大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ

鮭とば

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本編

報告と予想

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シエルがアーネにメッセージを飛ばしてから程なくして屋敷についた。
そう言えば、時間的にそろそろアーネの母親が帰ってくる頃だ。
何やら今日は用事があると言っていたが、夕方頃に帰るとも言っていたし。
ちなみに父親は仕事でおらず、エルストイも警備が手一杯で今日は帰れそうにない、と朝食の時に言っていた。
「おやレィア様、お早いご帰宅ですね。何かありましたか?」
当然のように玄関にいるモーリスさんに適当に返し、自室へ戻る。
シエルと一緒に椅子に座りながら待っていると、程なくしてアーネが俺の部屋にノックと共に入ってくる。
その顔の表情を見るに、やはりアーネもいい報告はないらしい。
「ダメか」
「ダメでしたわ。ダメでしたの?」
「ダメだった」
短くそう受け答えすると、アーネは近くにあった椅子に荒々しく座った。
「一応確認するか。どこをあたったんだ?」
「ひとまず西へ。条件的には、人があまりいない、人があまり寄り付かない、それなりの広さがある、の三つに絞って探しましたの。そうなると…一番怪しい鉱山の辺りから探していきましたのよ」
「まて、鉱山にゃ鉱夫とかがいるだろ。条件にゃそぐわない気がするんだが」
「今は星祭りですわよ?ほとんどの店は休んでますの。当然、鉱夫も」
「なるほど、で、いなかったんだな?」
「……えぇ。かなり広かったので、非常に時間がかかりましたけど、いませんでしたわ。その後は街の外れにある空き家や廃墟などをまわって──ここに来ましたわ。どこにもいませんでしたわ」
「ふぅん、空き家や廃墟ねぇ…」
そんなモンがあったのか…。
「ほかは探さなかったのか?」
「えぇ、一応他の店の中などもザッと見はしたのですけど、特に怪しい所もありませんでしたし、流石に個人の家に入るのは無理ですから…」
まぁ、そうだよな…。
となると既に都市の外?いや、流石に人ひとりが入るような袋とかがあったら都市同士の境目のところで引っかかるだろうし、この都市から出ていないと考えた方が良さそうだな。
…ん?
「教会は?」
「はい?」
「教会。あそこは見たのか?」
「いえ、今日はかなり賑わっていたみたいなので大丈夫だと思ってチラリと覗いて終わりましたわ。特に変な所もなかったですし…」
「ふぅん、まぁ、教会とゆかりのある祭りだから、そんなモンか…」
さて、次はこちらの報告か。
「こっちはシエルが教えた通りかな。少し前にイチャモンつけられたオッサンを追いかけて武器屋まで行ったけど途中で振り切られた。オッサンは大量の武器を買って出ていっ………」
そこで気づいた。
「オッサン…教会…大量の武器…集団?」
まさか?
けど、有り得るか?
『──一応、筋は通ってるな』
俺の心を読んだシャルが同意する。
「どうしましたの?」
「………おかあさん?」
「…聖女サマの居場所、わかったかも」
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