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第6巻第4章 セシリオの狙い
エスメラルダとステラ
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「エスメ、聖剣は持ってきたか?」
「はい、こちらに。それから、エスメラルダです、勝手に略さないでください」
転移の魔法で城に帰ってきたエスメラルダは、さっそく主のところを訪れていた。
「悪い悪い。しかし、その白いだけの剣が聖剣なのか? 聖魔石ではあるようだが、それ以外にこれと言って何が特別なのか分からねーな」
「セシリオ様でもわからないのですか?」
「ああ、何の変哲も無い、いや、聖魔石の時点で何の変哲も無いってのもおかしんだが……まあしかし、聖魔石である以外は普通の剣にしか見えん」
「そうなのですか。偽物を掴まされたのでしょうか?」
「さあな。なにせその聖剣をオーガの王族が持ってたころ、俺はオーガに伝わる伝説なんぞ真に受けなかったからな」
その昔マルコスがオーガの殲滅し始めるまで、セシリオはオーガに伝わる伝説をただの戯言だと思っていたのだ。
マルコスが本気でオーガとその聖剣を警戒しているの見て、セシリオもオーガとその聖剣に本当に力があるのだと判断しているに過ぎない。
「それではこの聖剣の力は……」
「ああ、オーガの王族に持たせて見るまでわからん」
「それでは今度はオーガの王族を…………あっ」
「どうしたエスメ?」
「いえ……魔王マヤの言葉を思い出しまして。それから、エスメラルダです」
「ほう、マヤはなんて言ってた?」
「『聖剣は譲るけど、オーガの王族は絶対譲らないからね』と伝えてほしい、とのことでした」
「言うじゃねーか。しかしまあ、実際、オーガの王族、シャルロット姫というらしいが、その姫様を攫ってくるのはほぼ無理だな」
「お調べになっていたのですね」
「まあな。行方不明の聖剣と違ってこっちはキサラギ亜人王国にいるのはわかってたしな。で、結論から言うと、その姫様はエメリンが守ってる」
「エメリンというと、あの伝説の副官ですか」
「そうだ。昔ルーシェの副官として数多の魔王を葬ったあのエメリンだ。俺が行けばどうとでもなるだろうが、お前じゃ無理だろう」
「しかし、セシリオ様が直接キサラギ亜人王国に行くのは……」
「まずいだろうな」
原初の魔王は相互に監視し合いながら、相互に不可侵という約束をしている。
これを破れば残りの2人が違反者に制裁を加える仕組みだ。
そしてキサラギ亜人王国は、原初の魔王であるルーシェの庇護下ということになっているため、そこにセシリオが出向くのは流石にまずい。
「全くマヤめ、面倒くさいことしてくれるじゃねーか」
セシリオは深くため息をついたのだった。
***
「そう、エスメラルダが…………」
マヤからエスメラルダのしたことを聞いたステラは、複雑な表情で呟いた。
「セシリオさんの命令だったみたいだからね。そういえば確認しなかったけど、エスメラルダさんはセシリオさんの部下ってことでいいんだよね?」
「そうよ。セシリオの腹心と言っていい部下ね。実力も相当高いわ。それこそ、原初の魔王3人以外の魔王となら互角かそれ以上に渡り合えるくらいには」
「それは私たちも戦ってみて実感したよ。セシリオさんは恐ろしい人を部下にしてるね」
「…………あなたがそれを言うの?」
マヤの言葉にステラが呆れた様子でマヤの方を見てくる。
「え? なんで?」
「なんでって、あなたのところにはエメリンがいるでしょ。彼女に比べればエスメラルダなんて可愛いものよ」
「噂には聞いてたけど、エメリンさんってそんなに強いの?」
先日過去に行った際にであったエリーこと若い頃のエメリンは、それほど恐ろしくなかったのだが、その後今に至るまでに何があったのだろうか。
「怖いなんてもんじゃないわ。過去彼女に目をつけられた魔王は、抵抗することすらできずに消されたのよ」
「ええ……なにそれ怖い。オリガ本当なの?」
「さあ、どうでしょう? お母さんはあまり昔のことは話さないので……」
「まあ子供に話せる話じゃないでしょうね……。って、それは今いいのよ。聖剣をセシリオに奪われたことになるわけだけど、マヤはそれで大丈夫なの? 私は手に入らないなら手に入らないで今まで通り別の方法を考えるだけだから問題ないけど……」
「そうだね、聖剣だけなら問題ないかな。あの聖剣はオーガの王族とセットになって本当の効力を発揮するものだから」
「本当の効力? 何よそれ」
「ステラさんに所にあった資料には書かれてなかったんだね。あの聖剣はオーガの王族が持つと、原初の魔王をも滅ぼせる力が手に入るらしいんだよ」
「原初の魔王を……それはすごいわね……」
「でしょ? だから私が確保しておきたかったんだけど……」
「何よマヤ、原初の魔王に殺したいやつでもいるの?」
「まさか。むしろ原初の魔王が殺されて世界が大混乱、みたいなことになってほしくないから私が持っていたいんだよ」
「なるほどね。それにしてもセシリオはなんでそんな物騒なものを集めようとしてるのかしら?」
「それはわからない。オーガの王族を無理やり用意したのはマルコスさんだから、マルコスさんが聖剣を探すならまだわかるんだけど」
エスメラルダには、セシリオがオーガの王族、すなわち現在キサラギ亜人王国にいるシャルルを狙っていると仮定して脅しておいたが、マヤはなぜセシリオがそんなことをしようとしているのかはさっぱりわかっていなかった。
「なんだかきな臭い話ね。厄介なことにならないといいけど」
ステラは顔をしかめる。
静かに研究ができれば良いステラとしては、争いなど起きないに越したことはないのだろう。
「本当にね。そのために私がどっちも管理しておきたかったわけなんだけど……」
「なるほどね。事情はわかったわ。ってことは、もうこのゾグラス山には用事はないってことよね?」
「そうだね」
「じゃあ私たちはひとまず城に帰るわ。あの子たちも心配させちゃってるみたいだし」
ステラはベッドから立ち上がると、手早く身支度を整える。
「うん、それがいいと思う。私たちもいったん帰るよ」
「それじゃあね、マヤ。今回は助かったわ。この恩返しはどこかでさせてもらうから、期待しててちょうだい」
ステラはそのまま部屋を出て行った。
「それではマヤさん、皆さん、失礼します。今回は本当に助かりました」
オスカーもマヤたちに礼を告げると、ステラについて行く。
「さて、それじゃあ私たちも帰ろうか」
マヤが立ち上がったちょうどその時、部屋の中にミルズが入ってきた。
「マヤさん、龍帝様があなたを呼んでいるわ」
「龍帝さんが? なんだろう?」
マヤたちはミルズに案内されて、龍帝のところへ向かった――。
「はい、こちらに。それから、エスメラルダです、勝手に略さないでください」
転移の魔法で城に帰ってきたエスメラルダは、さっそく主のところを訪れていた。
「悪い悪い。しかし、その白いだけの剣が聖剣なのか? 聖魔石ではあるようだが、それ以外にこれと言って何が特別なのか分からねーな」
「セシリオ様でもわからないのですか?」
「ああ、何の変哲も無い、いや、聖魔石の時点で何の変哲も無いってのもおかしんだが……まあしかし、聖魔石である以外は普通の剣にしか見えん」
「そうなのですか。偽物を掴まされたのでしょうか?」
「さあな。なにせその聖剣をオーガの王族が持ってたころ、俺はオーガに伝わる伝説なんぞ真に受けなかったからな」
その昔マルコスがオーガの殲滅し始めるまで、セシリオはオーガに伝わる伝説をただの戯言だと思っていたのだ。
マルコスが本気でオーガとその聖剣を警戒しているの見て、セシリオもオーガとその聖剣に本当に力があるのだと判断しているに過ぎない。
「それではこの聖剣の力は……」
「ああ、オーガの王族に持たせて見るまでわからん」
「それでは今度はオーガの王族を…………あっ」
「どうしたエスメ?」
「いえ……魔王マヤの言葉を思い出しまして。それから、エスメラルダです」
「ほう、マヤはなんて言ってた?」
「『聖剣は譲るけど、オーガの王族は絶対譲らないからね』と伝えてほしい、とのことでした」
「言うじゃねーか。しかしまあ、実際、オーガの王族、シャルロット姫というらしいが、その姫様を攫ってくるのはほぼ無理だな」
「お調べになっていたのですね」
「まあな。行方不明の聖剣と違ってこっちはキサラギ亜人王国にいるのはわかってたしな。で、結論から言うと、その姫様はエメリンが守ってる」
「エメリンというと、あの伝説の副官ですか」
「そうだ。昔ルーシェの副官として数多の魔王を葬ったあのエメリンだ。俺が行けばどうとでもなるだろうが、お前じゃ無理だろう」
「しかし、セシリオ様が直接キサラギ亜人王国に行くのは……」
「まずいだろうな」
原初の魔王は相互に監視し合いながら、相互に不可侵という約束をしている。
これを破れば残りの2人が違反者に制裁を加える仕組みだ。
そしてキサラギ亜人王国は、原初の魔王であるルーシェの庇護下ということになっているため、そこにセシリオが出向くのは流石にまずい。
「全くマヤめ、面倒くさいことしてくれるじゃねーか」
セシリオは深くため息をついたのだった。
***
「そう、エスメラルダが…………」
マヤからエスメラルダのしたことを聞いたステラは、複雑な表情で呟いた。
「セシリオさんの命令だったみたいだからね。そういえば確認しなかったけど、エスメラルダさんはセシリオさんの部下ってことでいいんだよね?」
「そうよ。セシリオの腹心と言っていい部下ね。実力も相当高いわ。それこそ、原初の魔王3人以外の魔王となら互角かそれ以上に渡り合えるくらいには」
「それは私たちも戦ってみて実感したよ。セシリオさんは恐ろしい人を部下にしてるね」
「…………あなたがそれを言うの?」
マヤの言葉にステラが呆れた様子でマヤの方を見てくる。
「え? なんで?」
「なんでって、あなたのところにはエメリンがいるでしょ。彼女に比べればエスメラルダなんて可愛いものよ」
「噂には聞いてたけど、エメリンさんってそんなに強いの?」
先日過去に行った際にであったエリーこと若い頃のエメリンは、それほど恐ろしくなかったのだが、その後今に至るまでに何があったのだろうか。
「怖いなんてもんじゃないわ。過去彼女に目をつけられた魔王は、抵抗することすらできずに消されたのよ」
「ええ……なにそれ怖い。オリガ本当なの?」
「さあ、どうでしょう? お母さんはあまり昔のことは話さないので……」
「まあ子供に話せる話じゃないでしょうね……。って、それは今いいのよ。聖剣をセシリオに奪われたことになるわけだけど、マヤはそれで大丈夫なの? 私は手に入らないなら手に入らないで今まで通り別の方法を考えるだけだから問題ないけど……」
「そうだね、聖剣だけなら問題ないかな。あの聖剣はオーガの王族とセットになって本当の効力を発揮するものだから」
「本当の効力? 何よそれ」
「ステラさんに所にあった資料には書かれてなかったんだね。あの聖剣はオーガの王族が持つと、原初の魔王をも滅ぼせる力が手に入るらしいんだよ」
「原初の魔王を……それはすごいわね……」
「でしょ? だから私が確保しておきたかったんだけど……」
「何よマヤ、原初の魔王に殺したいやつでもいるの?」
「まさか。むしろ原初の魔王が殺されて世界が大混乱、みたいなことになってほしくないから私が持っていたいんだよ」
「なるほどね。それにしてもセシリオはなんでそんな物騒なものを集めようとしてるのかしら?」
「それはわからない。オーガの王族を無理やり用意したのはマルコスさんだから、マルコスさんが聖剣を探すならまだわかるんだけど」
エスメラルダには、セシリオがオーガの王族、すなわち現在キサラギ亜人王国にいるシャルルを狙っていると仮定して脅しておいたが、マヤはなぜセシリオがそんなことをしようとしているのかはさっぱりわかっていなかった。
「なんだかきな臭い話ね。厄介なことにならないといいけど」
ステラは顔をしかめる。
静かに研究ができれば良いステラとしては、争いなど起きないに越したことはないのだろう。
「本当にね。そのために私がどっちも管理しておきたかったわけなんだけど……」
「なるほどね。事情はわかったわ。ってことは、もうこのゾグラス山には用事はないってことよね?」
「そうだね」
「じゃあ私たちはひとまず城に帰るわ。あの子たちも心配させちゃってるみたいだし」
ステラはベッドから立ち上がると、手早く身支度を整える。
「うん、それがいいと思う。私たちもいったん帰るよ」
「それじゃあね、マヤ。今回は助かったわ。この恩返しはどこかでさせてもらうから、期待しててちょうだい」
ステラはそのまま部屋を出て行った。
「それではマヤさん、皆さん、失礼します。今回は本当に助かりました」
オスカーもマヤたちに礼を告げると、ステラについて行く。
「さて、それじゃあ私たちも帰ろうか」
マヤが立ち上がったちょうどその時、部屋の中にミルズが入ってきた。
「マヤさん、龍帝様があなたを呼んでいるわ」
「龍帝さんが? なんだろう?」
マヤたちはミルズに案内されて、龍帝のところへ向かった――。
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