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1人目の獲物・実行犯。
しおりを挟む1人目の獲物・実行犯
ミーナの友人。
準男爵家の四女 ステラ。
…まずい!まずい!まずい!まずいっ!!!
なんで?!なんで!なんで!なんで!?どうして!?
何であの女(ミーナ)、アレクシス殿下に手を出したの!?
どの男も私の紹介でしか、会っていないはずなのに!
管理は完璧だった…なのに、どうして!?
令嬢の友達は居ないはずだし、令息からの紹介もないだろう…。ライバルを紹介するような、物好きは居ないはずだ…っ!!!
ならば、どうして!!!!!
本当はジーク殿下だけでよかったのに、気が多くて惚れやすいアイツを満足させるために、問題のない第二王子派の男を紹介し続けたのにっ!!!
バカでくだらない惚気話も聞き続けた!
だらしの無いアイツの予定も、管理してやったのに!!
菓子に薬物を入れるのだって、バカなアイツの代わりに、危険を犯して欠かさずに行ったのにっ!!!
なのに!なのに!なのに!どうして!?!?
それに、アレクシス殿下には、万に一つも近付かないように、バカなアイツには3学年が別棟な事も、教えていなかった!!
接触する機会なんか、絶対に無かったはずなのにっ!!
本当に何がどうなってるの!?意味がわからない!!!!
アレクシス殿下との接触に気が付いてからは、すぐに方向転換させて、即座に事態を収束させようとした。
けれど、盛りのついた雌(ミーナ)を、コントロールする事なんて、とてもじゃ無いけれど出来なかったっ!!
それどころか、事もあろうにっ!!!
「ステラ!ねぇ!ミーナにジークのお兄さんが居る事、黙ってたでしょ!ミーナ恥ずかしかったんだからぁ!ちゃんと教えておいてよね!!
…あー!ミーナわかっちゃった!
ステラったらぁ、アレクの事が好きだったんでしょ?
でも、残念!早い者勝ちだよー!
文句は言いっこなしだよね?
ミーナはアレクの事、渡さないもんねー!」
などと意味不明な理由で、この私に対して、敵意まで剥き出しにしてくる始末だ。
この時は本当に…。
毎日欠かさず面倒を見ていたバカ犬に、本気で噛みつかれた…。
それぐらい最悪な気分だった!!
今まで私が、どれだけ助けてやったと思ってるんだ…!!
あのバカ女!!!バカのくせに!バカのくせに!バカのくせに!!
…このままじゃ、このままじゃ、私が殺される…!!
アレクシス殿下に、接触し出したのに気が付いてからは、菓子に毒を入れるのはやめたけれど、既に何度薬物入りの菓子を、食べてさせてしまったのか…検討もつかない…!!
どうしよ、どうしよう、どうしたら良い!!
もうこれ以上、時間稼ぎも限界っ…
「あらあらあら?顔色が悪いけれど…大丈夫?……大変!今すぐ介錯して差し上げましょう!」
「……えっ?」
思考に耽っていたら、突如楽しげな声をかけられて、呆気に取られる。声のした方を向くと、騎士を連れた綺麗な令嬢が居た。
「ひっ!!何なの!?嫌ぁあ!!来ないでっ!!」
「まぁ、どうしたの?静かになさって?…でも、そんなに慌てるなんて……何か後ろめたいことでもあるのかしら?」
コテンと首を傾けて、不思議そうな表情で尋ねてきた少女は、美しい唇の前に華奢な指を添え、暗に黙れと告げてくる。
「私は貴女のことを、介錯しに来ただけなの…言ってる意味…わかるかしら?」
そう言って、綺麗な少女は無邪気に微笑んだ。
「っ…!!!」
喉は鳴るのに、怯えて声にならない。
「…まぁ!大変!意識も朦朧としているみたい…急いでお連れして?」
彼女の命令で、私は屈強な護衛に捕らえられた。
そして、何かを嗅がされた時には、もう何も考えられなくなっていた。
………………………………………………………
完結後、ミーナの操り方法や、お菓子作りについては番外編を予定いしてます。よろしくお願い致します。
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