after the rain

ノデミチ

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30. うれし、楽し、水遊び!

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「きゃっ、冷た!」

 数グループに分かれて、先ずは水掛け。
 ある意味お約束だよね。

 で、管理事務所からビーチボール借りてきて。
 そこそこのスペース使って、輪になって。

「コレだよ、コレ!」
 イチイチ歓び方が大袈裟な気がする。が、ビーチバレー(輪になって)が始まると、柳谷が感涙に咽ぶのがわかる。

 わかるけど…。

 ふんわりと上がるビーチボールでのバレーは、基本オーバーハンドパスを多用する。あまりアンダーレシーブは使わなくて済む。

 パスの度に、女子がほぼ
 手を頭上に上げて構える為、上向き…っていうか、ちょいUPするんだ。

 バシッ!の後、ポヨンって聞こえる気がしてならない。
 残念って言われる兎波や望月だって真っ平ぺったんこという訳じゃない。そこには微動する小山がちゃんと存在してる。
 神崎や金井、前原巨乳勢に至っては、身体の動きに合わせ、に動いていて、パス時には、ぷるるんって中々ダイナミックな動きを見せてくれるんだ。

「サイコーだぜ…ぶぁあ」

 ボールじゃない凶悪球体爆弾おっぱい(笑)の動きだけを見ていた柳谷が、オーバーハンドパスの受けそこねで真横に飛び跳ねたビーチボールで横っ面を叩かれてしまう。

「胸だけじゃなくて、偶にはボールも追いかけた方がいいわよ?」
 ガン見されてる筈の前原が、そう言って笑い飛ばしてる。神崎や金井カナブンも呆れてはあるが、まだ冗談ジョークで済ます扱い。下手すれば痴漢扱いかもしれないんだが。その意味では、柳谷で憎めないヤツなんだろうなぁ。

 まぁ、TPOってのもあると思う。

「見ないで、この痴漢!なんて、こんなビキニ着てて言えるワケないじゃん」
「そうそう。こんな時くらいは、ってね。ほら、サービス!サービス‼︎」

 軽く飛び跳ねる神崎。
 ハミ乳揺らすなんて、なんてありがたいサービスだよ。

「エリー。あんま、調子乗るとヤバいよ?」

 そこで、ポロリが!…起きる訳無い。
 神崎は、その後も飛び跳ねだけじゃなく水面からも何度か出たりしたけど、揺れる事はあってもズレたりは勿論、外れる事も起こらなかった。

「まさか、エリーの、見たかったとか言わないよねー、ユキヤ?」
「遭遇すればラッキー、かな?」
「アタシので我慢してよ」
「他のヤツに殺されるよ、そんなの」

「そこー!隙有らばいちゃつきやがってぇー‼︎」

 寄り添いつつ、自身の胸を持ち上げながら言う金井カナブンに対して返すと、アイツは少し満足気に微笑んで。
 即座に柳谷が突っ込んできて。

「わかったー。帰ってからやるよ」
「それはそれで、腹が立つなぁ」

 どないせぇちゅうねん?

「何県人だよ、カメ」

 体育会系の奴らは、斜め上にある競泳用コースのある25mプールでマジ泳ぎしてたり。

「がんばれ、寺脇!」
「根性見せろ‼︎」

 補習決定の寺脇が「せっかくだから、特訓だ」と行ったはいいけど…。

「いや、コレ。ちょっとやそっとの特訓じゃ付け焼き刃にもなんねぇーぞ?」
寺脇テラ、ガキの頃何かあったんか?」

 聞くと、本人じゃなく弟さんが溺れてしまったのを目の当たりににして、それがトラウマになったんだと。
 ちなみに、その弟さんは今、中学生の全国大会で自由型ベスト4に入る程の水泳選手になってんだとか。

「何で寺脇テラの方がトラウマになってんだよ?」
 人の心は、げに摩訶不思議。

 そんなこんなで、色々遊んで、流石に昼間には腹も減ってきて。

「そんじゃ、メシにしよーぜ」
「えーと?」
「3Fの『らんち・れじゃすぱ』な。13時からバイキング1時間食べ放題を予約してっから」
「流石櫻井シンゴ!気が利くねぇ~」
「くーっ、惚れちまうぜ」
「ヤメロ。それはクラスの女子から聞きたいから」
「クラスってか、前原イインチョだろ?」
「あれ?こないだアタックしたんじゃ?」
「聞くな」
 一言、そう言う櫻井を見て何か察してしまう男子達ヤロー共
「マジで?」
「いや、まぁ、『先ずは"お友達"からね』って言われたんだよ」
「実質OKじゃん」
「うーん。カメ達みたいにいかなくってさ」

 そこで俺等を引合にだすなよ。
 
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