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双子の奇妙な… ○アリス&イリス▼
しおりを挟む週末
ベルトハイド公爵邸・お茶会
アリス&イリス
この日のベルトハイド公爵邸には、アリスが呼んだ令嬢達と、イリスが呼んだ令息達が、同じお茶会へと招かれていた。
「「紳士・淑女の皆様。ようこそ、ベルトハイドのお茶会へ」」
アリスとイリスが。
「今日は、皆様に楽しんで頂きたくて、ある企画をご用意させて頂きましたの。是非ともお楽しみくださいませ」
とアリスが。
「また、紳士諸君は、今日は共通の目的を持って、集まってくれていると思う。だがまずは、マナーを守って、紳士的に取り組んでくれると嬉しい。
今日のお茶会を通して、先日言った事の意味が、理解出来ると約束しよう。…それでも意見があるようならば、最後にまとめて受け付けよう」
とイリスが。
「…お兄様が何を言っているのかは、よくわかりませんけど、淑女の皆様は気にせずに、存分にお楽しみくださいませ?」
とアリスが。
双子が代わる代わる挨拶をした。
流石に双子、タイミングがピッタリで気持ちの良い運びであった。
そして場には困惑し、不満げな令息達と、「はーい!」と朗らかにお返事する令嬢達がいて、ベルトハイド家のお茶会は、混沌とした幕開けをした。
「では、まずは皆様、席を移動してくださいませ?」
そして、令嬢と令息は4人1組でテーブルにつかされた。
通常であれば、淑女は淑女、紳士は紳士で、集められてテーブルへと着席する。
けれど今日は、男女交互に、席が割り振られていた。女性はにこやかに、男性は困惑しながら、自らに割り振られた席に着く。
皆が席に着いたタイミングを見計らって、アリスが説明を開始する。
「では、皆様。本日同じテーブルに座った4名は、同じチームとなります。仲良くしてくださいね?
皆様にはこれからチーム対抗で、謎解きをして頂きます。
私が合図を致しましたら、使用人達が皆様に課題を配布致します。受け取り次第、チームで協力して、謎を解いて頂きます。
1番早く謎を解き終えたチームには、景品もご用意しております。皆様、奮って挑戦してくださいませ」
「…あとは、白熱してしまうのは構いませんが、争いは御法度ですわ。
是非とも、節度を守って、思いやりを忘れてないで、お取り組みくださる事をお約束くださいませ。
皆様、準備はよろしくて?」
「はーい」と、主に令嬢達が返事をする。令息達も戸惑いながら、返事をしていた。
「それでは今から、開始とさせて頂きますわ」
アリスの掛け声と、パチっと手を合わせた可愛らしい音によって、使用人達が一斉に課題を配布する。
皆が手元の課題を確認し、少しすると、各テーブルで白熱した議論が開始され始める。
令息達は、状況を飲み込めては居なかったが、競い合いだと聞くと、負けられないのか、皆が真剣に取り組んでいた。
…単純で何よりだ。
そして、令嬢達も皆、にこやかに楽しそうに取り組んでいた。
そんな様子を、アリスとイリスは、少し離れた所から、よく似た笑顔で眺めていた。
アリスのお楽しみ計画は、走り出した。
この計画において、令嬢達に楽しんで貰うのは、謎解きなどでは無い。
アリスは今日、そしてこれからの変化を考えると、楽しみで堪らなかった。
王位奪取計画・第三段階・種蒔き。
・アリスとイリスがお茶会を開催する。
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