異世界親父騒動記

マサカド

文字の大きさ
112 / 328
番外編

番外編 親父たちの福袋

しおりを挟む
「読者の皆様、あけましておめでとうございます。司会担当の冒険者パーティードリフターのリーダーをやっております村正です。お正月を寝正月で過ごす人もいれば働いている人もいますが、今回我らドリフターはお正月の定番である福袋をテーマにした番外編を行います。どうぞお楽しみください!」
 そう言って、村正はトップバッターのブドウも元に向かった。
 ブドウは顔真っ赤にして座っていた。
「ブドウ!また酔っ払っているな!」
「おお村正か!大晦日の夜中から学生時代の友達と飲んでいたんでな!」
「今回のテーマは酔っ払いじゃないんだ!」
「大丈夫だ!福袋は買って来た!」
 そう言ってブドウは汚れた袋を村正に手渡した。
「やけに汚れているな……って、これはなんだ?」
 袋の中身は壊れた一升瓶、空きカンが入っていた。
「……ブドウ!コレは何の福袋だ?」
「酒の福袋だ!」
 大体の察しがついた村正はどこから取り出したハリセンでブドウの頭を叩いた。
 叩かれたブドウはそのまま大の字で気絶した。
「大変見苦しいモノを見せてしまって、申し訳ありません。皆様もお正月だからと言って、ハメを外しすぎないように注意しましょう。では次の影に生きたいと思います!」
 村正は影の場所に移動した。
「では、影の福袋は一体何でしょうか?」
「これでござる!」
「ちなみに影!これは何の福袋だ」
「忍者の福袋でござる!」
 村正は無言で影の頭をハリセンで叩いた。
「痛いでござる!何をするんでござるか?」
「忍者の福袋の時点で絶対危ない物が入っているヤツだろう」
「そんなことはないでござるよ。せいぜい痺れるくらいで……」
「十分危ないだろうが!しかもコレ福袋自体がお店で売られているヤツでもない!」
「そ、そんなことはないでござるよ……」
 影は口でそう言ったが村正と目を合わせようとしていない。
 あきらかに嘘だとわかる状態であった。
「忍法!煙幕陣!」
 影は煙と共に姿を消した。
「あいつ!逃げやがった!よい子も悪い子も影のような馬鹿なことはしないようにしましょうね!ではラストは軍曹と教授の福袋です!」
 軍曹と教授の場所に移動した。
「今回軍曹と教授は共同で福袋を購入したと言っていたが、どんなモノを手に入れたんだ!」
「うむ、コレだよ!」
「肯定であります!」
 そこにあったのは袋ではなく、木箱だった。
「二人とも今回のテーマは福袋であって、箱ではないんだ!」
「うむ、これはお茶屋さんの福袋で、中にお茶などが入っているんだよ!」
「肯定であります!」
「そうなのか?じゃあ、中を見せてもらうぞ!」
 村正が箱を開けると中はカラだった。
「何も入っていないじゃないか?」
「うむ、私にとってはこの箱自体が福袋の中身何だよ!」
「肯定であります!」
「本当か?」
「うむ、毎年この箱目当てに買っている常連さんも多いし、色々と重宝しているよ!」
「じゃあ、箱に入っていたお茶などは何所にあるんだ!」
「こちらであります!」
 そういって軍曹は透明なビニール袋に入ったお茶などを見せた。
「一気に福袋感がなくなったが、テーマに間違いはない。それじゃあ、最後にシメに行くぞ!ドリフター全員集合!」
「うむ!」
「了解であります!」
「参上でござる!」
「ヒック、来たぞ!」

親父一同「「「「「皆様!あけましておめでとうございます(でござる)!」」」」」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。 カレンと晴人はその後、どうなる?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

性転のへきれき

廣瀬純七
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

処理中です...