7 / 21
第7話 村を襲う魔竜と謎の防御壁
しおりを挟む
王都へ戻るための道のりは長かった。
ディアナと二人、荒野を抜け、森を越え、いくつもの小さな村へと立ち寄っていく。
古代遺跡で手に入れた情報――アルドが神を名乗り始めたという報せ――は、あまりにも大きな不安を呼び起こしていた。
このまま放っておけば、人々はまた“偶像”にすがるようになる。
そしてその信仰が、世界を歪ませる。
「先を急ぎましょう。」
ディアナの声はか細く、それでいて焦りを隠せていなかった。
「南の村が襲われている。神殿通信の報告では、正体不明の竜が現れたとか。」
「魔竜、か。」
俺は視線を上げて、曇り始めた空を見た。
胸の奥に、微かなざわめき――世界の痛みのような感覚が走る。
丘を越えると、すぐに煙が見えた。
木造の家がいくつも燃え、村人たちが逃げ惑っている。
空を覆う黒い影。巨大な翼、鋭い爪、そして燃え盛るような赤い瞳。
「魔竜だ……」
ディアナの声が震える。
その姿は、記憶の中のどんな魔物よりも威圧的だった。
全身に走る黒い紋章が、不規則に輝きながら炎を吐き出している。
「普通の竜じゃないな。瘴気が混じってる。」
俺は肩にかけていた外套を脱ぎ、地面に足を踏み出した。
「村の方は頼んだ。俺はあれを止める。」
「ひとりで!? 無茶です!」
「無茶じゃない。」
俺は軽く笑って、空を仰いだ。
――手加減もしないけどな。
魔竜が吠えた。
炎が森を焼き払い、衝撃波が地をえぐる。
俺の体を包む空気が一瞬で熱を帯びたが、次の瞬間、目の前に見えない壁が現れた。
炎がそれにぶつかり、弾かれる。まるで世界そのものが俺を守ったかのように。
「……自動防御?」
俺は苦笑した。
“理”が反応している。
力が完全に世界とリンクした今、俺の無意識が現実を形にしているのだ。
魔竜は激怒して再び突進してくる。
地面を蹴り、巨体が真っ直ぐに俺へと迫った。
空気が裂け、周囲の空間が歪む。
避ける必要もない――と感じた瞬間、また何かが動いた。
“防御壁”。
透明な光の結界が周囲に形成され、魔竜の巨体を完全に包み込んだ。
炎も爪も届かず、閉ざされた檻の中で暴れまわる。
大地が震えるが、結界は微動だにしない。
ディアナが駆け寄ってくる。「これは……あなたが?」
「いや、俺じゃない。勝手に出た。」
「勝手に!? そんな……」
俺は息を整え、手をかざした。
「落ち着け。……閉じ込めただけじゃ終わらない。」
結界の中で暴れる魔竜の目を見つめながら、心を静める。
炎、怨嗟、怒り――その奥に、確かに“痛み”が見えた。
「……お前、操られてるんだな。」
ディアナが息をのむ。「そんなことがわかるのですか?」
「視えるんだ。理の線が繋がってる。遠く、南の方角に。」
俺の脳裏に浮かんだのは、黒い帳のような瘴気の渦。その中心に、人ではない巨大な“目”があった。
人の形をしていない。けれどどこかで見覚えがある。
“あれ”は魔王じゃない。もっと別の存在――この世界の理そのものを蝕む何か。
「ディアナ、村人たちを結界の外に。早く!」
「わかりました!」
ディアナは走り出し、避難誘導を始める。
俺は魔竜に向き直った。
「お前を消さずに、鎖を断つ。」
目を閉じ、意識を集中させる。
結界の光が細くなり、反転して内側に集まる。魔竜の身体を覆っていた瘴気が、光に焼かれながら溶けていく。
「ぐ、ああああ……!」
魔竜が苦しげに咆哮した。だがその声に憎しみはなく、解放を求めるような響きだった。
「もう少しだ。耐えろ。」
結界が閃光を放ち、魔竜の体から闇が完全に抜け落ちた。
残ったのは、純白の鱗をまとった竜。
その瞳は穏やかに光り、俺をじっと見つめていた。
「……感謝を。」
竜の低い声が、頭の中に響いた。
「我は堕ちた。神を名乗る人間に、支配されしもの。」
「アルドか?」
「名は知らぬ。ただ、光の剣を持つ者。人の声にて神を騙り、我らを従えようとした。」
ディアナが戻ってきて、その言葉を聞き、息を呑んだ。
「やはりアルド……彼は“神の器”と称して古代の力を使い始めています。」
「そして、この竜たちを駒にしている。」
俺は胸の奥が冷たくなるのを感じた。
竜は、翼を広げて夜空を仰いだ。
「我は西の山脈へ戻る。創造主よ、理の再生を。」
そう告げると、その巨体は光に溶け、風と共に消えていった。
静まり返った村に、ようやく安堵の声が広がる。
火の手は俺の結界の作用で消え、家々は壊れずに残っていた。
村人たちは頭を下げ、涙ながらに感謝を伝えてくる。
俺は苦笑して首を振った。
「俺は何もしていない。勝手に世界が守ってくれただけだ。」
「それでも、あなたが望んだからこうなったのです。」
ディアナの言葉は、どこか優しく、それでいて重かった。
「あなたの“望み”が世界を動かしている。その意志を、信じてください。」
「……信じるほど、怖いよ。」
思わず本音が漏れた。
俺が怒れば、誰かが消える。哀れめば、世界が改まる。
力が俺を守るように動く反面、その境界がどこまでなのかがわからない。
「レン様。」
ディアナが真剣な眼差しで俺を見上げる。
「あなたが恐れるのは当然です。けれど、あなたは決して“独りの神”ではありません。」
「どういう意味だ?」
「もし世界の理があなたに従うなら、世界の意志――私たち人間が、あなたの“心”を導く役目です。」
その言葉に、俺は少しだけ救われた気がした。
俺一人の願いじゃない。誰かが支えてくれるなら、まだ壊れないですむ。
夕暮れが訪れるころ、燃え残った空が赤く染まった。
遠くの空に、金色の雷が一筋走る。
俺はその光の方向を見据える。王都――アルドのいる場所だ。
「ディアナ、次は……王都だ。」
「はい。リュミナ様も、必ずあなたを見守っています。」
夜風が吹き、静かな村に冷たい星の光が降りた。
かつては人間として見下され、追放されたこの俺が、今は世界を守る“理そのもの”になっている。
だが心の奥には、奇妙な違和感が残っていた。
“防御壁”は俺が作ったものじゃない。
あれは……俺の中の、別の何かの意思が発動したように見えた。
空を仰ぎ、月に照らされながら呟く。
「……まさか、“創造主”の上にも、創造主がいるってことか。」
返事はない。
ただ風の中で、遠くから微かな女神の声が聞こえた気がした。
――レン、まだ全てを思い出してはいませんね。
――この世界の真の創造者は、あなたの“内側”にいます。
「……内側、だと?」
世界が俺に創られ、俺の中に世界があるなら――その中に、さらに“別の意志”がいたとしても不思議ではない。
夜空の下、俺はひとり静かに笑った。
「やれやれ、本当に面倒な旅になりそうだ。」
昇り始めた月の光が、俺の影を長く伸ばしていた。
ディアナと二人、荒野を抜け、森を越え、いくつもの小さな村へと立ち寄っていく。
古代遺跡で手に入れた情報――アルドが神を名乗り始めたという報せ――は、あまりにも大きな不安を呼び起こしていた。
このまま放っておけば、人々はまた“偶像”にすがるようになる。
そしてその信仰が、世界を歪ませる。
「先を急ぎましょう。」
ディアナの声はか細く、それでいて焦りを隠せていなかった。
「南の村が襲われている。神殿通信の報告では、正体不明の竜が現れたとか。」
「魔竜、か。」
俺は視線を上げて、曇り始めた空を見た。
胸の奥に、微かなざわめき――世界の痛みのような感覚が走る。
丘を越えると、すぐに煙が見えた。
木造の家がいくつも燃え、村人たちが逃げ惑っている。
空を覆う黒い影。巨大な翼、鋭い爪、そして燃え盛るような赤い瞳。
「魔竜だ……」
ディアナの声が震える。
その姿は、記憶の中のどんな魔物よりも威圧的だった。
全身に走る黒い紋章が、不規則に輝きながら炎を吐き出している。
「普通の竜じゃないな。瘴気が混じってる。」
俺は肩にかけていた外套を脱ぎ、地面に足を踏み出した。
「村の方は頼んだ。俺はあれを止める。」
「ひとりで!? 無茶です!」
「無茶じゃない。」
俺は軽く笑って、空を仰いだ。
――手加減もしないけどな。
魔竜が吠えた。
炎が森を焼き払い、衝撃波が地をえぐる。
俺の体を包む空気が一瞬で熱を帯びたが、次の瞬間、目の前に見えない壁が現れた。
炎がそれにぶつかり、弾かれる。まるで世界そのものが俺を守ったかのように。
「……自動防御?」
俺は苦笑した。
“理”が反応している。
力が完全に世界とリンクした今、俺の無意識が現実を形にしているのだ。
魔竜は激怒して再び突進してくる。
地面を蹴り、巨体が真っ直ぐに俺へと迫った。
空気が裂け、周囲の空間が歪む。
避ける必要もない――と感じた瞬間、また何かが動いた。
“防御壁”。
透明な光の結界が周囲に形成され、魔竜の巨体を完全に包み込んだ。
炎も爪も届かず、閉ざされた檻の中で暴れまわる。
大地が震えるが、結界は微動だにしない。
ディアナが駆け寄ってくる。「これは……あなたが?」
「いや、俺じゃない。勝手に出た。」
「勝手に!? そんな……」
俺は息を整え、手をかざした。
「落ち着け。……閉じ込めただけじゃ終わらない。」
結界の中で暴れる魔竜の目を見つめながら、心を静める。
炎、怨嗟、怒り――その奥に、確かに“痛み”が見えた。
「……お前、操られてるんだな。」
ディアナが息をのむ。「そんなことがわかるのですか?」
「視えるんだ。理の線が繋がってる。遠く、南の方角に。」
俺の脳裏に浮かんだのは、黒い帳のような瘴気の渦。その中心に、人ではない巨大な“目”があった。
人の形をしていない。けれどどこかで見覚えがある。
“あれ”は魔王じゃない。もっと別の存在――この世界の理そのものを蝕む何か。
「ディアナ、村人たちを結界の外に。早く!」
「わかりました!」
ディアナは走り出し、避難誘導を始める。
俺は魔竜に向き直った。
「お前を消さずに、鎖を断つ。」
目を閉じ、意識を集中させる。
結界の光が細くなり、反転して内側に集まる。魔竜の身体を覆っていた瘴気が、光に焼かれながら溶けていく。
「ぐ、ああああ……!」
魔竜が苦しげに咆哮した。だがその声に憎しみはなく、解放を求めるような響きだった。
「もう少しだ。耐えろ。」
結界が閃光を放ち、魔竜の体から闇が完全に抜け落ちた。
残ったのは、純白の鱗をまとった竜。
その瞳は穏やかに光り、俺をじっと見つめていた。
「……感謝を。」
竜の低い声が、頭の中に響いた。
「我は堕ちた。神を名乗る人間に、支配されしもの。」
「アルドか?」
「名は知らぬ。ただ、光の剣を持つ者。人の声にて神を騙り、我らを従えようとした。」
ディアナが戻ってきて、その言葉を聞き、息を呑んだ。
「やはりアルド……彼は“神の器”と称して古代の力を使い始めています。」
「そして、この竜たちを駒にしている。」
俺は胸の奥が冷たくなるのを感じた。
竜は、翼を広げて夜空を仰いだ。
「我は西の山脈へ戻る。創造主よ、理の再生を。」
そう告げると、その巨体は光に溶け、風と共に消えていった。
静まり返った村に、ようやく安堵の声が広がる。
火の手は俺の結界の作用で消え、家々は壊れずに残っていた。
村人たちは頭を下げ、涙ながらに感謝を伝えてくる。
俺は苦笑して首を振った。
「俺は何もしていない。勝手に世界が守ってくれただけだ。」
「それでも、あなたが望んだからこうなったのです。」
ディアナの言葉は、どこか優しく、それでいて重かった。
「あなたの“望み”が世界を動かしている。その意志を、信じてください。」
「……信じるほど、怖いよ。」
思わず本音が漏れた。
俺が怒れば、誰かが消える。哀れめば、世界が改まる。
力が俺を守るように動く反面、その境界がどこまでなのかがわからない。
「レン様。」
ディアナが真剣な眼差しで俺を見上げる。
「あなたが恐れるのは当然です。けれど、あなたは決して“独りの神”ではありません。」
「どういう意味だ?」
「もし世界の理があなたに従うなら、世界の意志――私たち人間が、あなたの“心”を導く役目です。」
その言葉に、俺は少しだけ救われた気がした。
俺一人の願いじゃない。誰かが支えてくれるなら、まだ壊れないですむ。
夕暮れが訪れるころ、燃え残った空が赤く染まった。
遠くの空に、金色の雷が一筋走る。
俺はその光の方向を見据える。王都――アルドのいる場所だ。
「ディアナ、次は……王都だ。」
「はい。リュミナ様も、必ずあなたを見守っています。」
夜風が吹き、静かな村に冷たい星の光が降りた。
かつては人間として見下され、追放されたこの俺が、今は世界を守る“理そのもの”になっている。
だが心の奥には、奇妙な違和感が残っていた。
“防御壁”は俺が作ったものじゃない。
あれは……俺の中の、別の何かの意思が発動したように見えた。
空を仰ぎ、月に照らされながら呟く。
「……まさか、“創造主”の上にも、創造主がいるってことか。」
返事はない。
ただ風の中で、遠くから微かな女神の声が聞こえた気がした。
――レン、まだ全てを思い出してはいませんね。
――この世界の真の創造者は、あなたの“内側”にいます。
「……内側、だと?」
世界が俺に創られ、俺の中に世界があるなら――その中に、さらに“別の意志”がいたとしても不思議ではない。
夜空の下、俺はひとり静かに笑った。
「やれやれ、本当に面倒な旅になりそうだ。」
昇り始めた月の光が、俺の影を長く伸ばしていた。
0
あなたにおすすめの小説
神眼の鑑定師~女勇者に追放されてからの成り上がり~大地の精霊に気に入られてアイテム作りで無双します
すもも太郎
ファンタジー
伝説級勇者パーティーを首になったニースは、ギルドからも放逐されて傷心の旅に出る。
その途中で大地の精霊と運命の邂逅を果たし、精霊に認められて加護を得る。
出会った友人たちと共に成り上がり、いつの日にか国家の運命を変えるほどの傑物となって行く。
そんなニースの大活躍を知った元のパーティーが追いかけてくるが、彼らはみじめに落ちぶれて行きあっという間に立場が逆転してしまう。
大精霊の力を得た鑑定師の神眼で、透視してモンスター軍団や敵国を翻弄したり、創り出した究極のアイテムで一般兵が超人化したりします。
今にも踏み潰されそうな弱小国が超大国に打ち勝っていくサクセスストーリーです。
※ハッピーエンドです
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
【読切短編】処刑前夜、地下牢に現れた王女は言った。「お前でなければ駄目なんだ」滅びの未来を覆す、騎士との契約
Lihito
ファンタジー
王国騎士団の副長ヴェルドは、無実の罪で投獄され、明日処刑される運命にあった。
腐敗した国に絶望し、静かに死を待つ夜。
地下牢に現れたのは、実権を持たない「傀儡」と噂されるイゾルデ王女。
彼女はヴェルドに仮死毒を渡し、こう告げた。
「死んで、私の影になれ」
彼女は知っていた。
この国が三年後に滅ぶこと。誰が裏切り者か。
そして——ヴェルドこそが、国を救うための唯一の「切り札」であることを。
これは、滅びの未来を知る孤独な王女と、一度死んで生まれ変わった騎士が、裏から国を救う「共犯」の物語。
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる