大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ

鮭とば

文字の大きさ
730 / 2,040
本編

メッセージと候補

しおりを挟む
と、言う訳で書記の彼に言われた通り、学生証を見てポイント制度なるものが《特権:二つ名》の欄にきっちり書いてあるのを読んだ所で時系列を戻そうと思う。
あぁ、回想だよ。今さっきまでのは。
自分の部屋に戻り、生徒証に血を付着させ(生徒証に魔力を流し込む事で様々な機能が使える)、ほかの生徒と比べて拡張された項目を読んでいった。あ、アーネとシエルはまだどこかに行ってるらしい。大方他の女子の部屋に遊びに行ってるんだろう。
ちなみに、この拡張されている所は一般生徒には基本的に隠されていることが多いため、口に出すのは気をつけなくてはならない。
ざっと読んだ俺の感想?へー、ポイント制度なんてあったんだなー、ぐらい。
あとは二つ名ってなる方法もう一個あるんだな、ぐらいか。
まぁ、それはさておき。
二つ名候補、俺は名前以外、顔も知らねぇんだけど。
ユーリアはわかる。流石に。っつーかお隣だし。
あとは二年と三年の先輩?全くもって想像もつかねぇんだけど。
どうしたもんか。
『メッセージはどうだ?』
誰にだよ。
『ルトとかその辺に』
あー、他の二つ名持ちにか。
『流石に知ってだろ。二年のルルシェルってのは《雷光》に。三年のリザってのは《逆鱗》か《勇者》にでも聞けばいい』
そうするか。
「マキナ」
『はい・マスター』
床に鎚を放り投げると俺とそっくりの姿形のマキナが現れる。
「近距離メッセージを……とりあえず《雷光》に繋いでくれ」
『シオン・シラヌイ様ですね・了解しました』
マキナの瞳の中にある魔法陣がくるくると回る。
ジッ──。と音が鳴って《雷光》との回線が開く。
同時に、マキナの口も。
『誰だ貴様。つまらん用事なら斬り殺しに行くぞ』
「落ち着け《雷光》。俺だ、レィアだ」
『何だ貴様か。手短に頼む。今少し取り込んでいてな』
「そうか、悪いな。実は新しい候補の話なんだが」
『貴様、周りに人がいないことは確認しているのか?』
「安全だよ。ついでにこの部屋は防音も完璧だ」
『十五号室か。なら聞き耳とかも安心だな。それで、どうした?』
「実はルルシェルだっけ?二年の。あの先輩の事何も知らねぇんだけど、せめて顔ぐらいは教えてくれねぇ?」
『なんだ、そんな事か。ちょうど良かったな』
それなら来い──《雷光》がそう言う。
「は?どこに?」
『第一訓練所だ。今そこで、そのルルシェルが一年のユーリアとか言う候補生と模擬戦中だ…いや模擬戦じゃないな。決闘だ』
………何やってんだユーリア。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身

にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。  姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。

追放された聖女は旅をする

織人文
ファンタジー
聖女によって国の豊かさが守られる西方世界。 その中の一国、エーリカの聖女が「役立たず」として追放された。 国を出た聖女は、出身地である東方世界の国イーリスに向けて旅を始める――。

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

老聖女の政略結婚

那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。 六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。 しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。 相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。 子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。 穏やかな余生か、嵐の老後か―― 四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。

勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?

猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」 「え?なんて?」 私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。 彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。 私が聖女であることが、どれほど重要なことか。 聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。 ―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。 前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。

聖女のはじめてのおつかい~ちょっとくらいなら国が滅んだりしないよね?~

七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女メリルは7つ。加護の権化である聖女は、ほんとうは国を離れてはいけない。 「メリル、あんたももう7つなんだから、お使いのひとつやふたつ、できるようにならなきゃね」 と、聖女の力をあまり信じていない母親により、ひとりでお使いに出されることになってしまった。

処理中です...