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第二章 君を守るために僕は夢を見る
三十三話 第十三独立部隊・金森軍(4)
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天正二年(1574年)七月。
織田軍は、三度目の長島一向一揆討伐に取り掛かる。
政務の留守番役・明智光秀と、まだ安定しない越前方面の押さえに回された羽柴秀吉を除き、ほぼ全ての織田軍の将兵が参加した。
織田軍だけで、八万以上。
金森軍は、信長の本陣の背後という、安定の最後方である。
手柄は立てられないが、可近は一切気にしない。
「今回も、楽勝だよ!」
師匠がキメ顔で、楽勝宣言するので、副将かつ弟子の長屋喜藏は拍手しながら察する。
(師匠もやりたかったのか、楽勝宣言)
タイトルが「楽将伝」の主人公である。
そりゃあ、気にする。
実際、織田軍の楽勝で進んでいく。
石山本願寺は、長島一向一揆に援軍を大量に送り、兵数は十万に達している。
それでも、織田軍の楽勝で戦争は展開していく。
過去二回の討伐失敗が嘘のように、長島一向一揆の砦や城が潰されていく。
過去二回との違いは、海から大量に押し寄せる、九鬼水軍の存在だ。
これまで長島一向一揆を織田軍から守り、織田軍への奇襲攻撃に利用してきた水運が、逆に攻め口となって彼らを裁断していく。
織田軍はこの一帯での舟の調達を諦め、水軍を率いる九鬼嘉隆に大型船を何艘も作らせて運用させている。
大型鉄砲も装備した攻撃力のある軍艦が、長島に大量投入されたのである。
小舟が何百艘あっても、相手にならない。
手漕ぎボートで駆逐艦に挑むようなものだ。
八月には、長島一向一揆勢は長島城・屋長島城・中江城の三城のみに籠城し、周囲を完全に包囲された。
詰みである。
食糧の調達も出来ず、逃げ込んだ一向門徒が多いので、三つの城は早々に食料が尽きる。
餓死者が出る程に、詰んだ。
ちなみに可近が勧誘していた日根野弘就は、追い詰められる前に戦線から抜けて、無事に離脱している。
「見ていられない、惨さです」
信長の本陣前に布陣している羽柴秀長が、兵糧攻めの光景に愚痴を溢す。
「降伏しないのは、一向一揆側の問題です」
陣中見舞いに来て茶を入れる可近は、気に病まないように気休めを言ってあげる。
「女子供、老人まで、少なからずいる。一向一揆の相手は、本当に気が滅入ります」
愚痴を聞いてくれるので、秀長も吐きたいだけ吐いてくる。
「日根野が何割かは舟で避難させていたようですが、もう離脱してしまった。どこで落ち着きますか、この戦役は?」
「既に勝っているからね。後は殿が殺し過ぎないように、気を配る段階」
「…この状況で、僧兵だけを、狙えますか?」
「無理だよ。繰り返すが、戦列に女子供、老人を加えて戦わせたのは、一向一揆側の責任だ。
ここで手心を加えると、連中は味をしめて、次からはもっと女子供を戦線に加える」
秀長は、深く盛大に、息を吐く。
「もう、詰んでいますね」
「そうだ、詰んでいる。これから行われるのは、事後処理だ。情けをかける段階は、もう終わっている」
と、非情な心構えを教えてあげたのだが、事態は想定よりも遥かに悪い方向へ進む。
長島城・屋長島城・中江城に籠る一向一揆勢は、餓死者が出る程の状況なのに、九月末まで降伏しなかった。
九月二十九日。
長島城の一向一揆勢が、降伏の白旗を掲げて、舟で退去してくる。
降伏を願い出て、織田軍の前に、身を晒す。
身体は痩せ細り、信長の返事を待つ間にも、力尽きる者もいる。
降伏を願い出ながら、武器を一切捨てていないので、信長は攻撃を命じる。
(まずい)
鉄砲での鏖殺が始まった段階で、本陣後方の可近は、異常に気付く。
降伏を拒否され、鉄砲の十字砲火に晒される一向一揆勢が、服を脱いでいる。
刀のみを持った軽装で、決死の斬り込みをかけようと、舟を寄せて来る。
彼らは一様に、「織田の木瓜紋」を目指して、攻め寄せてくる。
餓死する前に、織田への恨みをぶつける為の、特攻である。
十字砲火を抜けた八百人が、「織田の木瓜紋」を掲げた織田一門の陣へと、死を厭わない狂気の強襲をかける。
可近が、本陣の木瓜紋を、手早く下げさせる。
「他の一門衆にも、木瓜紋を下げるように伝えろ! 死兵に集れたら、無事では済まんぞ!」
信忠に仕える嫡男にも類が及ぶので、可近は配下の忍者に緊急伝令を頼む。
信長の本陣には、羽柴秀長の隊が迎撃可能な規模の一揆勢しか攻めて来なかった。
信忠の陣にも、木瓜紋を下ろした効果か、迎撃可能な数の一揆勢しか寄せて来なかった。
だが、織田の木瓜紋を下ろすのが間に合わなかった部隊は、壮絶な被害を被った。
織田信長の従兄弟数名と、弟の秀成、そして信長兄弟の面倒をよく見ていた長兄・信広が、戦死した。
信長が兄の信広を、どこまで慕っていたかは不明だが、この後の反応を見れば明らかだろう。
「囲め。逃すな」
残る屋長島城・中江城を指差し、柵で幾重にも囲ませて誰も逃げられないように、指示する。
「焼け、全部」
命じられた織田軍の将兵の顔から、血の気が引く。
屋長島城・中江城には、もう戦闘可能な者は残っていないだろう。
いたら、先程の強襲に、参加している。
それでも、このタイミングで信長に反対したらどうなるか、誰でも分かる。
まずは降伏勧告を、という意見すら、自重された。
外に逃げられない状態で、屋長島城・中江城が燃やされる。
二万人が焼死した臭いが、長島一帯に染み込む。
残った長島城を滝川一益に任せて、信長はその日のうちに、岐阜に帰った。
その場にいる神経は、信長でも持っていなかった。
「褒められましたよ、本陣をよく守ったって」
帰路の宿場で、羽柴秀長が、可近に愚痴を溢しに寄って来る。
「あと…確認させてください。降伏勧告もせずに二万人を焼くのは、ありですか?」
「その二万人が、長島城の八百人と同じ事をしたら、どうなっていた?」
可近は詭弁を贈った。
斬り込みをかけられる力が残されていたのは、あの八百人だけだろう。
残りは、餓死を待つだけの、一向門徒でしかない。
それでも可近は、気休めを贈る。
「言っただろう。彼らは一向一揆側の都合に合わせて、あそこで戦い抜いた。酷い結末だが、背負うな」
秀長は、泣き叫びたいのを我慢して、宣言する。
「降伏勧告だけは、絶対に、するべきでした。私は、今回のような戦は、大嫌いです」
羽柴軍(後の豊臣軍)は、降伏勧告は必ず行い、戦の最後まで降伏の選択肢を示し続ける軍勢であり続けた。
秀長が生きている間は。
「好きな奴は、いないよ」
茶でも入れてあげようと思ったが、手が震えていたので、酒を渡した。
この年は、これが最後の戦になった。
織田軍も、織田に敵対する方も、ドン引きして戦をしようとしなかった。
金森可近は粛々と、本命である武田討伐に備えて、鉄砲と弾薬の買い付けを進める。
これだけの大量虐殺の後でも武器弾薬の調達を更に強める織田軍に、堺の衆も畏怖して茶会での口数が減った。
嫌な空気になってしまったが、そこは堺。
商人たちの茶会に乗じて、様々な人が接触を図りに来る。
「まったく、最近誰も俺の事を『殺戮家老』と呼ばないはずだぜ。織田のやり方が派手過ぎて、俺の悪名が霞んじまった」
千宗易の茶会に堂々と紛れ込み、日根野弘就が可近と直に顔を合わせる。
「で、今でも俺が欲しいのか? こう見えても元家老だから、陪臣になるのには、抵抗がある」
茶菓子を飄々と平らげながら、可近への値踏みを隠さない。
「返答次第では、また石山本願寺に戻る。良い話を聞かせてみろや」
会話のレベルが物騒になり、中座する者が続出する中、千宗易は黙々と茶を入れ続ける。
千宗易にとって、日根野弘就は兜職人として師も同然なので、丁重さが違う。
交渉の場は整えても、どちらにも肩入れしないだろう。
その辺の人の繋がりは織り込み済みなので、可近は慌てずに、調略の仕上げに掛かる。
織田軍は、三度目の長島一向一揆討伐に取り掛かる。
政務の留守番役・明智光秀と、まだ安定しない越前方面の押さえに回された羽柴秀吉を除き、ほぼ全ての織田軍の将兵が参加した。
織田軍だけで、八万以上。
金森軍は、信長の本陣の背後という、安定の最後方である。
手柄は立てられないが、可近は一切気にしない。
「今回も、楽勝だよ!」
師匠がキメ顔で、楽勝宣言するので、副将かつ弟子の長屋喜藏は拍手しながら察する。
(師匠もやりたかったのか、楽勝宣言)
タイトルが「楽将伝」の主人公である。
そりゃあ、気にする。
実際、織田軍の楽勝で進んでいく。
石山本願寺は、長島一向一揆に援軍を大量に送り、兵数は十万に達している。
それでも、織田軍の楽勝で戦争は展開していく。
過去二回の討伐失敗が嘘のように、長島一向一揆の砦や城が潰されていく。
過去二回との違いは、海から大量に押し寄せる、九鬼水軍の存在だ。
これまで長島一向一揆を織田軍から守り、織田軍への奇襲攻撃に利用してきた水運が、逆に攻め口となって彼らを裁断していく。
織田軍はこの一帯での舟の調達を諦め、水軍を率いる九鬼嘉隆に大型船を何艘も作らせて運用させている。
大型鉄砲も装備した攻撃力のある軍艦が、長島に大量投入されたのである。
小舟が何百艘あっても、相手にならない。
手漕ぎボートで駆逐艦に挑むようなものだ。
八月には、長島一向一揆勢は長島城・屋長島城・中江城の三城のみに籠城し、周囲を完全に包囲された。
詰みである。
食糧の調達も出来ず、逃げ込んだ一向門徒が多いので、三つの城は早々に食料が尽きる。
餓死者が出る程に、詰んだ。
ちなみに可近が勧誘していた日根野弘就は、追い詰められる前に戦線から抜けて、無事に離脱している。
「見ていられない、惨さです」
信長の本陣前に布陣している羽柴秀長が、兵糧攻めの光景に愚痴を溢す。
「降伏しないのは、一向一揆側の問題です」
陣中見舞いに来て茶を入れる可近は、気に病まないように気休めを言ってあげる。
「女子供、老人まで、少なからずいる。一向一揆の相手は、本当に気が滅入ります」
愚痴を聞いてくれるので、秀長も吐きたいだけ吐いてくる。
「日根野が何割かは舟で避難させていたようですが、もう離脱してしまった。どこで落ち着きますか、この戦役は?」
「既に勝っているからね。後は殿が殺し過ぎないように、気を配る段階」
「…この状況で、僧兵だけを、狙えますか?」
「無理だよ。繰り返すが、戦列に女子供、老人を加えて戦わせたのは、一向一揆側の責任だ。
ここで手心を加えると、連中は味をしめて、次からはもっと女子供を戦線に加える」
秀長は、深く盛大に、息を吐く。
「もう、詰んでいますね」
「そうだ、詰んでいる。これから行われるのは、事後処理だ。情けをかける段階は、もう終わっている」
と、非情な心構えを教えてあげたのだが、事態は想定よりも遥かに悪い方向へ進む。
長島城・屋長島城・中江城に籠る一向一揆勢は、餓死者が出る程の状況なのに、九月末まで降伏しなかった。
九月二十九日。
長島城の一向一揆勢が、降伏の白旗を掲げて、舟で退去してくる。
降伏を願い出て、織田軍の前に、身を晒す。
身体は痩せ細り、信長の返事を待つ間にも、力尽きる者もいる。
降伏を願い出ながら、武器を一切捨てていないので、信長は攻撃を命じる。
(まずい)
鉄砲での鏖殺が始まった段階で、本陣後方の可近は、異常に気付く。
降伏を拒否され、鉄砲の十字砲火に晒される一向一揆勢が、服を脱いでいる。
刀のみを持った軽装で、決死の斬り込みをかけようと、舟を寄せて来る。
彼らは一様に、「織田の木瓜紋」を目指して、攻め寄せてくる。
餓死する前に、織田への恨みをぶつける為の、特攻である。
十字砲火を抜けた八百人が、「織田の木瓜紋」を掲げた織田一門の陣へと、死を厭わない狂気の強襲をかける。
可近が、本陣の木瓜紋を、手早く下げさせる。
「他の一門衆にも、木瓜紋を下げるように伝えろ! 死兵に集れたら、無事では済まんぞ!」
信忠に仕える嫡男にも類が及ぶので、可近は配下の忍者に緊急伝令を頼む。
信長の本陣には、羽柴秀長の隊が迎撃可能な規模の一揆勢しか攻めて来なかった。
信忠の陣にも、木瓜紋を下ろした効果か、迎撃可能な数の一揆勢しか寄せて来なかった。
だが、織田の木瓜紋を下ろすのが間に合わなかった部隊は、壮絶な被害を被った。
織田信長の従兄弟数名と、弟の秀成、そして信長兄弟の面倒をよく見ていた長兄・信広が、戦死した。
信長が兄の信広を、どこまで慕っていたかは不明だが、この後の反応を見れば明らかだろう。
「囲め。逃すな」
残る屋長島城・中江城を指差し、柵で幾重にも囲ませて誰も逃げられないように、指示する。
「焼け、全部」
命じられた織田軍の将兵の顔から、血の気が引く。
屋長島城・中江城には、もう戦闘可能な者は残っていないだろう。
いたら、先程の強襲に、参加している。
それでも、このタイミングで信長に反対したらどうなるか、誰でも分かる。
まずは降伏勧告を、という意見すら、自重された。
外に逃げられない状態で、屋長島城・中江城が燃やされる。
二万人が焼死した臭いが、長島一帯に染み込む。
残った長島城を滝川一益に任せて、信長はその日のうちに、岐阜に帰った。
その場にいる神経は、信長でも持っていなかった。
「褒められましたよ、本陣をよく守ったって」
帰路の宿場で、羽柴秀長が、可近に愚痴を溢しに寄って来る。
「あと…確認させてください。降伏勧告もせずに二万人を焼くのは、ありですか?」
「その二万人が、長島城の八百人と同じ事をしたら、どうなっていた?」
可近は詭弁を贈った。
斬り込みをかけられる力が残されていたのは、あの八百人だけだろう。
残りは、餓死を待つだけの、一向門徒でしかない。
それでも可近は、気休めを贈る。
「言っただろう。彼らは一向一揆側の都合に合わせて、あそこで戦い抜いた。酷い結末だが、背負うな」
秀長は、泣き叫びたいのを我慢して、宣言する。
「降伏勧告だけは、絶対に、するべきでした。私は、今回のような戦は、大嫌いです」
羽柴軍(後の豊臣軍)は、降伏勧告は必ず行い、戦の最後まで降伏の選択肢を示し続ける軍勢であり続けた。
秀長が生きている間は。
「好きな奴は、いないよ」
茶でも入れてあげようと思ったが、手が震えていたので、酒を渡した。
この年は、これが最後の戦になった。
織田軍も、織田に敵対する方も、ドン引きして戦をしようとしなかった。
金森可近は粛々と、本命である武田討伐に備えて、鉄砲と弾薬の買い付けを進める。
これだけの大量虐殺の後でも武器弾薬の調達を更に強める織田軍に、堺の衆も畏怖して茶会での口数が減った。
嫌な空気になってしまったが、そこは堺。
商人たちの茶会に乗じて、様々な人が接触を図りに来る。
「まったく、最近誰も俺の事を『殺戮家老』と呼ばないはずだぜ。織田のやり方が派手過ぎて、俺の悪名が霞んじまった」
千宗易の茶会に堂々と紛れ込み、日根野弘就が可近と直に顔を合わせる。
「で、今でも俺が欲しいのか? こう見えても元家老だから、陪臣になるのには、抵抗がある」
茶菓子を飄々と平らげながら、可近への値踏みを隠さない。
「返答次第では、また石山本願寺に戻る。良い話を聞かせてみろや」
会話のレベルが物騒になり、中座する者が続出する中、千宗易は黙々と茶を入れ続ける。
千宗易にとって、日根野弘就は兜職人として師も同然なので、丁重さが違う。
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