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父王の事情
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マルダーンとの話し合いは、今後の同盟の継続と獣人への差別撤廃と解放、そして両国の相互理解を進める事を建前の成果として終わりました。
一方で、父王が王妃とその実家のこれまでの横暴を暴き、退位と共に国内の勢力図を刷新し、属国にしようと狙ってくるルーズベールに協力して対抗する事を確認しました。
ラルセンとしても、ルーズベールが力をつけすぎるのはあまり嬉しくありません。かの国はセーデンとの同盟を持ちかけていますが、そのセーデンもいずれ属国にと狙っている節があるからです。
そして、近年勢力を拡大しようとしているルーズベールが最も警戒しているのが、ここラルセンなのだそうです。ラルセンはジーク様の代になってからは先王の残した問題を片付け、国内の改革に力を入れているので、国力が目に見えて上がっているのだとか。その為、野心ある国からは警戒されているのだそうです。
勿論、ジーク様達には他国に手を出す考えはありませんが…先代のせいで一時国力が大きく落ちたラルセンを立て直したジーク様は、他国からは野心家の王と見られているのだとか。強い者が王になるラルセンなので、能力があれば力を誇示し、戦争を望むものと思われているそうです。
全く、ジーク様はそのようなお考えはないのに…と思うのですが、他国がどう思うかなんてこちらでコントロール出来る事ではありません。こればっかりはどうしようもないですわね。
「エリサよ、少し、話をしないか?」
話合いが終わってそろそろ退室を…と思った時、私は父王に声を掛けられました。話をしようと言われたのは…もしかしたら初めてかもしれません。私は聞き間違えたのかと思って、まじまじと父の顔を見つめてしまいました。父の顔だって、こんなに近くでじっくり見たのは初めてです。
「帰国すれば、もう会う事もないかもしれぬからな」
「え、ええ…そうですが…」
今まで私の事など全く気にも留めていなかった父王からの言葉に、私は何か裏があるのではないかと警戒する気持ちが湧いてきました。
「…そう警戒せずとも何もせん。なんならジークヴァルト陛下に同席して貰うといい」
ジーク様の名を出されてしまうと、断るのも難しいような気がしました。でも、ジーク様もお忙しいのに大丈夫なのでしょうか。ジーク様を見上げると、目が合ったジーク様は心得たと言わんばかりに頷き、茶を淹れ直すよう侍女に命じてしまいました。これは…断れない案件ですわね。そうしている間にも、宰相様とケヴィン様が退出され、侍女や護衛も数人を残して席を外しました。
部屋に残されたのは、私とジーク様と、父王と異母兄でしたが…異母兄は何だかにこにこと機嫌がよさそうです。
「…リータに…よく似てきたな」
何を話そうかと考えていた私に、父王はそう話しかけてきました。眩しそうに、でもどこか違う何かを見ている様なその視線は、もしかしたらお母様を見ているのでしょうか…
「それなら、嬉しいですわ」
「リータも、とても美しい赤金髪だった。それに…目元もよく似て…若い頃のリータにそっくりだ」
父は懐かしそうに、嬉しそうにそう言いました。その表情はこれまでに見た事もない程に穏やかで、もしこの表情だけを見たら別人と思ったかもしれません。
「長らく…何も出来なくてすまなかった」
暫く眩し気に私を眺めていた父王でしたが、またしても頭を下げて謝罪されました。父王が頭を下げるのを、今日は一体何回見たでしょうか…
それから父王は、ぽつりぽつりとお母様との事を話し始めました。出会ったのはただの王子だった頃で、お母様は血縁のあった公爵家に保護されていた事。父王はそこでお母様と出会い、一目で恋に落ちた事。妃にと願うも、お母様は既に公爵家の令息と婚約していた事。両親から諦めるようにと諭され、直ぐに王妃と婚約させられた事などでした。
兄たちが相次いで亡くなったために王位に就いた父王は、王妃の養父でもある侯爵と取引をし、王妃を正妃として迎えるのを条件に、流行り病で婚約者を失くしていたお母様を側妃に迎えたそうです。
でも、王妃の実家の要望を飲んでお母様を側妃に迎えたものの、お母様は亡くなった婚約者を思い続け、父王に心を開かなかったそうです。それでも…何もかも諦めて生きてきた父王にとってはお母様だけが生きがいだったのだ、と言われました。
でも、気位の高い王妃がそれを良しとするわけもなく…お母様が亡くなった後、父は私を守るためにあえて無関心を装っていたそうです。そうする事で王妃が溜飲を下げ、私の命を狙う事は減るだろうと。ラルセンとの婚姻も、最初から王妃とカミラが拒否すると考えて、あの国から私を逃す為だったそうです。
「信じられぬだろうし、信じてくれなくてもよい。ただ…リータを愛していたのは本当のだ」
そう力なく呟くように告げた父王は、私が知っている姿とは随分かけ離れていました。父にも父なりの事情があったのでしょうか。直ぐに理解できるわけではありませんが、何も知らずにいたよりはよかった…のだと思います。
そう言えばお母様からは、父王をどう思っているのかを聞いた事はありませんでした。お母様はいつも寂しそうな笑顔で、時々遠くを眺めている姿を何度か見た事があります。それはどのような思いからだったのかは…もう知る事は叶わないのでしょう。
それでも、父王がお母様を愛し、私の事も気にかけてくれていた事を否定する事も出来ません。正直言うと…王妃やカミラの嫌がらせの記憶が強すぎて、父王への怒りや恨みの気持ちは湧いてこないのです。何と言いますか…興味がない、というのでしょうか…それでも、こうして僅かでも父王の気持ちを聞けたのは、きっとよかったのだろうと思います。
「ジークヴァルト陛下、どうか娘を頼む。番しか愛せないのは仕方ないし、離婚もしかたないのだろう…だが、その後はこの子が望むようにさせてやって欲しい。この様な事を頼める立場でもないのだが…」
再び父王は、声を震わせながらまた頭を下げました。そう言えば父は、私が番だとは知らないのでした。下手に知られると無茶な要求をしてくる可能性があると思い、警戒しての事でしたが…
「それについては心配無用だ。今はまだ内密に願いたいが、私の番は…エリサ姫なのだ」
「え?」
「ええっ?」
まさかジーク様がここでその事を明らかにするとは思わず、私も、そして異母兄も思わず声を上げてしまいました。父王は声をあげる事はありませんでしたが…それでも驚きが大きかったようで、目を見開いてジーク様と私を交互に見ています。うう、何だか恥ずかしく感じるのですが…それにジーク様、内密にしようと宰相様に言われていたのに、話してしまってもいいのでしょうか…
「…そう、か…」
父は戸惑いながらも、噛みしめるようにそう呟きました。そこには安堵と…それ以外の何かが含まれているようにも感じましたが、それが何なのかは私にはわかりませんでした。それでも私が放り出される心配はなくなったと感じたのでしょうか、先ほどよりも表情が穏やかに見えます。先ほども言っていましたが、私の事も心配して下さっていたのは本当なのでしょうね。まさかこんな形で知る事になるとは思いませんでしたが…
それでも、これまでの事を思えば、だからと言って急に父として親愛の感情を持つのは難しいのも確かで…今更そんな事を言われても…という思いの方がずっと私の中を占めていました。この溝を埋めるには時間が経ち過ぎていましたし、そもそも交流もなかったのです。何よりも…その間にいたお母様ももういません。父を懐かしく思えたらよかったのでしょうが、残念ながら父との記憶が殆どない私には、これ以上距離が縮まる未来は想像出来ませんでした。
「どうか…娘を頼む」
「心配は無用だ。何があっても彼女を守ると誓おう」
それでも。最後に父王はもう一度、ジーク様に頭を下げ、ジーク様は力強くそう応えられました。こうも何度も頭を下げるこの人は、本当にあの父王なのでしょうか…
でも、これ以上父と過ごす時間がないのも事実で…結局父との縁がこれ以上深くなることはないのだと、私はこれまでの日々の長さにそう感じるしか出来ませんでした。。
一方で、父王が王妃とその実家のこれまでの横暴を暴き、退位と共に国内の勢力図を刷新し、属国にしようと狙ってくるルーズベールに協力して対抗する事を確認しました。
ラルセンとしても、ルーズベールが力をつけすぎるのはあまり嬉しくありません。かの国はセーデンとの同盟を持ちかけていますが、そのセーデンもいずれ属国にと狙っている節があるからです。
そして、近年勢力を拡大しようとしているルーズベールが最も警戒しているのが、ここラルセンなのだそうです。ラルセンはジーク様の代になってからは先王の残した問題を片付け、国内の改革に力を入れているので、国力が目に見えて上がっているのだとか。その為、野心ある国からは警戒されているのだそうです。
勿論、ジーク様達には他国に手を出す考えはありませんが…先代のせいで一時国力が大きく落ちたラルセンを立て直したジーク様は、他国からは野心家の王と見られているのだとか。強い者が王になるラルセンなので、能力があれば力を誇示し、戦争を望むものと思われているそうです。
全く、ジーク様はそのようなお考えはないのに…と思うのですが、他国がどう思うかなんてこちらでコントロール出来る事ではありません。こればっかりはどうしようもないですわね。
「エリサよ、少し、話をしないか?」
話合いが終わってそろそろ退室を…と思った時、私は父王に声を掛けられました。話をしようと言われたのは…もしかしたら初めてかもしれません。私は聞き間違えたのかと思って、まじまじと父の顔を見つめてしまいました。父の顔だって、こんなに近くでじっくり見たのは初めてです。
「帰国すれば、もう会う事もないかもしれぬからな」
「え、ええ…そうですが…」
今まで私の事など全く気にも留めていなかった父王からの言葉に、私は何か裏があるのではないかと警戒する気持ちが湧いてきました。
「…そう警戒せずとも何もせん。なんならジークヴァルト陛下に同席して貰うといい」
ジーク様の名を出されてしまうと、断るのも難しいような気がしました。でも、ジーク様もお忙しいのに大丈夫なのでしょうか。ジーク様を見上げると、目が合ったジーク様は心得たと言わんばかりに頷き、茶を淹れ直すよう侍女に命じてしまいました。これは…断れない案件ですわね。そうしている間にも、宰相様とケヴィン様が退出され、侍女や護衛も数人を残して席を外しました。
部屋に残されたのは、私とジーク様と、父王と異母兄でしたが…異母兄は何だかにこにこと機嫌がよさそうです。
「…リータに…よく似てきたな」
何を話そうかと考えていた私に、父王はそう話しかけてきました。眩しそうに、でもどこか違う何かを見ている様なその視線は、もしかしたらお母様を見ているのでしょうか…
「それなら、嬉しいですわ」
「リータも、とても美しい赤金髪だった。それに…目元もよく似て…若い頃のリータにそっくりだ」
父は懐かしそうに、嬉しそうにそう言いました。その表情はこれまでに見た事もない程に穏やかで、もしこの表情だけを見たら別人と思ったかもしれません。
「長らく…何も出来なくてすまなかった」
暫く眩し気に私を眺めていた父王でしたが、またしても頭を下げて謝罪されました。父王が頭を下げるのを、今日は一体何回見たでしょうか…
それから父王は、ぽつりぽつりとお母様との事を話し始めました。出会ったのはただの王子だった頃で、お母様は血縁のあった公爵家に保護されていた事。父王はそこでお母様と出会い、一目で恋に落ちた事。妃にと願うも、お母様は既に公爵家の令息と婚約していた事。両親から諦めるようにと諭され、直ぐに王妃と婚約させられた事などでした。
兄たちが相次いで亡くなったために王位に就いた父王は、王妃の養父でもある侯爵と取引をし、王妃を正妃として迎えるのを条件に、流行り病で婚約者を失くしていたお母様を側妃に迎えたそうです。
でも、王妃の実家の要望を飲んでお母様を側妃に迎えたものの、お母様は亡くなった婚約者を思い続け、父王に心を開かなかったそうです。それでも…何もかも諦めて生きてきた父王にとってはお母様だけが生きがいだったのだ、と言われました。
でも、気位の高い王妃がそれを良しとするわけもなく…お母様が亡くなった後、父は私を守るためにあえて無関心を装っていたそうです。そうする事で王妃が溜飲を下げ、私の命を狙う事は減るだろうと。ラルセンとの婚姻も、最初から王妃とカミラが拒否すると考えて、あの国から私を逃す為だったそうです。
「信じられぬだろうし、信じてくれなくてもよい。ただ…リータを愛していたのは本当のだ」
そう力なく呟くように告げた父王は、私が知っている姿とは随分かけ離れていました。父にも父なりの事情があったのでしょうか。直ぐに理解できるわけではありませんが、何も知らずにいたよりはよかった…のだと思います。
そう言えばお母様からは、父王をどう思っているのかを聞いた事はありませんでした。お母様はいつも寂しそうな笑顔で、時々遠くを眺めている姿を何度か見た事があります。それはどのような思いからだったのかは…もう知る事は叶わないのでしょう。
それでも、父王がお母様を愛し、私の事も気にかけてくれていた事を否定する事も出来ません。正直言うと…王妃やカミラの嫌がらせの記憶が強すぎて、父王への怒りや恨みの気持ちは湧いてこないのです。何と言いますか…興味がない、というのでしょうか…それでも、こうして僅かでも父王の気持ちを聞けたのは、きっとよかったのだろうと思います。
「ジークヴァルト陛下、どうか娘を頼む。番しか愛せないのは仕方ないし、離婚もしかたないのだろう…だが、その後はこの子が望むようにさせてやって欲しい。この様な事を頼める立場でもないのだが…」
再び父王は、声を震わせながらまた頭を下げました。そう言えば父は、私が番だとは知らないのでした。下手に知られると無茶な要求をしてくる可能性があると思い、警戒しての事でしたが…
「それについては心配無用だ。今はまだ内密に願いたいが、私の番は…エリサ姫なのだ」
「え?」
「ええっ?」
まさかジーク様がここでその事を明らかにするとは思わず、私も、そして異母兄も思わず声を上げてしまいました。父王は声をあげる事はありませんでしたが…それでも驚きが大きかったようで、目を見開いてジーク様と私を交互に見ています。うう、何だか恥ずかしく感じるのですが…それにジーク様、内密にしようと宰相様に言われていたのに、話してしまってもいいのでしょうか…
「…そう、か…」
父は戸惑いながらも、噛みしめるようにそう呟きました。そこには安堵と…それ以外の何かが含まれているようにも感じましたが、それが何なのかは私にはわかりませんでした。それでも私が放り出される心配はなくなったと感じたのでしょうか、先ほどよりも表情が穏やかに見えます。先ほども言っていましたが、私の事も心配して下さっていたのは本当なのでしょうね。まさかこんな形で知る事になるとは思いませんでしたが…
それでも、これまでの事を思えば、だからと言って急に父として親愛の感情を持つのは難しいのも確かで…今更そんな事を言われても…という思いの方がずっと私の中を占めていました。この溝を埋めるには時間が経ち過ぎていましたし、そもそも交流もなかったのです。何よりも…その間にいたお母様ももういません。父を懐かしく思えたらよかったのでしょうが、残念ながら父との記憶が殆どない私には、これ以上距離が縮まる未来は想像出来ませんでした。
「どうか…娘を頼む」
「心配は無用だ。何があっても彼女を守ると誓おう」
それでも。最後に父王はもう一度、ジーク様に頭を下げ、ジーク様は力強くそう応えられました。こうも何度も頭を下げるこの人は、本当にあの父王なのでしょうか…
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