レベル0の最強剣士~レベルが上がらないスキルを持つ俺、裏ダンジョンに捨てられたが、裏技を発見し気が付いたら世界最強になっていた。

つくも/九十九弐式

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第22話 ヴァンパイアとの闘い

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 ソルは第20階層に降り立った。

 無数の蝙蝠が飛び立った。そして目の前にあったのは棺桶だった。

 棺桶が開かれ、一人の人物が姿を現す。

 美しい青年のような見た目をしていた。金髪、そして白い肌をした青年。その上でタキシードのような恰好をしている。

 鋭い犬歯は彼が人間ではない証左であった。

「クックック。愚かな人間よ。よくぞこの『ゲヘナ』第20階層までたどり着いた。私の名はヴラド。高潔なる至高のヴァンパイア(吸血鬼)であるぞ」

 ヴァンパイア—―ヴラドは不気味な笑みを浮かべる。

 しかし、『偵察』スキルにより敵が何者であるかを知っていたソルは平静を保っていた。

 やはり何が出てくるか事前にわかっていれば心構えも違うというものだ。

「ふむ……なぜ驚かぬ? 貴様、まさか何らかの手段でこの階層に我がいるという事を事前に知っていたな?」

 ヴァンパイア(吸血鬼)ヴラドは聞いてくる。

「まあよい! どちらでも! 驚くかどうかなど! 我が負の波動で怯えあがり立ち上がれなくなるのならばそれでよいのだ!」

 ヴラドが襲い掛かってくる。

 ソルは『解析』スキルを発動した。目の前にヴラドの情報が浮き上がってくる。

 モンスター名『ヴラド』LV70 HP3980

 吸血鬼(ヴァンパイア)。怪力。高い再生能力。厄介なスキルや魔法を使用する難敵。
不死者の王と呼ばれる。

属性闇。弱点属性、聖属性。

 やはり思った通りだ。ヴァンパイアの属性は闇属性であり、弱点は聖属性だ。

 ソルは早速先ほど習得した聖魔法(ホーリー)を使用する。

「な、なに! なんだこの光は! ぐわああああああああああああああああ!」

 ヴラドは悲鳴を上げた。眩い光が襲い掛かり、その身を焼いたのである。

 やはり弱点属性の攻撃である。ヴラドには効果は抜群のようであった。

「ふざけるなっ! このヴラド様がお前みたいな人間に! しかも一人だけを相手に負けるわげなかろう! 眷属召喚!」

 無数の蝙蝠がソルに襲い掛かる。

「はあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

 しかし、ソルはその蝙蝠を『回し斬り』のスキルで一気に斬り落としたのである。

「な、なんだと! くらえ! 闇魔法(ダークネス)!」
 
 ヴラドは闇魔法(ダークネス)を放った。

 ――しかし。

「『魔法剣』!」

 ソルは自身が持つ剣――エメラルドソードに魔法を付加(エンチャント)する。聖属性の魔法を付与(エンチャント)された剣は眩いばかりの光を放ったのである。

「な、なに!」

「はああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

 ソルはその聖剣とも呼べる眩い光の剣で、ヴラドの闇魔法(ダークネス)を斬り裂いたのである。

「な、なんだと! こんな人間見た事がないぞ! 化け物めっ!」

 本物の化け物である吸血鬼(ヴラド)にそこまで言われる筋合いはないと思ったが。

 まあいい。

 ソルは飛んだ。技スキル『一刀両断』を発動したのである。

「『聖覇斬』」

 ソルは聖属性の剣技を放った。

「ば、馬鹿なっ! ぐわあああああああああああああああああああああああああああ!」

 吸血鬼ヴラドは断末魔を上げて果てた。

「はぁ……何とかなかったか」

 ソルはこの闘いに勝利した事により、SPを『5000』も得たのである。

 階層が進んでいく事より、敵はより強大になっていくが、獲得できるSPは増えていく。

 その分、ソルは強くなっていけた。またステータスも上昇し、スキルを獲得する自由も得られるのである。

 ソルはさらに地下へと潜っていく。ソルは知らなかった。このダンジョンが何階層まであるか、知りもしない事であった。

 だが、ダンジョン制覇の時は確実に近づいてきているのである。

 そしてその時が訪れるのはもう、そう遠くない未来の出来事であった。

 


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