【新版】転生悪役モブは溺愛されんでいいので死にたくない!

煮卵

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告白の行方

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それぞれのケースで考えてみよう。この告白を受け入れたとしよう。俺は婚約破棄の原因を作ったと言うことで王族に断罪されるだろう。バレれば処刑ルートは確定だな。

じゃあこの告白を断ったらーーー?

ーー彼は周囲の人間の愛情を渇望し、自分のことを好きになってくれる人にはとことん依存する。一方で、彼に愛を向けない者、少しでも彼を軽んじる者は容赦なく切り捨てる。

自分で作ったアーベルのキャラクター設定が頭をよぎり、背中に冷たいものが走った。
断った場合、今この場で、アーベルが断罪してくる可能性があるな?

「裏切られた」とか思って王族パワー全開で断罪ルート直行じゃないのか?
俺の運命。どちらにしろ処刑が確定してないか???

「……突然言われても、困るよね、ごめん」

アーベルの声がわずかに震えた。
その青い瞳が伏せられ、長い睫毛の影が頬に落ちる。肩がほんの少し沈み、まるで何かを諦めるみたいに見えた。
やめろ、その顔はやめろ。
そんな顔をされたら……いや、違う、情にほだされたわけじゃない。断じて。この場合の最適解は…


気づけば、口が勝手に動いていた。


「ス………スキダヨツ」

……ああ、言っちゃった。なんか小声な上に裏返って腹話術みたいな音になっているが、
可愛らしさを演出できたかもしれんのでよしとしよう

「……本当に?」
「ウン」

アーベルが一瞬瞬いた。
俺はぎこちなく笑ってみせる。

「…ありがとう。嬉しいよ」

次の瞬間、アーベルの腕が俺を引き寄せる。心臓がうるさい。

それが自分の心臓なのか、隣の鼓動なのか、判別がつかないまま、俺は頭の中でひたすら言い訳を続けていた。

しょうがないだろ。こんな立場に置かれたら、今は唯一の生存ルートであるアーベルの保護下ルートに入るしかねえ。


(これは保身、これは保身、これは保身……)

優しく、たくましい腕が優しく俺の背を抱く。大きな手が顎に添えられ、顔をそっと上向けさせられる。
アーベルと視線がかち合う、何故か少し悲しげに見える青い瞳にゆっくりと吸い込まれるように唇が近づいてきてーー
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