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25 知らないことは聞けば良い
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「それでご両親にもう一度会いたいかぁ」
港は顎に手を当ててうーんと唸った。
「実際に俺が会わせたわけじゃないからなぁ」
「そうなんですか?」
「うん。知り合ったのは二人なんだけどね。あの二人、どちらも自分で相手の夢の中に出ていた感じなんだよ」
話をしたのはこの場で一度きり。
その後はSNSやテレビの番組でそれ関連の話を聞いたくらいだ。
港自身が何かしたというわけではないし、夢に現れる方法も知らない。
(最初に出会った女性は確か……)
友達と連絡は取れないのかと港が聞いたら、方法がないわけじゃないと言っていた。
老紳士は何も言っていなかったけれど、あの人はもしかしたら旅をするのが好きだったのが、上手い具合に作用したのかもしれない。
とすると……。
「でも、幽霊さんたちの間では、何か方法はあるみたいなんだよね。あの二人にまた会えたら分かるかもしれないけれど……」
何となく成仏したような気もするんだよなと港は思った。
彼女たちには会いたい誰かがいて、それがこの世に留まり続けた未練だったとしたら、もう会えないような気がするのだ。
ならば、どうするか。港は腕を組んで考える。
(ネットで情報収集するか? いやいや、だけど怪しい情報多いしな……この手の方面は詳しくないから情報の精査は難しいし。確実なのは、また別の幽霊さんに会うってことだけれど……)
そこまで考えて、港は「あ!」と声を出した。
「そうだそうだ、また会えば良いんだ!」
理由は良く分からないが、ここには幽霊が来る。
少年を含めて三人の幽霊に会っているのだから、四度目があってもおかしくない。
その人を待って、助言をもらえば良いのではないかと港は考えたのである。
その思い付きで急に興奮した様子の港を見て、少年は目を丸くした。
「お兄さん? 何か良い方法があったんですか?」
「うん。俺もあなたも方法を知らないなら、他の人に聞いてみたらどうかなって」
「あっ」
すると少年も口を開けて、少ししてこくこくと頷いた。
「確かに! 由美先生も自分で調べても分からないことは聞いてみましょうって言っていました」
「お、学校の先生?」
「はい」
「そりゃ良かった。なら確実だ」
港はニッと笑うと、少年に向かって着ぐるみの手を出し出す。
少年は目をぱちぱちと瞬いて、港の手を見つめた。
「直ぐに会えるわけじゃないだろうけどさ。毎日この時間、ここで待ってみよう。そうしたら、見つかるかもしれない。ダメならダメで一緒に他の方法を考えよう」
「……! はいっ!」
港の言葉に少年はパッと笑顔になって、手を握り返して――は通り抜けてしまって出来なかったけれど、そう見えるように手を合わせてくれた。
「あ、そうだ。俺は願屋港って言うんだけど、あなたの名前を教えてもらっても良い?」
「星宮叶です」
「良い名前じゃないか。これからよろしくね、叶さん」
「よろしくお願いします、港さん」
二人は握手のつもりで、合わせた手を上下に振りながら、そう笑い合ったのだった。
港は顎に手を当ててうーんと唸った。
「実際に俺が会わせたわけじゃないからなぁ」
「そうなんですか?」
「うん。知り合ったのは二人なんだけどね。あの二人、どちらも自分で相手の夢の中に出ていた感じなんだよ」
話をしたのはこの場で一度きり。
その後はSNSやテレビの番組でそれ関連の話を聞いたくらいだ。
港自身が何かしたというわけではないし、夢に現れる方法も知らない。
(最初に出会った女性は確か……)
友達と連絡は取れないのかと港が聞いたら、方法がないわけじゃないと言っていた。
老紳士は何も言っていなかったけれど、あの人はもしかしたら旅をするのが好きだったのが、上手い具合に作用したのかもしれない。
とすると……。
「でも、幽霊さんたちの間では、何か方法はあるみたいなんだよね。あの二人にまた会えたら分かるかもしれないけれど……」
何となく成仏したような気もするんだよなと港は思った。
彼女たちには会いたい誰かがいて、それがこの世に留まり続けた未練だったとしたら、もう会えないような気がするのだ。
ならば、どうするか。港は腕を組んで考える。
(ネットで情報収集するか? いやいや、だけど怪しい情報多いしな……この手の方面は詳しくないから情報の精査は難しいし。確実なのは、また別の幽霊さんに会うってことだけれど……)
そこまで考えて、港は「あ!」と声を出した。
「そうだそうだ、また会えば良いんだ!」
理由は良く分からないが、ここには幽霊が来る。
少年を含めて三人の幽霊に会っているのだから、四度目があってもおかしくない。
その人を待って、助言をもらえば良いのではないかと港は考えたのである。
その思い付きで急に興奮した様子の港を見て、少年は目を丸くした。
「お兄さん? 何か良い方法があったんですか?」
「うん。俺もあなたも方法を知らないなら、他の人に聞いてみたらどうかなって」
「あっ」
すると少年も口を開けて、少ししてこくこくと頷いた。
「確かに! 由美先生も自分で調べても分からないことは聞いてみましょうって言っていました」
「お、学校の先生?」
「はい」
「そりゃ良かった。なら確実だ」
港はニッと笑うと、少年に向かって着ぐるみの手を出し出す。
少年は目をぱちぱちと瞬いて、港の手を見つめた。
「直ぐに会えるわけじゃないだろうけどさ。毎日この時間、ここで待ってみよう。そうしたら、見つかるかもしれない。ダメならダメで一緒に他の方法を考えよう」
「……! はいっ!」
港の言葉に少年はパッと笑顔になって、手を握り返して――は通り抜けてしまって出来なかったけれど、そう見えるように手を合わせてくれた。
「あ、そうだ。俺は願屋港って言うんだけど、あなたの名前を教えてもらっても良い?」
「星宮叶です」
「良い名前じゃないか。これからよろしくね、叶さん」
「よろしくお願いします、港さん」
二人は握手のつもりで、合わせた手を上下に振りながら、そう笑い合ったのだった。
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