14 / 24
13. テスト中、特例の部活の話
しおりを挟む
基本的に、テスト中は部活休み。
コレは、どの高校…例え中学だとしても一緒だと思う。
が、特例と言うモノが稀に存在する。
スケジュール的に、日時が被ってしまう場合だ。
文化系部活の大会ってのは盲点なんだろうな。
全国大会とかじゃ無い。有志の大会なんだけど、市の体育館を使ったロボ・コン大会が、モロテスト期間中にある。テストが月~金曜ではなく木~火曜にあるという若干変則的なスケジュールだったが為に、こういう事になって。
で、新設校としては、どんなに小さな大会でも学校として参加する事に積極的なんだとか。
今回の大会。
2足歩行ロボットによる障害走と、対戦格闘の2項目で競い合うモノらしい。
隠キャ同士だけど、陽介と俺はクラスメートでしかない。
が、初めて見る2足歩行ロボットの格闘は、ロボットアニメオタクじゃ無い俺も、そこそこ楽しめるモノだった。
って、何で俺が、コレ、見てるかと言うと。
半分は仕事だ。無料だけどね。
第1項目の障害走。
"レィディアンス"と言う名の手造りロボットは、全く危なげない走りで好記録を出したみたい。
で、第2項目の対戦格闘。
無名校の我等が開南高は、常連の私立星秀高校に大金星をあげる快挙を成し遂げたんだ。
ロボットの性能もだけど、やっぱ操縦士の宮本ムサ…ムツミが上手いんだと。
その試合直後、「勝負有り」確定後に、相手のロボットが技をかける途中だったみたい。
で、試合終了したと思った宮本は、コントローラーから手を離していて。
相手も技キャンセルをかけたみたいだけど間に合わなくて、"レィディアンス"はまともに蹴りを喰らってしまい、試合卓から落下した。
急造の試合卓は下にクッション等装備されてなくて、落下した"レィディアンス"の脚部にダメージが入ったんだ。
関節~動力と言えるサーボモーターの1つが壊れてしまって。バッテリーならともかく、モーターの予備は持って来てなかったらしい。
そこで、クラスLAINを使って陽介から俺に連絡があったんだ。
「は?何?モーター?」
「サーボモーターだ。今画像送る。部室に何個かあるからさ。2つ程市の体育館に大至急持って来て欲しいんだ」
「今日、学校休みだろ?入れるワケ…」
「今、テスト期間だろ。先生、採点があるから出て来てる筈なんだ。戸畑っちには、コッチから連絡する!」
戸畑詩緒里。
英語教諭で、2組の担任。
30代だけど、オバさんっていうには童顔で、あまり先生らしく見えない、がコレでも小2の子供がいるれっきとした母親な先生。ドジっ子属性付きと言う、ある意味ベタな先生なんだよね。
「俺に頼むと、高くつくよ?いいの?」
「頼むから、マジで!」
「月曜、コーヒーな」
「わかった!画像送ったぞ‼︎」
「なるほど。プラモのとは違うなぁ。ま、待ってろ」
スクーターのカギを取ると、
「ゴメン、ちょっと出る」
部屋の中にいる彼女に話す。
「うん、聞こえてた。でも、その、早く帰って来てね」
エプロン姿で掃除機掛けてる金井が、掃除機止めて、俺を送り出す。
ブゥン、タ、タン、タン、タタタン。
単気筒エンジンが軽快な音を立て始め、俺はヘルメットを被ると学校へと向かう。
学校へ着くと、部室棟のカギを持った戸畑っちが待っていた。
「先生!」
「2回戦がもうすぐみたい。急いで、でもスピード違反はダメよー!」
「どっちだよー」
いや、先生相手に突っ込みはしねぇよ。あくまでも心の中での話だから。
画像送られてきてたから、すぐわかった。
急いで校舎前に停めたバイクに戻る。
「それじゃ、先生」
「気をつけるのよー」
で、現在に至る。
2回戦、間に合って。
試合開始5分前だったから、遅刻せずにモーターの交換が出来た様だ。
「恩にきる」
「仕事だよ」
相手は、此方よりも大型だったけど、その分鈍重で。宮本は、とにかく回り込んで後ろから突き技を何度も繰り出した。
その度にバランスを崩して転倒した相手高は、とうとうギブアップした。
「やったね、ムツミ」
陽介に褒められた宮本の顔は綻んで。
アイツ、あんな可愛い顔で笑うんだ。
も少し見ていたかったけど、俺も部屋に金井を待たせてるから。
いい土産話ができたかな?
コレは、どの高校…例え中学だとしても一緒だと思う。
が、特例と言うモノが稀に存在する。
スケジュール的に、日時が被ってしまう場合だ。
文化系部活の大会ってのは盲点なんだろうな。
全国大会とかじゃ無い。有志の大会なんだけど、市の体育館を使ったロボ・コン大会が、モロテスト期間中にある。テストが月~金曜ではなく木~火曜にあるという若干変則的なスケジュールだったが為に、こういう事になって。
で、新設校としては、どんなに小さな大会でも学校として参加する事に積極的なんだとか。
今回の大会。
2足歩行ロボットによる障害走と、対戦格闘の2項目で競い合うモノらしい。
隠キャ同士だけど、陽介と俺はクラスメートでしかない。
が、初めて見る2足歩行ロボットの格闘は、ロボットアニメオタクじゃ無い俺も、そこそこ楽しめるモノだった。
って、何で俺が、コレ、見てるかと言うと。
半分は仕事だ。無料だけどね。
第1項目の障害走。
"レィディアンス"と言う名の手造りロボットは、全く危なげない走りで好記録を出したみたい。
で、第2項目の対戦格闘。
無名校の我等が開南高は、常連の私立星秀高校に大金星をあげる快挙を成し遂げたんだ。
ロボットの性能もだけど、やっぱ操縦士の宮本ムサ…ムツミが上手いんだと。
その試合直後、「勝負有り」確定後に、相手のロボットが技をかける途中だったみたい。
で、試合終了したと思った宮本は、コントローラーから手を離していて。
相手も技キャンセルをかけたみたいだけど間に合わなくて、"レィディアンス"はまともに蹴りを喰らってしまい、試合卓から落下した。
急造の試合卓は下にクッション等装備されてなくて、落下した"レィディアンス"の脚部にダメージが入ったんだ。
関節~動力と言えるサーボモーターの1つが壊れてしまって。バッテリーならともかく、モーターの予備は持って来てなかったらしい。
そこで、クラスLAINを使って陽介から俺に連絡があったんだ。
「は?何?モーター?」
「サーボモーターだ。今画像送る。部室に何個かあるからさ。2つ程市の体育館に大至急持って来て欲しいんだ」
「今日、学校休みだろ?入れるワケ…」
「今、テスト期間だろ。先生、採点があるから出て来てる筈なんだ。戸畑っちには、コッチから連絡する!」
戸畑詩緒里。
英語教諭で、2組の担任。
30代だけど、オバさんっていうには童顔で、あまり先生らしく見えない、がコレでも小2の子供がいるれっきとした母親な先生。ドジっ子属性付きと言う、ある意味ベタな先生なんだよね。
「俺に頼むと、高くつくよ?いいの?」
「頼むから、マジで!」
「月曜、コーヒーな」
「わかった!画像送ったぞ‼︎」
「なるほど。プラモのとは違うなぁ。ま、待ってろ」
スクーターのカギを取ると、
「ゴメン、ちょっと出る」
部屋の中にいる彼女に話す。
「うん、聞こえてた。でも、その、早く帰って来てね」
エプロン姿で掃除機掛けてる金井が、掃除機止めて、俺を送り出す。
ブゥン、タ、タン、タン、タタタン。
単気筒エンジンが軽快な音を立て始め、俺はヘルメットを被ると学校へと向かう。
学校へ着くと、部室棟のカギを持った戸畑っちが待っていた。
「先生!」
「2回戦がもうすぐみたい。急いで、でもスピード違反はダメよー!」
「どっちだよー」
いや、先生相手に突っ込みはしねぇよ。あくまでも心の中での話だから。
画像送られてきてたから、すぐわかった。
急いで校舎前に停めたバイクに戻る。
「それじゃ、先生」
「気をつけるのよー」
で、現在に至る。
2回戦、間に合って。
試合開始5分前だったから、遅刻せずにモーターの交換が出来た様だ。
「恩にきる」
「仕事だよ」
相手は、此方よりも大型だったけど、その分鈍重で。宮本は、とにかく回り込んで後ろから突き技を何度も繰り出した。
その度にバランスを崩して転倒した相手高は、とうとうギブアップした。
「やったね、ムツミ」
陽介に褒められた宮本の顔は綻んで。
アイツ、あんな可愛い顔で笑うんだ。
も少し見ていたかったけど、俺も部屋に金井を待たせてるから。
いい土産話ができたかな?
15
あなたにおすすめの小説
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
付き合う前から好感度が限界突破な幼馴染が、疎遠になっていた中学時代を取り戻す為に高校ではイチャイチャするだけの話
頼瑠 ユウ
青春
高校一年生の上条悠斗は、同級生にして幼馴染の一ノ瀬綾乃が別のクラスのイケメンに告白された事を知り、自身も彼女に想いを伝える為に告白をする。
綾乃とは家が隣同士で、彼女の家庭の事情もあり家族ぐるみで幼い頃から仲が良かった。
だが、悠斗は小学校卒業を前に友人達に綾乃との仲を揶揄われ、「もっと女の子らしい子が好きだ」と言ってしまい、それが切っ掛けで彼女とは疎遠になってしまっていた。
中学の三年間は拒絶されるのが怖くて、悠斗は綾乃から逃げ続けた。
とうとう高校生となり、綾乃は誰にでも分け隔てなく優しく、身体つきも女性らしくなり『学年一の美少女』と謳われる程となっている。
高嶺の花。
そんな彼女に悠斗は不釣り合いだと振られる事を覚悟していた。
だがその結果は思わぬ方向へ。実は彼女もずっと悠斗が好きで、両想いだった。
しかも、綾乃は悠斗の気を惹く為に、品行方正で才色兼備である事に努め、胸の大きさも複数のパッドで盛りに盛っていた事が発覚する。
それでも構わず、恋人となった二人は今まで出来なかった事を少しずつ取り戻していく。
他愛の無い会話や一緒にお弁当を食べたり、宿題をしたり、ゲームで遊び、デートをして互いが好きだという事を改めて自覚していく。
存分にイチャイチャし、時には異性と意識して葛藤する事もあった。
両家の家族にも交際を認められ、幸せな日々を過ごしていた。
拙いながらも愛を育んでいく中で、いつしか学校では綾乃の良からぬ噂が広まっていく。
そして綾乃に振られたイケメンは彼女の弱みを握り、自分と付き合う様に脅してきた。
それでも悠斗と綾乃は屈せずに、将来を誓う。
イケメンの企てに、友人達や家族の助けを得て立ち向かう。
付き合う前から好感度が限界突破な二人には、いかなる障害も些細な事だった。
女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん
菊宮える
恋愛
高校生ユウトが始めたバイト、そこは女子ばかりの一見ハーレム?な店だったが、その中身は男子の思い描くモノとはぜ~んぜん違っていた?? その違いは読んで頂ければ、だんだん判ってきちゃうかもですよ~(*^-^*)
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる