大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ

鮭とば

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本編

教室と雑談

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ライナに連れてきてもらったのは、六階にある馬鹿みたいに広い空き教室のうちの一つ。そこに…。
「あっ!」「やっと来たね!」「待ってたよ!「君、一体どこで油を売ってたの?」」
やっぱりと言うかなんと言うか。
ライナをパシっていたのは、案の定《不動荒野》の二人組だった。
「ライナちゃんも!」「この子探してくるのに!「時間かかり過ぎ!」」
「えぇ?特徴も何も無しで人を探してこいって話の方が無茶だと思うんだけどお?ねぇ?レィアちゃん」
おっと、俺に飛び火したか。
「一部同意するが、一部訂正させろ。俺は女じゃねぇ。男だ」
「「えっ」」「ええ?」
「あん?」
つーか待て。《不動荒野》も勘違いしてたのかよ。
「あれ、《不動荒野》は知らなかったのか?俺のことを『君』なんて呼んでたからちゃんとわかっててくれたと思ってたんだが…」
「もっ、ももも」「もちろん!」「知らないわけないじゃない!「当然でしょ!!」」
あ、ダメだこれ。確実に知らねぇパターンだ。
そうか…言われりゃ『君』って男でも女でも通じるか。
「レィアちゃん、それホントお?」
「おいライナァ…ちゃん付けはアウト、有罪ギルティだぞ…?」
銀剣を取り出そうかと胸元へと手をやる。
「わわっ、ごめんよお。ただ、ちょっと見た目からして信じられなくてえ」
「私達は」「最初から「わかってたけどね!」」
嘘つけ。
「ほら、証拠の学生証だ。そこにしっかり書いてあるだろ」
ポイと投げたプレートを、砂糖に群がる蟻のように群がる三人。…蟻と言えば、俺の防具…特に腹の部分がライナにコテンパンに破壊されてたな。どうするか…あれ、直せるかな…?
「本当だあ。…え?あれ、でも確か、放送でも『ちゃん付け』で、しかも二つ名は《姫騎士》…なんだよねえ?」
「放送のちゃん付け事件は、あの糞帽子のアマが勝手に判断しただけ…のはずだ。もしも学校長が敢えてそうしたなら、俺は殴り込みに行かなくちゃならなくなる…」
「君なら」「本気でやりかねないよね」
スマン、既に二回ほどの器物破損と一回の殺人未遂の後だ。
「ついでに言うなら、学校長になんとか掛け合って、名前は変えられんが、字面ならと許可を貰って変えてもらった」
教室なので、黒板につい最近書けるようになった字を書いていく。
「《姫騎士》じゃなくて、《緋眼騎士》だと」
ん、なんかみんな微妙な顔してんな…。
「なんていうか、」「えーっと…」
「レィアくん、字がめちゃくちゃ汚いんだねえ」
やかましい。
「まぁ、雑談はそのぐらいにして」
黒板消しで二つの《ヒメキシ》を消していく。
「んで、俺が呼ばれた理由は?」
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