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進展させたいんだ!! feat.アキラ
ファミレス
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「ファミレスでもビールとかあるよね?飲む?」
駐車場でジュンがそう言った。
「う・・・。本音は飲みたい。実は俺も明日、休みなんだ。」
酒が入ったら聞けない事を聞く勇気も出るかもしれない。
「俺のアパートの駐車場空いてるけど。停める?ファミレスまで歩いて10分くらいだし。」
ジュンが思いのほか積極的な気がした。
もしかしたらジュンも話したいのかもしれない。それに住んでる所が解ると言う俺としては嬉しいチャンス。
「ありがとう。じゃあ。良いの?」
良いの?と聞きつつも飲む気満々だ。
ブルロモールの従業員駐車場を出て店舗の裏手に回る道へ誘導された。
本当に店舗の近所だ。
モール出て車で行くより歩く方が近いかもしれない。
二階建ての綺麗なアパートだった。
一室に1つ駐車場付きらしい。
「俺は車乗らないから。」
そう言って空いている駐車場へ車を停めた。
このまま部屋へお邪魔して・・・って下心もあるのだが。
そこは冷静にファミレスへ向かう。
本来なら居酒屋にでも行きたいのだが残念ながらショッピングモールの側と言う立地付近に飲み屋は無い。
少し電車かバスで行った所が1番近くの飲み屋だ。
今日の所はファミレスで。
喫煙席の方は客も少なくゆっくり話せそうだ。
「ビールと・・・枝豆とポテト?かな。」
「デザート食べないの?」
そう言うとジュンは
「締めにケーキ!」
と嬉しそうに笑う。笑顔が自然と零れて俺も幸せで多分、めちゃくちゃ笑顔だと思う。
「俺はビールだろ。うーんと唐揚げとソーセージ盛り合わせ。」
本当に腹減った。
「お疲れ!乾杯!」
「乾杯!」
プハァー!仕事後のビールとか久々。
「どう?フードコートには慣れた?」
「前の営業より楽しい。」
へー。営業?
「そもそもたこ焼き屋って本社って?」
知らない。あんまりそう言うの気にして無かった。
「あっ。UHCって食品会社なんです。俺、入社から営業だったんだけど合わなくて。」
「えー?!あの大手が本社なのか?」
知らなかったあ!
ジュンは良い大学出てたしなあ。
でも、詳しく話を聞いていくと左遷らしい。
「研究職目当てで入社したんですけど。移動出来なくて。そう言う人事に取り入るの苦手で。」
と苦笑した。
「異動願いって出してもスルーされたりするからねぇ。俺も何だかんだで前は凄く大変な店舗に居てちょっと身体壊しちゃったんだよね。」
期待されたのか嫌がらせか。
店長になったばかりの俺に任された店は24時間店舗でアルバイトの人数も売上も今のモール店の2~3倍はあった。
「やっぱり人間関係?」
ジュンがそう聞いてきたので頷いた。
「苦労した・・。」
店舗によって勤めているタイプ違うと改めて今の店に来て思った。
「今の店は居心地良いんだよ。主婦マネージャー達がお母さん達みたいに若者を纏めてくれている。」
「へー。こう言うと年を感じるけど。今の高校生って訳分からないよね?」
そうそう。と笑って頷いた。
自分が学生の頃と今はまた学生達の考え方って変わった気がする。
「もう一杯頼もうかな。」
「あっ。俺も。」
明日、休みって良いよなあ。
それにしても。
昔の話を切り出すべきかどうか。
折角、仲良しに戻れそうなのに蒸し返すと壊れるかもしれない・・。
それは恐い。
「結構、お酒飲めるんだ?」
「うーん。普通だよ。人並み以下かも。」
仕事に支障をきたす事が出来ないから普段は飲酒ゼロだからと説明した。
「そうだよねぇ。接待も無いし。無理して飲まなくても良い。仕事は慣れるまで大変だけどサービス業も良いね。」
ジュンは2杯目のビールを飲み干してニッコリ笑った。
ピッチ早いな。流石、元営業マン。
その後もたわいも無い話を沢山しながら飲んだ。
ちょっと?いや割と酔った。
「そろそろ帰る?」
これ以上飲んだら二日酔いなる量だ。
この辺でストップ。
「・・・そうだね。」
ジュン、もしかしてまだ帰りたく無いのかな?
ちょっと寂しそうな拗ねた様な顔。
可愛いなあ。勘違いしそうになるよ。
「ケーキ。食べる?」
そうだ。忘れてた。
「あーあー。そうだね!うん。酔い醒ましにケーキとコーヒーでも頼もうかな。」
「じゃ、俺も水分取って二日酔い防止しよう。」
その前にトイレ行こ。
「ちょっと行くね。」
「行ってらっしゃい。」
何か自然と仲良くなってるー!!!!
これは進展したと見て良いのかな?!
勇気出して5年前の話してみる?
手洗い場で鏡の自分に問いかける。
女々しいよな・・・。ゲイだと暴露してしまうのもまだ早いよなあ。
だってー。店が隣なんだよー!毎日の様に顔合わせるし。
落ち着け俺。
様子見ると決めたじゃないか。焦るな俺。
好き過ぎて暴走する悪い癖は治さないと。
大きく深呼吸して席に戻った。
「お帰り。」
「ただいま。」
キュンキュンする!何だこのたわいも無いやり取り!
ずっと望んでいた展開。
「アキラさん。」
「何?」
ジュンは俺の顔を見詰める。
何か言いたそうで。
どうか上手く話せますように。上手く聞けますように。
余計な事は言わないように。
「どうしたの?」
決心してそう聞いた。
駐車場でジュンがそう言った。
「う・・・。本音は飲みたい。実は俺も明日、休みなんだ。」
酒が入ったら聞けない事を聞く勇気も出るかもしれない。
「俺のアパートの駐車場空いてるけど。停める?ファミレスまで歩いて10分くらいだし。」
ジュンが思いのほか積極的な気がした。
もしかしたらジュンも話したいのかもしれない。それに住んでる所が解ると言う俺としては嬉しいチャンス。
「ありがとう。じゃあ。良いの?」
良いの?と聞きつつも飲む気満々だ。
ブルロモールの従業員駐車場を出て店舗の裏手に回る道へ誘導された。
本当に店舗の近所だ。
モール出て車で行くより歩く方が近いかもしれない。
二階建ての綺麗なアパートだった。
一室に1つ駐車場付きらしい。
「俺は車乗らないから。」
そう言って空いている駐車場へ車を停めた。
このまま部屋へお邪魔して・・・って下心もあるのだが。
そこは冷静にファミレスへ向かう。
本来なら居酒屋にでも行きたいのだが残念ながらショッピングモールの側と言う立地付近に飲み屋は無い。
少し電車かバスで行った所が1番近くの飲み屋だ。
今日の所はファミレスで。
喫煙席の方は客も少なくゆっくり話せそうだ。
「ビールと・・・枝豆とポテト?かな。」
「デザート食べないの?」
そう言うとジュンは
「締めにケーキ!」
と嬉しそうに笑う。笑顔が自然と零れて俺も幸せで多分、めちゃくちゃ笑顔だと思う。
「俺はビールだろ。うーんと唐揚げとソーセージ盛り合わせ。」
本当に腹減った。
「お疲れ!乾杯!」
「乾杯!」
プハァー!仕事後のビールとか久々。
「どう?フードコートには慣れた?」
「前の営業より楽しい。」
へー。営業?
「そもそもたこ焼き屋って本社って?」
知らない。あんまりそう言うの気にして無かった。
「あっ。UHCって食品会社なんです。俺、入社から営業だったんだけど合わなくて。」
「えー?!あの大手が本社なのか?」
知らなかったあ!
ジュンは良い大学出てたしなあ。
でも、詳しく話を聞いていくと左遷らしい。
「研究職目当てで入社したんですけど。移動出来なくて。そう言う人事に取り入るの苦手で。」
と苦笑した。
「異動願いって出してもスルーされたりするからねぇ。俺も何だかんだで前は凄く大変な店舗に居てちょっと身体壊しちゃったんだよね。」
期待されたのか嫌がらせか。
店長になったばかりの俺に任された店は24時間店舗でアルバイトの人数も売上も今のモール店の2~3倍はあった。
「やっぱり人間関係?」
ジュンがそう聞いてきたので頷いた。
「苦労した・・。」
店舗によって勤めているタイプ違うと改めて今の店に来て思った。
「今の店は居心地良いんだよ。主婦マネージャー達がお母さん達みたいに若者を纏めてくれている。」
「へー。こう言うと年を感じるけど。今の高校生って訳分からないよね?」
そうそう。と笑って頷いた。
自分が学生の頃と今はまた学生達の考え方って変わった気がする。
「もう一杯頼もうかな。」
「あっ。俺も。」
明日、休みって良いよなあ。
それにしても。
昔の話を切り出すべきかどうか。
折角、仲良しに戻れそうなのに蒸し返すと壊れるかもしれない・・。
それは恐い。
「結構、お酒飲めるんだ?」
「うーん。普通だよ。人並み以下かも。」
仕事に支障をきたす事が出来ないから普段は飲酒ゼロだからと説明した。
「そうだよねぇ。接待も無いし。無理して飲まなくても良い。仕事は慣れるまで大変だけどサービス業も良いね。」
ジュンは2杯目のビールを飲み干してニッコリ笑った。
ピッチ早いな。流石、元営業マン。
その後もたわいも無い話を沢山しながら飲んだ。
ちょっと?いや割と酔った。
「そろそろ帰る?」
これ以上飲んだら二日酔いなる量だ。
この辺でストップ。
「・・・そうだね。」
ジュン、もしかしてまだ帰りたく無いのかな?
ちょっと寂しそうな拗ねた様な顔。
可愛いなあ。勘違いしそうになるよ。
「ケーキ。食べる?」
そうだ。忘れてた。
「あーあー。そうだね!うん。酔い醒ましにケーキとコーヒーでも頼もうかな。」
「じゃ、俺も水分取って二日酔い防止しよう。」
その前にトイレ行こ。
「ちょっと行くね。」
「行ってらっしゃい。」
何か自然と仲良くなってるー!!!!
これは進展したと見て良いのかな?!
勇気出して5年前の話してみる?
手洗い場で鏡の自分に問いかける。
女々しいよな・・・。ゲイだと暴露してしまうのもまだ早いよなあ。
だってー。店が隣なんだよー!毎日の様に顔合わせるし。
落ち着け俺。
様子見ると決めたじゃないか。焦るな俺。
好き過ぎて暴走する悪い癖は治さないと。
大きく深呼吸して席に戻った。
「お帰り。」
「ただいま。」
キュンキュンする!何だこのたわいも無いやり取り!
ずっと望んでいた展開。
「アキラさん。」
「何?」
ジュンは俺の顔を見詰める。
何か言いたそうで。
どうか上手く話せますように。上手く聞けますように。
余計な事は言わないように。
「どうしたの?」
決心してそう聞いた。
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