したものの…やっぱり怖いので、午後はみんなの動きを見つつ、指示を飛ばしながら防具をチクチクと弄っている。
アラクネの糸とか、市販されるわけもないし、ラウクムくんの反応を見る限り、そんな発想がほとんど無いみたいだしな…。
えーっと、この防具を作ったのはいつの話だったか。
俺とナナキの記憶を掘り返してみると…十二歳の誕生日?
それから身長に合わせて直したり、壊れたりした所を補強したりを繰り返して使い続けてきた訳か…。
まぁ、それはこの学校来るまでの道程でぶっ壊れた訳だがな。
そんなお手製防具の改造作業をラウクムくんの部屋で少しでも早く済ませられるように下準備をしていく。
まずは、胸部、腹部、肩部、脇腹についているキマイラの骨を外していく。
キマイラの骨は、火で熱し、水につけると、わずかな時間だが加工出来るようになる。それを繰り返して形を整え、防具に縫い付けた訳だ。
ちなみに背中に骨が無いのは、髪の毛があるからだな。多分、骨より強いと思う。
それらを外し、アラクネの糸で編まれた服だけが残る…とは言っても、この糸で編まれた服ですら、充分強靭なのだがな。
それでも普通に貫通して怪我したりする魔獣が森にはゴロゴロいた。
たまにアーネ達を見ながら、指示を出しつつ、作業を進めていく。
次はこのアラクネの糸を少し改造。
斬撃や刺突、強い衝撃を上手く殺してくれるこの糸、実は油を塗り込むと更に伸び、より強靭になる。
あぁ、その際、色も透き通るような白から黒へと段々変わることも昔知った。
ただ、伸びるのだが、切ると元に戻り、伸ばし直すことはできないので、無限に生み出せる訳では無い。
そういう訳で、髪の毛の中から食堂のオバチャンにお願いして貰ってきた油を取り出し、アラクネの糸で編まれた服に塗りこみ、すり込んでいく。
ぐっと揉むようにして馴染ませていく。
ちなみに右腕は使えないので、足でやっている。
ちらりとアーネ達を見ると、ラウクムとリーザを前衛に出し、大きな猿型の魔獣と戦っている。名前は…多分ハンターエイプだな。
人の二倍ほどの大きさとその身長の二倍ほどある腕は非常に厄介なのだが、リーザが上手いこと捌いてるな。
ここまでくれば俺は何も言う必要ないな。
さて、アラクネの糸もいい感じになってきた。
あとは仕上げだな。
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