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第9話 勇者パーティが村を訪ねてきた
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その日、王都は朝からやけに騒がしかった。
聖堂広場の前には露店が並び、人々がざわめいている。中心では「勇者帰還」の垂れ幕が掲げられていた。
そう、勇者だ。
この世界では数年ごとに各地で“選ばれし者”が現れ、王へ忠誠を誓い、魔王退治に出るのが恒例らしい。
王都の新聞的なやつによれば、今回の勇者は「金髪碧眼の天才剣士」だとか。さらにはパーティの仲間に「聖女」「賢者」「龍人族の戦士」など、テンプレを塊のように加入させているらしい。
……つまり、俺みたいな「偶然最強系」と違って、ちゃんと選ばれた正統派。
羨ましいような、面倒くさいような。
「ユー殿、今日は外に出ないでください」
朝の支度中、セレスティアが眉を寄せてそう言ってきた。
「今日? 何かあるのか」
「勇者一行が凱旋式を行います。神殿の主導です。彼らがあなたのことを知れば、好奇の目で見られるでしょう。場合によっては……敵意を持たれるかも」
「敵意? 勇者なのに?」
「彼らからすれば、あなたは“神の子”として神殿が特別扱いしている存在です。嫉妬や不信を抱く者も、残念ながら多いのです」
……ああ、そういう派閥問題。やっぱそうなるか。
俺は大人しく頷いた。「分かったよ、出ないようにする」
だが、世の中はいつだって俺の想定を裏切ってくる。
昼過ぎ。
神殿の裏庭でこっそり洗濯していたら、突然鐘の音が鳴り響いた。
ドンドン、と重厚な音。聖堂門が開かれ、大勢の人がなだれ込むように入ってくる。
その先頭に立つ男は、光り輝く金髪。肩まで垂れた髪が風に揺れ、青い目がまっすぐ前を見据えている。
全身に白金の鎧をまとい、背中に大剣を負っていた。
「勇者レオン・ガルディアス様、到着!」
衛兵の声が響く。
おいおい、なんでよりによって神殿に直行してくるんだよ。
慌てて洗濯籠を隠そうとした瞬間、俺と勇者の目が合った。
……アウトだった。
「そこの者、何をしている?」
「え、いや、その、洗濯を……」
「洗濯?」
近づいてくる勇者。背後の人々もついてくる。聖騎士風の女が小声で何かを囁いた。
「彼が、例の“神の子”です」
あー、バレた。
レオンはじっと俺を見据えた。
「君が……神殿が崇める“光の御子”か?」
「いやいや、そういうんじゃなくて、誤解で――」
「噂では村を守り、魔獣を一掃したと。だが、どんな力にも責任がある。君のような存在、放っておけば世界が狂うかもしれない」
いきなりの厳しい宣告。おい勇者、初対面で説教ってどうなの。
周囲の空気が一気に重くなる。
だがその瞬間、セレスティアが静かに歩み出た。
「レオン様。無礼ではありませんか。彼は神の意思のもとに降臨された御方。あなたの剣を向けるなどもってのほかです」
「……セレスティアか。だが王の命は“力の均衡を保て”だ。神の子が暴走すれば、この世界は滅びる」
「彼がそんなことをする方ですか?」
「確証がない以上、備えるのが騎士の務めだ」
二人の間を、張り詰めた沈黙が支配した。
俺は困って手を挙げた。
「えっと、話は分かったけど、喧嘩はやめよう。俺、争うとか苦手なんで」
「黙れ!」とレオンが怒鳴る。
一瞬で空気が揺れる。彼の剣が半ば抜かれた状態で煌めいた。
「……!」
瞬間、俺の手の甲が光る。
風が巻き起こり、剣が何かに弾かれたように吹き飛んだ。
神印が淡い銀光を放っている。俺は何もしていない。ただ止めようとしただけだった。
レオンがよろめき、信じられない顔で俺を見る。
「今のは……防御結界? 詠唱も意思もない……?」
「だから言ってるだろ、勝手に出るんだってば!」
その時、突然後方から声がした。
「レオン、やめなさい!」
振り返ると、神殿の中からアリア――前の旅で一緒だった聖女アリア・フィリアが駆け寄ってきていた。
彼女は俺を見るなり目を見開いた。
「ユー様……本当に、王都に来ておられたのですね……!」
勇者が彼女を見て驚いた表情になる。
「アリア? 君、この男を知っているのか?」
「はい。彼は私の命の恩人です。村を救い、人々を癒してくださいました」
その言葉に、周囲がまたざわつく。
セレスティアとアリア、二人の“聖女”が俺の両脇に立つ形になった。なんだこの構図。空気がバチバチしてる。
「あなたに助けられたあの日、私は信じました。神の意志がこの方に宿っていると」
「……その思い、私も同じです」
「セレスティア様……!」
二人の間に妙な火花が散った。
レオンは溜め息をつき、剣を収めた。
「わかった。本日はこれ以上の干渉はやめよう。ただし――」
鋭い瞳が俺に向けられる。
「必ず、力の本質を確かめさせてもらう。世界の均衡のためにも」
そう言い残して去っていった。
勇者一行が去ると、参拝客たちが「やはり神の子は勇者をも退けた」と口々に囁いた。
いや、俺、何もしてないって。
セレスティアが肩をすくめる。
「まったく、彼はいつもああです。正義感が強すぎて融通が効かない」
アリアも小さく頷く。
「けれど、その剣は確かに民を救ってきました。勇者は勇者なのです」
「……なるほど」
俺は頭をかきながら空を見上げた。
青空が広がり、王都の塔が遠くに輝いている。
“勇者と神の子”――そんな対比を想像しただけでも嫌になる。
「ユー様」
アリアがそっと袖を引いた。
「大丈夫ですか? お怪我は?」
「いや、無事だけど。……懐かしいな、また会うなんて」
「はい。神託に導かれて、再び……」
アリアの微笑みが柔らかくて、何か胸が温かくなる。
その横で、セレスティアの視線が静かに光った。
「アリア。あなたとは違う形で、私も彼を守ります。……負けませんよ」
何を競ってるんだお前ら。
神の子なのに、修羅場がすぐそこにある。
これが異世界のテンプレというやつか。
夕暮れ、二人の聖女に挟まれて歩きながら俺は天を仰いだ。
夜空に浮かぶ月が、やけに不吉に光って見える。
「……俺、なんかこの世界で一番めんどくさい立場になってない?」
女神の声が遠くから聞こえた。
『うむ、実に面白くなってきたのう』
「楽しそうに言うなよ、ルナリア!」
続く
聖堂広場の前には露店が並び、人々がざわめいている。中心では「勇者帰還」の垂れ幕が掲げられていた。
そう、勇者だ。
この世界では数年ごとに各地で“選ばれし者”が現れ、王へ忠誠を誓い、魔王退治に出るのが恒例らしい。
王都の新聞的なやつによれば、今回の勇者は「金髪碧眼の天才剣士」だとか。さらにはパーティの仲間に「聖女」「賢者」「龍人族の戦士」など、テンプレを塊のように加入させているらしい。
……つまり、俺みたいな「偶然最強系」と違って、ちゃんと選ばれた正統派。
羨ましいような、面倒くさいような。
「ユー殿、今日は外に出ないでください」
朝の支度中、セレスティアが眉を寄せてそう言ってきた。
「今日? 何かあるのか」
「勇者一行が凱旋式を行います。神殿の主導です。彼らがあなたのことを知れば、好奇の目で見られるでしょう。場合によっては……敵意を持たれるかも」
「敵意? 勇者なのに?」
「彼らからすれば、あなたは“神の子”として神殿が特別扱いしている存在です。嫉妬や不信を抱く者も、残念ながら多いのです」
……ああ、そういう派閥問題。やっぱそうなるか。
俺は大人しく頷いた。「分かったよ、出ないようにする」
だが、世の中はいつだって俺の想定を裏切ってくる。
昼過ぎ。
神殿の裏庭でこっそり洗濯していたら、突然鐘の音が鳴り響いた。
ドンドン、と重厚な音。聖堂門が開かれ、大勢の人がなだれ込むように入ってくる。
その先頭に立つ男は、光り輝く金髪。肩まで垂れた髪が風に揺れ、青い目がまっすぐ前を見据えている。
全身に白金の鎧をまとい、背中に大剣を負っていた。
「勇者レオン・ガルディアス様、到着!」
衛兵の声が響く。
おいおい、なんでよりによって神殿に直行してくるんだよ。
慌てて洗濯籠を隠そうとした瞬間、俺と勇者の目が合った。
……アウトだった。
「そこの者、何をしている?」
「え、いや、その、洗濯を……」
「洗濯?」
近づいてくる勇者。背後の人々もついてくる。聖騎士風の女が小声で何かを囁いた。
「彼が、例の“神の子”です」
あー、バレた。
レオンはじっと俺を見据えた。
「君が……神殿が崇める“光の御子”か?」
「いやいや、そういうんじゃなくて、誤解で――」
「噂では村を守り、魔獣を一掃したと。だが、どんな力にも責任がある。君のような存在、放っておけば世界が狂うかもしれない」
いきなりの厳しい宣告。おい勇者、初対面で説教ってどうなの。
周囲の空気が一気に重くなる。
だがその瞬間、セレスティアが静かに歩み出た。
「レオン様。無礼ではありませんか。彼は神の意思のもとに降臨された御方。あなたの剣を向けるなどもってのほかです」
「……セレスティアか。だが王の命は“力の均衡を保て”だ。神の子が暴走すれば、この世界は滅びる」
「彼がそんなことをする方ですか?」
「確証がない以上、備えるのが騎士の務めだ」
二人の間を、張り詰めた沈黙が支配した。
俺は困って手を挙げた。
「えっと、話は分かったけど、喧嘩はやめよう。俺、争うとか苦手なんで」
「黙れ!」とレオンが怒鳴る。
一瞬で空気が揺れる。彼の剣が半ば抜かれた状態で煌めいた。
「……!」
瞬間、俺の手の甲が光る。
風が巻き起こり、剣が何かに弾かれたように吹き飛んだ。
神印が淡い銀光を放っている。俺は何もしていない。ただ止めようとしただけだった。
レオンがよろめき、信じられない顔で俺を見る。
「今のは……防御結界? 詠唱も意思もない……?」
「だから言ってるだろ、勝手に出るんだってば!」
その時、突然後方から声がした。
「レオン、やめなさい!」
振り返ると、神殿の中からアリア――前の旅で一緒だった聖女アリア・フィリアが駆け寄ってきていた。
彼女は俺を見るなり目を見開いた。
「ユー様……本当に、王都に来ておられたのですね……!」
勇者が彼女を見て驚いた表情になる。
「アリア? 君、この男を知っているのか?」
「はい。彼は私の命の恩人です。村を救い、人々を癒してくださいました」
その言葉に、周囲がまたざわつく。
セレスティアとアリア、二人の“聖女”が俺の両脇に立つ形になった。なんだこの構図。空気がバチバチしてる。
「あなたに助けられたあの日、私は信じました。神の意志がこの方に宿っていると」
「……その思い、私も同じです」
「セレスティア様……!」
二人の間に妙な火花が散った。
レオンは溜め息をつき、剣を収めた。
「わかった。本日はこれ以上の干渉はやめよう。ただし――」
鋭い瞳が俺に向けられる。
「必ず、力の本質を確かめさせてもらう。世界の均衡のためにも」
そう言い残して去っていった。
勇者一行が去ると、参拝客たちが「やはり神の子は勇者をも退けた」と口々に囁いた。
いや、俺、何もしてないって。
セレスティアが肩をすくめる。
「まったく、彼はいつもああです。正義感が強すぎて融通が効かない」
アリアも小さく頷く。
「けれど、その剣は確かに民を救ってきました。勇者は勇者なのです」
「……なるほど」
俺は頭をかきながら空を見上げた。
青空が広がり、王都の塔が遠くに輝いている。
“勇者と神の子”――そんな対比を想像しただけでも嫌になる。
「ユー様」
アリアがそっと袖を引いた。
「大丈夫ですか? お怪我は?」
「いや、無事だけど。……懐かしいな、また会うなんて」
「はい。神託に導かれて、再び……」
アリアの微笑みが柔らかくて、何か胸が温かくなる。
その横で、セレスティアの視線が静かに光った。
「アリア。あなたとは違う形で、私も彼を守ります。……負けませんよ」
何を競ってるんだお前ら。
神の子なのに、修羅場がすぐそこにある。
これが異世界のテンプレというやつか。
夕暮れ、二人の聖女に挟まれて歩きながら俺は天を仰いだ。
夜空に浮かぶ月が、やけに不吉に光って見える。
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