大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ

鮭とば

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本編

状況と解散

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状況をあそこまで話されて拒否すると言うのは出来ない。
だってそうだ。この場所が大切かどうかと言われれば大切だ。それに当たり前だが、人が死ぬのは気分が悪いし、あの化物が徘徊しているのはもっと気分が悪い。
だから俺がしたのは受諾の返事ではなく、必要な事の確認だった。
まず、何故肉体の方が今になって逃げたと気づいたのか。
どうやら俺達がやらかした魔法で全焼して、跡形もなく消え去ったものだと思われていたらしい。
そうなった場合は心臓コアの方から新しい肉体が出来るらしいが、今回はそれが起きず、肉体がまだ活動出来る程度には残っていると判明したらしい。
「それがいつ分かった?」
『一昨日の夜。すぐに僕が奴を探したけど、痕跡も無かったからね。手がかりは以前奴から採取したこの欠片』
ウィルがコツンコツンと指先で小瓶を叩く。
なるほど、欠片はより大きな欠片にくっつこうとする。近くにいれば反応はあるだろう。
「研究所の方で予測とか出てるのか?こう、成長度合い的な」
『奴は魔力を吸収して身体を構築する。コアからの魔力が主だけど、距離があるとそれも充分には出来ないというのが研究結果にあってね。逃げ出したサイズも分かってないから確実な事は言えないけれど…』
「憶測でもいい。寄越せ」
『おそらく体高一メートルから二メートルのヘドロ状、だってさ』
ゼランバの時やこの前荒野で遭遇したものより小さいな。
ん?そういや荒野で遭った奴は違うのか…?いや、時期がおかしいもんな。違う違う。
その他色々と聞いたが割愛。大した情報じゃなかったし。
『──じゃあこれでいいかな?それと、受けてくれるってことでいいんだよね?』
「こんだけ聞いといて断るかよ馬鹿。つか確認しときたいんだが、この魔法陣って今後も使うのか?」
『残しておいてくれると助かるかな。いい魔法陣だろう?』
そうなの?とアーネの方を向くと、
「素晴らしいですわ。ウィルクライン先生がこの魔法陣を?」
生き生きとしながらそういった。
『本当は二、三日ぐらいかけてもらうつもりだったんだけどね。僕も色々聞きたいけど、また今度にしよう。次から使う時は相手がいないと繋がらないようにしておくね』
ウィルがそう言って切ろうとした時、ふと思い出した事があって声をかけた。
「あ、そうだ」
『うん、どうしたんだい?レィアさん』
「ウィルが渡してきた紙に着いてた血、あれってどういう意味なんだ?」
ちょうどそこにあった紙切れを手に取り、ひらひらとウィルの目の前にかざす。
が。
『これは…いや、知らないな。いつの間についたんだろう。インクじゃないのかい?』
「…え?」
これを付けたのは…ウィルじゃ、ない?
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