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本編
返却と追試
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「おーし、んじゃあ結果発表してくぞー」
学校につくなりオードラル先生が挨拶もなしにいきなりそう言った。
一日明け、試験の結果発表である。
先生方が丸一日、必死こいて採点し、その結果に生徒は悲鳴をあげる…らしい。
ちなみに追試は筆記の場合は百点満点中の三十点未満なら。実技の方は班ごとに合格か不合格かだけ書いてある紙入った封筒が班長に筆記の結果と一緒に返ってくる。
一人一人名前を呼ばれ、試験の答案が手渡しで渡されていく。
名前が呼ばれるにつれ、何となく胃袋がキリキリと締まって来る感覚がある。なるほど、これが緊張か?実に気持ち悪い。
「──レィア・シィル」
「おっと」
呼ばれた呼ばれた。
「お前…なんつーか…いや、敢えて何も言わねぇわ」
「…なんだよ」
オードラル先生から何か言われかけたが、結局モヤモヤしたまま。三科目分の座学の答案と、俺と一班の実技の結果を受け取りつつ、自分の机──の周りに集まったみんなの所へ戻る。
「筆記、出来ましたの?」
「実技は?」
「追試、大丈夫でしたか?」
「おめぇら、ちょいやかましい。まだ開けてねぇからちょい待て」
とりあえず実技の方から。
表面に《一班》と書いてある封筒を隣のアーネに渡し、《緋眼騎士》と書いてある封筒を俺が持つ。
「いいか?」
「もちろんですの」
ぐっ、と力を込め。
「せェのっ!」
びっ!と素早く封筒を開ける。
中に入っていた紙を取り出し、素早く広げる。
そこに書いてあったのは──。
「よし、合格!お前らは?」
「こちらも合格ですわ。まぁ、当然ですけど」
「よ、よかったぁ…」
「よかったでしゅ…」
クアイちゃん、呂律が微妙に回ってねぇぞ。
「さて、問題の筆記ですわね」
「…なぁ、俺だけ公開すんのおかしくね?」
しかし俺の抗議は軽くスルーされ、無言の圧力がかかる。
「チッ、しゃーねぇな」
たかが紙を開くだけなのに、何故か魔獣と対峙した時と同じぐらい、ヘタしたらそれよりも強敵に感じる。
「……ていっ」
ばっ!と三枚同時に開く。
戦略、魔獣、礼儀作法の三枚の右上に書いてある点数が六人分の目に晒される。
その点数は──。
「戦略三十一点、魔獣八十二点、礼儀作法三十点…?」
リーザが小さくつぶやく。
「あ、あ、あ、あ、あぶねえぇぇぇぇぇ!!」
ギリッギリ!ホントにギリッギリだった!!
「魔獣だけ飛びぬけて高いですわね…しかもミスが魔法関連と文字が間違ってるだけですし」
「よかったねぇ、レィアさん」
「おめでとうー。…この点数、おめでとうとか言っちゃダメな気がするけど…」
よかったああああああ…。
『お、何とかなったのか?』
おう、ありがとな、シャル。お前がテスト中に言わなきゃ絶対にやらなかったわ。
『…バレたらカンニングと言われてもおかしくなかったが、バレなかったのか』
あぁ、多分バレなかった。まぁ、誰も予想さえしないだろうけどさ。
──他の受験者が動かすペンの音を拾って文字を予測、緋眼すら使って視界の端に映る他人の手の動きをコピーして答えを割り出した、なんて。
『それでも三割程度か…要練習だな』
いや、二度とやらねぇからな?
学校につくなりオードラル先生が挨拶もなしにいきなりそう言った。
一日明け、試験の結果発表である。
先生方が丸一日、必死こいて採点し、その結果に生徒は悲鳴をあげる…らしい。
ちなみに追試は筆記の場合は百点満点中の三十点未満なら。実技の方は班ごとに合格か不合格かだけ書いてある紙入った封筒が班長に筆記の結果と一緒に返ってくる。
一人一人名前を呼ばれ、試験の答案が手渡しで渡されていく。
名前が呼ばれるにつれ、何となく胃袋がキリキリと締まって来る感覚がある。なるほど、これが緊張か?実に気持ち悪い。
「──レィア・シィル」
「おっと」
呼ばれた呼ばれた。
「お前…なんつーか…いや、敢えて何も言わねぇわ」
「…なんだよ」
オードラル先生から何か言われかけたが、結局モヤモヤしたまま。三科目分の座学の答案と、俺と一班の実技の結果を受け取りつつ、自分の机──の周りに集まったみんなの所へ戻る。
「筆記、出来ましたの?」
「実技は?」
「追試、大丈夫でしたか?」
「おめぇら、ちょいやかましい。まだ開けてねぇからちょい待て」
とりあえず実技の方から。
表面に《一班》と書いてある封筒を隣のアーネに渡し、《緋眼騎士》と書いてある封筒を俺が持つ。
「いいか?」
「もちろんですの」
ぐっ、と力を込め。
「せェのっ!」
びっ!と素早く封筒を開ける。
中に入っていた紙を取り出し、素早く広げる。
そこに書いてあったのは──。
「よし、合格!お前らは?」
「こちらも合格ですわ。まぁ、当然ですけど」
「よ、よかったぁ…」
「よかったでしゅ…」
クアイちゃん、呂律が微妙に回ってねぇぞ。
「さて、問題の筆記ですわね」
「…なぁ、俺だけ公開すんのおかしくね?」
しかし俺の抗議は軽くスルーされ、無言の圧力がかかる。
「チッ、しゃーねぇな」
たかが紙を開くだけなのに、何故か魔獣と対峙した時と同じぐらい、ヘタしたらそれよりも強敵に感じる。
「……ていっ」
ばっ!と三枚同時に開く。
戦略、魔獣、礼儀作法の三枚の右上に書いてある点数が六人分の目に晒される。
その点数は──。
「戦略三十一点、魔獣八十二点、礼儀作法三十点…?」
リーザが小さくつぶやく。
「あ、あ、あ、あ、あぶねえぇぇぇぇぇ!!」
ギリッギリ!ホントにギリッギリだった!!
「魔獣だけ飛びぬけて高いですわね…しかもミスが魔法関連と文字が間違ってるだけですし」
「よかったねぇ、レィアさん」
「おめでとうー。…この点数、おめでとうとか言っちゃダメな気がするけど…」
よかったああああああ…。
『お、何とかなったのか?』
おう、ありがとな、シャル。お前がテスト中に言わなきゃ絶対にやらなかったわ。
『…バレたらカンニングと言われてもおかしくなかったが、バレなかったのか』
あぁ、多分バレなかった。まぁ、誰も予想さえしないだろうけどさ。
──他の受験者が動かすペンの音を拾って文字を予測、緋眼すら使って視界の端に映る他人の手の動きをコピーして答えを割り出した、なんて。
『それでも三割程度か…要練習だな』
いや、二度とやらねぇからな?
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