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本編
練習と双撃 終
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『ッ!!』
深く突き刺さった攻撃は、フィールドの効果で俺の身体を壁まで吹き飛ばす──普通なら。
『痛ってぇな、おい』
が、実際下がったのは三十センチほど。これでもかなり飛ばされた方だろう。
金剣の効果で重くなった身体をこれだけ動かすのはかなりの攻撃を込めたのだろう。多分、本番なら今の一撃で皮膚を裂き、肉を断ち、臓腑を抉って骨を砕く。間違いなく致命傷だ。
床を見ると、クモの巣状に広がった亀裂がさらに重ねられるようにして、もう一つ刻み込まれていた。再び戦技が発動し、踏み込んだ足が地面を踏み砕いたのだろう。
それを軽減したのは《千変》の優秀な防御力、そして人ではおよそ出来ないようなマキナの反応で、当たった瞬間にそこの装甲を厚くするサポートのお陰だ。
スキルを発動したユーリアを補足するのは不可能に等しい。というか不可能だ。
そして当然避けることも出来ない。攻撃を受けた瞬間にカウンターを入れる?無理無理、斬られたことに気づかないから。
ダメージを受けたことに気づいてからユーリアにやられたって気づく。ユーリアのスキルは《視界から消える》スキルじゃなくて《相手に認識させない》スキルだから、普通にやられる。だからやれることって言ったら──逃げるぐらいか。
ここまでの思考を僅か一秒足らずで終わらせ、簡単な結論に至る。
そして俺がとった行動は、ただ単純に走り回るだけ。
金剣の能力にものを言わせて加速、さらに飛び回る転がる唐突に後ろに飛びずさる。
そろそろタイムリミットである三十秒が経ったか?と思った頃に、ユーリアの姿がようやく確認できるようになる。
剣を最初と同じ形で構え、静かに俺を見返すユーリア。
使った時間は三十秒。そのデメリットは二倍となって返ってくるため、彼女は今一分のクールタイムの真っ最中…今が仕掛け時か。
『どうした今代の。仕掛けないのか?』
ん…なんか嫌な予感がするんだよな…
俺はユーリアのスキルを知っている。そしてユーリアもそのことを当然知っている。なのに三十秒間までスキルで走り続ける俺を追いかけまわしたのか?
──まさか。そんなはずはない。
ということは……罠か。
より強く緋色の輝きを増した緋眼であたりを見まわすと……見つけた。彼女の後ろ、巧妙に隠された第三の刃、銀の長剣。恐らくさっきのスキル発動中の際に拾い、隠したのだろう。
その剣に、これでもかと魔力が込められている。どんな魔法かは知らないが、火力が凄まじいであろうことは容易に想像がつく。
だがそれも──当たらなければ意味がない。
俺がそう確信をもってユーリアに接近、ユーリアの唇が僅かに三日月を描いた。
まさか──それさえも囮!?
引くか?いや、どうせ避けきれまい。ならばいっそ、より強く踏み込むだけ──!!
俺の刃が届くのが早いか、ユーリアの策が決まるのが早いか。
しかし結果は分からずじまい。
次の瞬間、訓練所の扉が強引にぶち破られた。
深く突き刺さった攻撃は、フィールドの効果で俺の身体を壁まで吹き飛ばす──普通なら。
『痛ってぇな、おい』
が、実際下がったのは三十センチほど。これでもかなり飛ばされた方だろう。
金剣の効果で重くなった身体をこれだけ動かすのはかなりの攻撃を込めたのだろう。多分、本番なら今の一撃で皮膚を裂き、肉を断ち、臓腑を抉って骨を砕く。間違いなく致命傷だ。
床を見ると、クモの巣状に広がった亀裂がさらに重ねられるようにして、もう一つ刻み込まれていた。再び戦技が発動し、踏み込んだ足が地面を踏み砕いたのだろう。
それを軽減したのは《千変》の優秀な防御力、そして人ではおよそ出来ないようなマキナの反応で、当たった瞬間にそこの装甲を厚くするサポートのお陰だ。
スキルを発動したユーリアを補足するのは不可能に等しい。というか不可能だ。
そして当然避けることも出来ない。攻撃を受けた瞬間にカウンターを入れる?無理無理、斬られたことに気づかないから。
ダメージを受けたことに気づいてからユーリアにやられたって気づく。ユーリアのスキルは《視界から消える》スキルじゃなくて《相手に認識させない》スキルだから、普通にやられる。だからやれることって言ったら──逃げるぐらいか。
ここまでの思考を僅か一秒足らずで終わらせ、簡単な結論に至る。
そして俺がとった行動は、ただ単純に走り回るだけ。
金剣の能力にものを言わせて加速、さらに飛び回る転がる唐突に後ろに飛びずさる。
そろそろタイムリミットである三十秒が経ったか?と思った頃に、ユーリアの姿がようやく確認できるようになる。
剣を最初と同じ形で構え、静かに俺を見返すユーリア。
使った時間は三十秒。そのデメリットは二倍となって返ってくるため、彼女は今一分のクールタイムの真っ最中…今が仕掛け時か。
『どうした今代の。仕掛けないのか?』
ん…なんか嫌な予感がするんだよな…
俺はユーリアのスキルを知っている。そしてユーリアもそのことを当然知っている。なのに三十秒間までスキルで走り続ける俺を追いかけまわしたのか?
──まさか。そんなはずはない。
ということは……罠か。
より強く緋色の輝きを増した緋眼であたりを見まわすと……見つけた。彼女の後ろ、巧妙に隠された第三の刃、銀の長剣。恐らくさっきのスキル発動中の際に拾い、隠したのだろう。
その剣に、これでもかと魔力が込められている。どんな魔法かは知らないが、火力が凄まじいであろうことは容易に想像がつく。
だがそれも──当たらなければ意味がない。
俺がそう確信をもってユーリアに接近、ユーリアの唇が僅かに三日月を描いた。
まさか──それさえも囮!?
引くか?いや、どうせ避けきれまい。ならばいっそ、より強く踏み込むだけ──!!
俺の刃が届くのが早いか、ユーリアの策が決まるのが早いか。
しかし結果は分からずじまい。
次の瞬間、訓練所の扉が強引にぶち破られた。
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