大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ

鮭とば

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本編

集合と楽しみ

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「…お、アレか?おーい、アーネー!」
いつもなら広場として使われる広いスペースの中心の方に赤い人影が。
人が結構いたので、聞こえてるかなー?とか、もしかして人違いかなー?と思っていなかったわけではなかったが、呼んでみるとこちらに気づいたらしく、こちらにやや駆け足でやって来た。
「一体どこに行ってたんですの!?こっちはあちこち探し回って大変だったんですのよ!?」
「ギャーギャー騒ぐな。そんな叫ばなくても聞こえるわ」
思わず顔を顰めながらそう返す。
ここに来た理由は単純、アーネから連絡があったから。
メッセージだっけ?あの魔法がついさっき、聖女サマに飛んできたのだ。
最初、聖女サマも気づいていなかったらしいが、気づいてからすぐに落ち合う場所を決めて向かったわけだ。
「何はともあれ、見つかってよかったです」
聖女サマがそう言い、シエルが俺の上で頷く。
「迷惑かけてごめんなさいですわ…アリスもさぞ迷惑…」
アーネが多分、「さぞ迷惑だったでしょう」とか言おうと思ったんだろうが…。
「いえ、私は大丈夫ですよ。むしろ私がレィアさんに迷惑かけてしまって…」
聖女サマ、この中で一番満喫してたりする。
なんせ、気づくのに遅れたのが楽しみきっていたからだしな…。
右手には、気に入ったのかさっきの丸い焼き菓子を袋に入れて持ち、左手には挽き肉を小麦と混ぜて焼いたものを串に刺した細長い串焼きを持っている。
ちなみに腕にいくつか紙袋がぶら下がっており、中にはやはり何らかの食べ物が入っている。
となると、彼女を中心に甘い匂いや肉の焼けた芳ばしい匂いが周りに撒き散らされているわけで。
匂いに釣られて何度か犬とかが聖女サマの周りをうろついていたりもした。
……聖女サマ、滅茶苦茶よく食うんだよ…俺なら多分、今もってる量だけで二日ぐらい過ごせるぞ。
あと、何がすごいってここに来るまでに何度か両手にあった紙袋が無くなってたのにまた増えてた事。
どんだけ食うんだ。
そしてどこに消えてるんだ。マジで。
「そ、そうでしたの?星祭りを楽しんでいるようで何よりですわ…」
「はい!」
めちゃッくちゃ目ぇキラキラしてます。信じられるかい?この人、聖女サマなんだぜ…?
この人が結界を支える要で教会のトップなんだぜ…?
とか思っていたら。
────。
「…ん?」
くるりと後ろを振り返る。
そこには何十人もの人が行き交い、話していた。
「どうかしましたの?」
「いや、何でもない」
突き刺すような視線を感じたんだが…気の所為って訳じゃないと思うんだが。
そう思いながら三人に聞いてみる。
「次、どこか行きたいところとかある?」
今日一日は遊ぶと決めたのだから、視線の事は後回し。どうせ大したことないだろうし。
どこに行くか、という話に対しての答えは……。
「そうですね…そろそろお昼時ですね!」
…まだ食うの?
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