7 / 35
6. 週末は通い妻
しおりを挟む
駅まで送ってもらって。
バイクの後ろ。
中学ン時、族仲間といたのは伊達じゃ無い。何度も乗った事あるし、実際運転もした事ある。
まぁ、原付レベルなんだけど。
中学生という年齢がネックで、アタシに手を出そうという男はあまりいなくて。
尤も皆無って訳じゃなくて、実際輪姦されそうになりかけたし。未遂で終わったから黒歴史になってるんだけどね。
元軍団総長の春口さんが護ってくれたからだし、そのハル兄ィも、偶々兎波運送入社1年目で、ママと面識があった偶然がなければ、アタシの事に関わろうなんてなかっただろうし。
ママに喰らったビンタで、アタシはまたウチに帰ろうと思った…、ホント、黒歴史。
一駅だけの電車。
家に帰り着き、通学鞄置いて私服に着替えて。
駅近くのショッピングモールでユキヤと待ち合わせ。
どうせ、ママは明日にならないと帰ってこない。ならば、ユキヤんトコにもう一泊しても問題ないよね。そう思ったアタシは、夕食の準備よろしくお買い物。
まだ、言ってない。
中学のアタシが、ママのもとへ戻ったのは、ビンタが理由なのは確かだけど、あの時のカメの言葉もあるんだ。
春口さんが、「心当たりある」ってアタシの事を探した時、ユキヤもハル兄ィと一緒にいたよね。
「急に親父さんを失った気持ち、すげーよく分かるけどさ。金井にはまだお母さん、いるじゃん」
ジンジンと痛む頬。
でも、ママの想いもしっかりと伝わってきて。
だからこそ、まだアタシにはママがいるんだって、ハッキリとわかったんだ。
そして、目の前の、同い年の少年は、そのママさえ失ってしまってるんだって。
アタシを涙目で睨むあの時のカメの表情は、まだ目に焼き付いている。
線状降水帯発生の夕暮れ。
ユキヤと会えた事に運命感じたのは、ちょい陳腐かもしんない。あれから1年は経ってる訳だし。
でも、心の奥底にあった小さな想い。
決して消える事のない想いがあったのも確か。
夕飯…、定番とも言えるカレーの材料を買いながら、今夜の事を考えてしまう。
また、あんなに可愛がってくれるかな?
赤面してしまった。
ヤバ、恥ずかしいよ。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「荷物はコイツに積むとして…」
ショッピングモールに着いた俺は、出口で金井を待つ。が、2人乗りは流石にゴメンだ。いい加減、ヤバい。
「あ、コッチだよー」
カートに色々入ったレジ袋を載せた彼女が元気笑顔で呼びかけて来た。
「あれ?待ってた?」
「今、来たとこ」
クスクス。吹き出してしまう金井。
「コレ、お願いね。アタシは自転車で後からユキヤんち、来るから」
考えてくれてたんだ。
一応、2人乗りは回避出来た。
「大丈夫?」
「そっちこそ。さっきググってびっくり。先月免許とったって言ってたじゃん」
「ググった?」
「免許、興味でたんだ。バイク?原付?色々見てみたらさ」
そういう事か。
「ダメじゃん。そういうの、ちゃんとして。アタシ、そういう聞き分けはあるよ?」
「そんなつもりじゃなかったけど、うん、言い訳出来ねぇな、ゴメン」
レジ袋受け取って、スクーターの座席下トランクに入れる。今のスクーターは、ココにかなりの収納スペースが出来てるし、俺のスクーターは後部荷台にも小型トランクを設置してる。
「じゃ、先言ってて」
「あぁ。それじゃ」
この日以降、毎週末金井はウチに来て、掃除洗濯料理をしてくれて。
「もう、アタシ、通い妻だよねー」
ヤベェ。なんか、もう、金井が必需品になってねえか?
「大事にしてねー」
バイクの後ろ。
中学ン時、族仲間といたのは伊達じゃ無い。何度も乗った事あるし、実際運転もした事ある。
まぁ、原付レベルなんだけど。
中学生という年齢がネックで、アタシに手を出そうという男はあまりいなくて。
尤も皆無って訳じゃなくて、実際輪姦されそうになりかけたし。未遂で終わったから黒歴史になってるんだけどね。
元軍団総長の春口さんが護ってくれたからだし、そのハル兄ィも、偶々兎波運送入社1年目で、ママと面識があった偶然がなければ、アタシの事に関わろうなんてなかっただろうし。
ママに喰らったビンタで、アタシはまたウチに帰ろうと思った…、ホント、黒歴史。
一駅だけの電車。
家に帰り着き、通学鞄置いて私服に着替えて。
駅近くのショッピングモールでユキヤと待ち合わせ。
どうせ、ママは明日にならないと帰ってこない。ならば、ユキヤんトコにもう一泊しても問題ないよね。そう思ったアタシは、夕食の準備よろしくお買い物。
まだ、言ってない。
中学のアタシが、ママのもとへ戻ったのは、ビンタが理由なのは確かだけど、あの時のカメの言葉もあるんだ。
春口さんが、「心当たりある」ってアタシの事を探した時、ユキヤもハル兄ィと一緒にいたよね。
「急に親父さんを失った気持ち、すげーよく分かるけどさ。金井にはまだお母さん、いるじゃん」
ジンジンと痛む頬。
でも、ママの想いもしっかりと伝わってきて。
だからこそ、まだアタシにはママがいるんだって、ハッキリとわかったんだ。
そして、目の前の、同い年の少年は、そのママさえ失ってしまってるんだって。
アタシを涙目で睨むあの時のカメの表情は、まだ目に焼き付いている。
線状降水帯発生の夕暮れ。
ユキヤと会えた事に運命感じたのは、ちょい陳腐かもしんない。あれから1年は経ってる訳だし。
でも、心の奥底にあった小さな想い。
決して消える事のない想いがあったのも確か。
夕飯…、定番とも言えるカレーの材料を買いながら、今夜の事を考えてしまう。
また、あんなに可愛がってくれるかな?
赤面してしまった。
ヤバ、恥ずかしいよ。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「荷物はコイツに積むとして…」
ショッピングモールに着いた俺は、出口で金井を待つ。が、2人乗りは流石にゴメンだ。いい加減、ヤバい。
「あ、コッチだよー」
カートに色々入ったレジ袋を載せた彼女が元気笑顔で呼びかけて来た。
「あれ?待ってた?」
「今、来たとこ」
クスクス。吹き出してしまう金井。
「コレ、お願いね。アタシは自転車で後からユキヤんち、来るから」
考えてくれてたんだ。
一応、2人乗りは回避出来た。
「大丈夫?」
「そっちこそ。さっきググってびっくり。先月免許とったって言ってたじゃん」
「ググった?」
「免許、興味でたんだ。バイク?原付?色々見てみたらさ」
そういう事か。
「ダメじゃん。そういうの、ちゃんとして。アタシ、そういう聞き分けはあるよ?」
「そんなつもりじゃなかったけど、うん、言い訳出来ねぇな、ゴメン」
レジ袋受け取って、スクーターの座席下トランクに入れる。今のスクーターは、ココにかなりの収納スペースが出来てるし、俺のスクーターは後部荷台にも小型トランクを設置してる。
「じゃ、先言ってて」
「あぁ。それじゃ」
この日以降、毎週末金井はウチに来て、掃除洗濯料理をしてくれて。
「もう、アタシ、通い妻だよねー」
ヤベェ。なんか、もう、金井が必需品になってねえか?
「大事にしてねー」
46
あなたにおすすめの小説
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
幼馴染に告白したら、交際契約書にサインを求められた件。クーリングオフは可能らしいけど、そんなつもりはない。
久野真一
青春
羽多野幸久(はたのゆきひさ)は成績そこそこだけど、運動などそれ以外全般が優秀な高校二年生。
そんな彼が最近考えるのは想い人の、湯川雅(ゆかわみやび)。異常な頭の良さで「博士」のあだ名で呼ばれる才媛。
彼はある日、勇気を出して雅に告白したのだが―
「交際してくれるなら、この契約書にサインして欲しいの」とずれた返事がかえってきたのだった。
幸久は呆れつつも契約書を読むのだが、そこに書かれていたのは予想と少し違った、想いの籠もった、
ある意味ラブレターのような代物で―
彼女を想い続けた男の子と頭がいいけどどこかずれた思考を持つ彼女の、ちょっと変な、でもほっとする恋模様をお届けします。
全三話構成です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる