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本編
訓練所と黒蛇
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シエルに聞いてみたところ、アーネも訓練所に行ったらしい。結局じゃねぇか。
「そうだ、シエルも一緒に訓練所行くか?」
「………?」
誘ってみたが、どうやらかなり疲れているらしい。かなり悩んだ後、「………ねてる」と答え、ぽてんと横に転がってまた布団に包まる。
「じゃ、俺は訓練所行ってくるな。あんまり寝すぎるなよ」
「………ん」
眠そうに返したシエルを確認してから部屋を出る。あの感じを見ると、昨日は余程頑張ったのだろうな。寝る子は育つと言うし、寝過ぎて体調を崩したりしなければいいだろう。
『………。』
どうした?
『感覚ってのは大切にしておけよ…それと、そうなった時の覚悟もな』
「………。」
シャルもあの話を聞いてたのか。
『王都での《豹》の女だろ?一応な』
そうか。
………そうか。
訓練所の扉を開くと、爆ぜる火花と炸裂する魔法。
『『シャハアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』』
…と、魔獣の絶叫。
一言で言うなら双頭の蛇。と言うより、尾のない蛇か。
簡単に言うと、頭、胴、尾の蛇では無く、頭、胴、頭の黒い蛇。
体高のみで俺二人分の身長はあるだろうか。体調は軽く十メートルを超える。
火を吐いたり雷を放つするところを見ると、魔法も使えるのか。
『ありゃ何だ?今代の』
「……一応、似たのに覚えはある。が、微妙に俺の知ってる魔獣とは違うな」
俺が知っている奴よりデカい。加えて──再生能力がやたら高い。
ついた傷が片っ端から治っていく。
と。
『「あっ」』
見覚えのある紅い魔法が、鎌首をもたげていた双頭の黒蛇の頭を一つ消し飛ばす。
『凄まじい火力だな、おい』
硬い鱗を貫き、余裕で蛇の頭蓋を爆砕したあと、力なく頭の一つが地に伏せる。
が、しかし。
みるみるうちに首の肉が盛り上がり、伸び上がり、膨れる。
十秒もしないうちに顔が生え、思い切り産声を上げる。
「俺が知ってるヤツより再生能力が高いな」
まだ鱗は生えきっていないが、あのペースを見ると、一分かそこらで生え揃い、鉄よりも硬い鱗に覆われるのだろう。
『お前の知ってる魔獣ってのは?』
「ウロボロス」
『はぁっ!?』
「ウロボロス」
別名は何だったか…輪廻の輪だっけ?本来は自らの尾を噛んで永遠を表す蛇だったかな?
それが戦闘態勢になると尾から口を離し、尾も頭になる。
「絶えず身体に回復魔法がかかっていて、生半可な攻撃じゃ死なないんだよな、あれ」
俺が見たのは幼体だったかな。サイズは人と大差なかったんだけどなぁ……
「やぁレィア、まさかアーネがこっちにいるとは思ってなかった。すまない」
「別に構わねぇよ。メッセージでも飛ばしてくれたらよかったんだがな」
「ははっ、悪い悪い、少し私も話し込んでいてな。ところでレィア」
「あん?」
「クードラル先生から頼まれたのだが、そろそろ戦線が崩壊してもおかしくないそうだ。そうなった場合、アレの処理を頼みたいらしい。弱らせるだけでいいらしいが、今のままだと危険らしい。どうだ?ウォーミングアップでもしてかないか?」
答えは決まっている。
「もちろん」
「そうだ、シエルも一緒に訓練所行くか?」
「………?」
誘ってみたが、どうやらかなり疲れているらしい。かなり悩んだ後、「………ねてる」と答え、ぽてんと横に転がってまた布団に包まる。
「じゃ、俺は訓練所行ってくるな。あんまり寝すぎるなよ」
「………ん」
眠そうに返したシエルを確認してから部屋を出る。あの感じを見ると、昨日は余程頑張ったのだろうな。寝る子は育つと言うし、寝過ぎて体調を崩したりしなければいいだろう。
『………。』
どうした?
『感覚ってのは大切にしておけよ…それと、そうなった時の覚悟もな』
「………。」
シャルもあの話を聞いてたのか。
『王都での《豹》の女だろ?一応な』
そうか。
………そうか。
訓練所の扉を開くと、爆ぜる火花と炸裂する魔法。
『『シャハアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』』
…と、魔獣の絶叫。
一言で言うなら双頭の蛇。と言うより、尾のない蛇か。
簡単に言うと、頭、胴、尾の蛇では無く、頭、胴、頭の黒い蛇。
体高のみで俺二人分の身長はあるだろうか。体調は軽く十メートルを超える。
火を吐いたり雷を放つするところを見ると、魔法も使えるのか。
『ありゃ何だ?今代の』
「……一応、似たのに覚えはある。が、微妙に俺の知ってる魔獣とは違うな」
俺が知っている奴よりデカい。加えて──再生能力がやたら高い。
ついた傷が片っ端から治っていく。
と。
『「あっ」』
見覚えのある紅い魔法が、鎌首をもたげていた双頭の黒蛇の頭を一つ消し飛ばす。
『凄まじい火力だな、おい』
硬い鱗を貫き、余裕で蛇の頭蓋を爆砕したあと、力なく頭の一つが地に伏せる。
が、しかし。
みるみるうちに首の肉が盛り上がり、伸び上がり、膨れる。
十秒もしないうちに顔が生え、思い切り産声を上げる。
「俺が知ってるヤツより再生能力が高いな」
まだ鱗は生えきっていないが、あのペースを見ると、一分かそこらで生え揃い、鉄よりも硬い鱗に覆われるのだろう。
『お前の知ってる魔獣ってのは?』
「ウロボロス」
『はぁっ!?』
「ウロボロス」
別名は何だったか…輪廻の輪だっけ?本来は自らの尾を噛んで永遠を表す蛇だったかな?
それが戦闘態勢になると尾から口を離し、尾も頭になる。
「絶えず身体に回復魔法がかかっていて、生半可な攻撃じゃ死なないんだよな、あれ」
俺が見たのは幼体だったかな。サイズは人と大差なかったんだけどなぁ……
「やぁレィア、まさかアーネがこっちにいるとは思ってなかった。すまない」
「別に構わねぇよ。メッセージでも飛ばしてくれたらよかったんだがな」
「ははっ、悪い悪い、少し私も話し込んでいてな。ところでレィア」
「あん?」
「クードラル先生から頼まれたのだが、そろそろ戦線が崩壊してもおかしくないそうだ。そうなった場合、アレの処理を頼みたいらしい。弱らせるだけでいいらしいが、今のままだと危険らしい。どうだ?ウォーミングアップでもしてかないか?」
答えは決まっている。
「もちろん」
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