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第48話 科学と魔法の交差点——"神経加速《ニューロ・ブースト》"の誕生
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——アーク・ゲオルグとの戦いから時は少し遡る。
王国の魔導研究施設の一室。
外はすでに夜の帳が降り、街の灯りも次第に消え始めている。
だが、この部屋だけは、深夜になっても煌々と灯りが灯っていた。
「……さて、と。」
九条迅は、机の上に広げたノートを見つめながら、ペンを回す。
その横には、魔導計測器や魔力増幅装置、さらには彼が独自に作った試作装置が無造作に並べられている。
すでに時刻は深夜。
リディアやロドリゲス、他の魔法士たちは眠りについているが、迅は一人、この研究室で机に向かっていた。
「——よし、仮説はまとまった。」
彼はペンを置き、机の上に転がっている魔導計測器を手に取る。
魔法を戦闘に応用する研究は進んでいたが、どうしても解決しなければならない課題があった。
“回避” だ。
魔力収束砲は強力な攻撃魔法として確立した。
しかし、攻撃の手段を得たところで、結局 当たれば終わり という戦場の現実は変わらない。
「……攻撃ばっかり考えてたけど、防御が疎かになってたな。」
毎日リディアとロドリゲスからのレクチャーを受け、迅は魔法の詠唱術式のメカニズムを解明しつつあった。
(魔法陣による発動と詠唱による発動、その共通点から、魔法を発動させる鍵はイメージ…もっと言えば人間の『脳波』にある可能性が高ぇんだよな…)
迅は考え得る限りの方法で、イメージ(脳波)と魔法発動の関係性を調査し続けた。
その結果、発動条件が判明している簡単な魔法術式(プログラム)であれば、自分でコードを作り出せるようになっていた。
そして今、迅が開発しようとしている魔法は、"神経加速(ニューロ・ブースト)"。
「攻撃魔法の強さだけじゃなく、回避能力を上げるための技術も並列して考える必要がある」
迅は静かに呟く。
魔法戦では、どれほど強力な魔法を放てるかも重要だが、
本当に生き残るために必要なのは、「敵の攻撃をいかに回避できるか」。
(人間である以上、敵の攻撃を察知してから回避するまでに、ほんの一瞬の遅れが生じる。)
(もし、この一瞬をゼロに近づけることができれば——)
(理論上、どんな攻撃でも避けられる可能性が出てくる訳だ)
人間の反応速度を限界突破させるために、神経伝達そのものを高速化する。
これが"神経加速(ニューロ・ブースト)"のコンセプトだった。
第一段階:神経伝達の高速化
「まずは、神経の基本となる電位信号の制御からだな。」
迅は、机の上の魔導計測器を腕に装着し、電気信号の流れをモニタリングする。
人間の神経細胞は、ナトリウムイオンとカリウムイオンの流れで電位変化を起こし、信号を伝達する。
しかし、このプロセスには数ミリ秒の遅延が発生する。
「これを魔法で強制的に高速化する。」
迅は指を軽く動かし、魔法を発動する準備を整える。
——《神経加速》、第一段階、起動。
バチ……バチバチ……!
指先に微細な電流が走る。
同時に、迅の視界が微妙にクリアになる感覚がした。
「……いいね。来たか。」
(イオンチャネルの開閉速度が上がって、神経伝達のレスポンスが速くなった。)
(これで、動作開始までのラグを縮められるぜ)
迅は満足げに頷いたが、同時に少しだけ頭痛がした。
「……神経の信号処理速度が速まりすぎると、脳が追いつかねぇな。」
眉間を押さえ、苦々しく呟く。
「この調整がムズいぜ……ま、その方がやりごたえはあるけどな」
彼は苦笑しながら、次のステップへ進む。
第二段階:シナプス遅延の解消
「次は、神経の末端だな。」
神経細胞の信号処理が速くなったとしても、それだけでは完璧ではない。
神経の末端にはシナプスと呼ばれる接続部があり、ここで神経伝達物質が放出されることで次の神経細胞へと信号が伝わる。
しかし、この化学的な伝達にはわずかな時間的遅延(約1~5ミリ秒)が発生する。
「こいつを解決する方法は一つ……」
迅はニヤリと笑う。
「化学的な伝達を、直接電気的な伝達に置き換える。」
通常の神経は、シナプスで情報を伝達する際に神経伝達物質を介する。
しかし、特定の生物には、「ギャップ結合」と呼ばれる直接的な電気伝達機構が存在する。
これを人工的に再現できれば——
“シナプス遅延をゼロに近づける” ことができる!
「やるか……!」
迅は手のひらに魔力を集中し、魔力を調整し微弱な電場を発生させた。
——《神経加速》、第二段階、起動。
バチバチバチ……!!
視界が一気に広がり、指の感覚が鋭敏になる。
「……っ!! これはすげぇ!!」
迅は驚いた。
指を軽く動かすと、意識した瞬間に動作が完了しているような錯覚を覚えた。
(これなら、攻撃の予兆を感じた瞬間に、体が勝手に動くレベルまで行けるかもしれねぇ……!)
「だが……まだ最適化できる。」
科学魔法の開発に向けて、迅の孤独な実験は続いていく。
最終段階:神経の“配線”強化
「最後の仕上げは……神経の“配線”そのものを強化することだ。」
人間の神経細胞は、ミエリン鞘(脂質の絶縁層)で覆われている。
このミエリン鞘は、電気信号の伝達速度を向上させるための絶縁体として機能する。
「これを強化すれば……神経信号の伝導速度がさらに向上する。」
迅は自分の身体に魔力を通す。ミエリン鞘の電気属性への耐性を強化する術式を刻み、脳から脊髄を通る主要な神経回路の伝導率を調整する。
——《神経加速》、最終段階、起動。
バチィィィィン!!!
全身に魔力が巡り、迅の両目が淡く青い光を帯びる。脳内で電気信号が走る感覚がした。
世界がスローモーションに見える——
「……っ!!!」
迅は思わず息を呑んだ。
視界の端で、部屋の中の埃がゆっくりと舞うのが見えた。
壁に掛けられた振り子時計の針の動きが、通常よりも遅く見えた。
「成功……だな……!」
こうして、
“人間の限界を超える魔法”
科学の理を深く知る"科学勇者"のみに扱える魔法
——"神経加速(ニューロ・ブースト)"が誕生した。
◇◆◇
「……ふぅ。」
迅は、ゆっくりと息を吐きながら魔法を解除した。
脳がオーバーヒートしないように、慎重に魔力を抑え込む。
視界が元に戻り、時計の針がいつもの速度に感じられるようになった。
机の上に置いていた魔導計測器が、わずかに煙を上げている。
電力過負荷を起こしたらしい。
「……やりすぎちまったか。」
微かな頭痛を感じながらも、迅は目を閉じた。
だが、満足げな笑みが浮かんでいる。
(これなら……いける。)
これなら、どんな攻撃でも軌道さえ読めれば避けることができる。
どんな敵が来ても、俺が死ぬことはない。
そして——
「……これなら、“俺以外の誰かが傷つく前に” 介入できる。」
静かな独白が、夜の研究室に溶けていく。
リディアの真剣な横顔、ロドリゲスの穏やかな笑み、
そして、研究室にいる他の魔法士たちの姿が脳裏に浮かぶ。
彼らが傷付く事がないように——。
俺が、すべてを防げるなら、それに越したことはない。
「……ま、まずはこれが本当に実戦で通用するか試さねぇとな。」
迅は軽く首を回し、立ち上がる。
机の上の研究ノートに 「神経加速——完成」 と記し、
肩を軽く回しながら、研究室の扉へと歩き出した。
静寂の夜。
だが、この夜の小さな研究は、やがて戦場で大きな意味を持つことになる。
——守るための力として。
王国の魔導研究施設の一室。
外はすでに夜の帳が降り、街の灯りも次第に消え始めている。
だが、この部屋だけは、深夜になっても煌々と灯りが灯っていた。
「……さて、と。」
九条迅は、机の上に広げたノートを見つめながら、ペンを回す。
その横には、魔導計測器や魔力増幅装置、さらには彼が独自に作った試作装置が無造作に並べられている。
すでに時刻は深夜。
リディアやロドリゲス、他の魔法士たちは眠りについているが、迅は一人、この研究室で机に向かっていた。
「——よし、仮説はまとまった。」
彼はペンを置き、机の上に転がっている魔導計測器を手に取る。
魔法を戦闘に応用する研究は進んでいたが、どうしても解決しなければならない課題があった。
“回避” だ。
魔力収束砲は強力な攻撃魔法として確立した。
しかし、攻撃の手段を得たところで、結局 当たれば終わり という戦場の現実は変わらない。
「……攻撃ばっかり考えてたけど、防御が疎かになってたな。」
毎日リディアとロドリゲスからのレクチャーを受け、迅は魔法の詠唱術式のメカニズムを解明しつつあった。
(魔法陣による発動と詠唱による発動、その共通点から、魔法を発動させる鍵はイメージ…もっと言えば人間の『脳波』にある可能性が高ぇんだよな…)
迅は考え得る限りの方法で、イメージ(脳波)と魔法発動の関係性を調査し続けた。
その結果、発動条件が判明している簡単な魔法術式(プログラム)であれば、自分でコードを作り出せるようになっていた。
そして今、迅が開発しようとしている魔法は、"神経加速(ニューロ・ブースト)"。
「攻撃魔法の強さだけじゃなく、回避能力を上げるための技術も並列して考える必要がある」
迅は静かに呟く。
魔法戦では、どれほど強力な魔法を放てるかも重要だが、
本当に生き残るために必要なのは、「敵の攻撃をいかに回避できるか」。
(人間である以上、敵の攻撃を察知してから回避するまでに、ほんの一瞬の遅れが生じる。)
(もし、この一瞬をゼロに近づけることができれば——)
(理論上、どんな攻撃でも避けられる可能性が出てくる訳だ)
人間の反応速度を限界突破させるために、神経伝達そのものを高速化する。
これが"神経加速(ニューロ・ブースト)"のコンセプトだった。
第一段階:神経伝達の高速化
「まずは、神経の基本となる電位信号の制御からだな。」
迅は、机の上の魔導計測器を腕に装着し、電気信号の流れをモニタリングする。
人間の神経細胞は、ナトリウムイオンとカリウムイオンの流れで電位変化を起こし、信号を伝達する。
しかし、このプロセスには数ミリ秒の遅延が発生する。
「これを魔法で強制的に高速化する。」
迅は指を軽く動かし、魔法を発動する準備を整える。
——《神経加速》、第一段階、起動。
バチ……バチバチ……!
指先に微細な電流が走る。
同時に、迅の視界が微妙にクリアになる感覚がした。
「……いいね。来たか。」
(イオンチャネルの開閉速度が上がって、神経伝達のレスポンスが速くなった。)
(これで、動作開始までのラグを縮められるぜ)
迅は満足げに頷いたが、同時に少しだけ頭痛がした。
「……神経の信号処理速度が速まりすぎると、脳が追いつかねぇな。」
眉間を押さえ、苦々しく呟く。
「この調整がムズいぜ……ま、その方がやりごたえはあるけどな」
彼は苦笑しながら、次のステップへ進む。
第二段階:シナプス遅延の解消
「次は、神経の末端だな。」
神経細胞の信号処理が速くなったとしても、それだけでは完璧ではない。
神経の末端にはシナプスと呼ばれる接続部があり、ここで神経伝達物質が放出されることで次の神経細胞へと信号が伝わる。
しかし、この化学的な伝達にはわずかな時間的遅延(約1~5ミリ秒)が発生する。
「こいつを解決する方法は一つ……」
迅はニヤリと笑う。
「化学的な伝達を、直接電気的な伝達に置き換える。」
通常の神経は、シナプスで情報を伝達する際に神経伝達物質を介する。
しかし、特定の生物には、「ギャップ結合」と呼ばれる直接的な電気伝達機構が存在する。
これを人工的に再現できれば——
“シナプス遅延をゼロに近づける” ことができる!
「やるか……!」
迅は手のひらに魔力を集中し、魔力を調整し微弱な電場を発生させた。
——《神経加速》、第二段階、起動。
バチバチバチ……!!
視界が一気に広がり、指の感覚が鋭敏になる。
「……っ!! これはすげぇ!!」
迅は驚いた。
指を軽く動かすと、意識した瞬間に動作が完了しているような錯覚を覚えた。
(これなら、攻撃の予兆を感じた瞬間に、体が勝手に動くレベルまで行けるかもしれねぇ……!)
「だが……まだ最適化できる。」
科学魔法の開発に向けて、迅の孤独な実験は続いていく。
最終段階:神経の“配線”強化
「最後の仕上げは……神経の“配線”そのものを強化することだ。」
人間の神経細胞は、ミエリン鞘(脂質の絶縁層)で覆われている。
このミエリン鞘は、電気信号の伝達速度を向上させるための絶縁体として機能する。
「これを強化すれば……神経信号の伝導速度がさらに向上する。」
迅は自分の身体に魔力を通す。ミエリン鞘の電気属性への耐性を強化する術式を刻み、脳から脊髄を通る主要な神経回路の伝導率を調整する。
——《神経加速》、最終段階、起動。
バチィィィィン!!!
全身に魔力が巡り、迅の両目が淡く青い光を帯びる。脳内で電気信号が走る感覚がした。
世界がスローモーションに見える——
「……っ!!!」
迅は思わず息を呑んだ。
視界の端で、部屋の中の埃がゆっくりと舞うのが見えた。
壁に掛けられた振り子時計の針の動きが、通常よりも遅く見えた。
「成功……だな……!」
こうして、
“人間の限界を超える魔法”
科学の理を深く知る"科学勇者"のみに扱える魔法
——"神経加速(ニューロ・ブースト)"が誕生した。
◇◆◇
「……ふぅ。」
迅は、ゆっくりと息を吐きながら魔法を解除した。
脳がオーバーヒートしないように、慎重に魔力を抑え込む。
視界が元に戻り、時計の針がいつもの速度に感じられるようになった。
机の上に置いていた魔導計測器が、わずかに煙を上げている。
電力過負荷を起こしたらしい。
「……やりすぎちまったか。」
微かな頭痛を感じながらも、迅は目を閉じた。
だが、満足げな笑みが浮かんでいる。
(これなら……いける。)
これなら、どんな攻撃でも軌道さえ読めれば避けることができる。
どんな敵が来ても、俺が死ぬことはない。
そして——
「……これなら、“俺以外の誰かが傷つく前に” 介入できる。」
静かな独白が、夜の研究室に溶けていく。
リディアの真剣な横顔、ロドリゲスの穏やかな笑み、
そして、研究室にいる他の魔法士たちの姿が脳裏に浮かぶ。
彼らが傷付く事がないように——。
俺が、すべてを防げるなら、それに越したことはない。
「……ま、まずはこれが本当に実戦で通用するか試さねぇとな。」
迅は軽く首を回し、立ち上がる。
机の上の研究ノートに 「神経加速——完成」 と記し、
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