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第35話 バハムートとの闘い④
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再び相まみえたバハムートの表情にかつての余裕の笑みはなかった。真剣な表情だ。それはバハムートと会ってから初めて見る表情であった。遊びは終わりという事か。
ソルは一層気を引き締める。
「踊るがよい」
バハムートの背後の空間が捻じ曲がる。それも複数。一度見た攻撃だ。『フレア』による多重攻撃。
ソルは前回、この攻撃に手も足も出なかった。だが、今はそうではない。ソルには新たな力(スキル)がある。
ソルは今までで習得していた『魔法剣』のスキルを使用する。付与(エンチャント)する魔法スキルは古代魔法『無属性破壊魔法(アルテマ)』である。
全てを灰燼と化す、破壊の剣『アルテマブレイド』ができる。
「はああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
ソルはバハムートの放つ『フレア』を斬り落とす。
「なに!?」
『フレア』を撃った後のバハムートは僅かな隙があった。その瞬間は僅かではあったが、ソルの今の敏捷性からすれば十分に詰められる程の間だった。
一瞬で間を詰め、バハムートに剣を振り下ろす。最初の時のように障壁(バリア)を展開している間はない。今のソルの『アルテマブレイド』であれば、それすら斬り割くかもしれないが。
「くっ!」
間を詰められたが、それでもバハムートには屈強なその肉体と魔力があった。
素手に魔力を通しただけのものではあるが、その硬度は伝説的希少金属であるアダマンタイトすらも余裕で凌ぎ、魔剣や聖剣の類にすら比肩しうるものであった。
キィン!
バハムートの手とソルの剣が衝突し、けたたましい音を奏でる。そして周囲には衝撃波のようなものが発生する。それほどまでに強烈な力と力の衝突だったのだ。
「くっ! このっ!」
やっとの事でバハムートはソルを押しのけた。ソルは着地する。
その時、バハムートは気づいたのだ。自身の手に血が流れている事を。僅かな血ではあるが、間違いなくバハムートが傷を負った証拠でもあった。
憤るかと思ったバハムートではあったが、予想に反して笑みを浮かべた。嬉しそうな笑みを。
強敵との闘い以上の愉悦は強者には存在しないのかもしれない。強く成ればなるほど、自分と対等な存在は少なくなっていく。
「楽しいではないか。少年。いや――ソル・ユグドラシルよ。こうまで楽しい闘いは久しいぞ。クックック」
笑みを浮かべるバハムート。そしてその身に纏っていた魔力が、さらなる上昇を見せる。ただでさえ強大な魔力を持っていたバハムートが本気を出したようであった。
「喜べ。ソル。貴様に我の本当の力を見せてやろう」
バハムートの身体が変化する。暗黒の光が満ちていく。
一瞬、第100階層を眩しい光が満ちた。ソルは目を閉じた。そしてゆっくりと瞼を開く。
「……なんだ、これは」
そこに現れたのは宙に浮いている巨大な竜であった。全身を黒い皮膚で覆った黒竜だ。
これがバハムートの真なる姿であった。
ソルは今までこのダンジョンで幾多もの強敵と相まみえた。しかし、これ程のプレッシャーを感じた事は一度たりともなかったのだ。
しかしそれでもソルは冷静さを完全には失っていなった。『解析』スキルを使用した。
モンスター名『バハムート』LV100 HP9123
竜王バハムートの真なる姿。全ステータスが上昇しており、数多のパッシブスキルを持ち合わせ、自動回復(リジェネ)なども備え合わせている。全てを兼ねそろえたまさしく竜(ドラゴン)の王と言える。
属性無属性。※弱点属性は特になし
ソルは『解析』スキルを使用したことを後悔していた。結局、弱点らしい弱点はなかった。攻略の糸口など見えない。
「さて、始めようではないか。我を愉しませよ!」
バハムートはその大きな口を開ける。本気の『フレア』が襲い掛かってくる。高いエネルギーがその大きな口に集まっていくのを感じた。
ソルは身構える。
『フレア』が放たれた。ソルの『アルテマブレイド』とぶつかり合い、激しい火花を散らす。
周囲が激しい光に包まれた。
ソルは一層気を引き締める。
「踊るがよい」
バハムートの背後の空間が捻じ曲がる。それも複数。一度見た攻撃だ。『フレア』による多重攻撃。
ソルは前回、この攻撃に手も足も出なかった。だが、今はそうではない。ソルには新たな力(スキル)がある。
ソルは今までで習得していた『魔法剣』のスキルを使用する。付与(エンチャント)する魔法スキルは古代魔法『無属性破壊魔法(アルテマ)』である。
全てを灰燼と化す、破壊の剣『アルテマブレイド』ができる。
「はああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
ソルはバハムートの放つ『フレア』を斬り落とす。
「なに!?」
『フレア』を撃った後のバハムートは僅かな隙があった。その瞬間は僅かではあったが、ソルの今の敏捷性からすれば十分に詰められる程の間だった。
一瞬で間を詰め、バハムートに剣を振り下ろす。最初の時のように障壁(バリア)を展開している間はない。今のソルの『アルテマブレイド』であれば、それすら斬り割くかもしれないが。
「くっ!」
間を詰められたが、それでもバハムートには屈強なその肉体と魔力があった。
素手に魔力を通しただけのものではあるが、その硬度は伝説的希少金属であるアダマンタイトすらも余裕で凌ぎ、魔剣や聖剣の類にすら比肩しうるものであった。
キィン!
バハムートの手とソルの剣が衝突し、けたたましい音を奏でる。そして周囲には衝撃波のようなものが発生する。それほどまでに強烈な力と力の衝突だったのだ。
「くっ! このっ!」
やっとの事でバハムートはソルを押しのけた。ソルは着地する。
その時、バハムートは気づいたのだ。自身の手に血が流れている事を。僅かな血ではあるが、間違いなくバハムートが傷を負った証拠でもあった。
憤るかと思ったバハムートではあったが、予想に反して笑みを浮かべた。嬉しそうな笑みを。
強敵との闘い以上の愉悦は強者には存在しないのかもしれない。強く成ればなるほど、自分と対等な存在は少なくなっていく。
「楽しいではないか。少年。いや――ソル・ユグドラシルよ。こうまで楽しい闘いは久しいぞ。クックック」
笑みを浮かべるバハムート。そしてその身に纏っていた魔力が、さらなる上昇を見せる。ただでさえ強大な魔力を持っていたバハムートが本気を出したようであった。
「喜べ。ソル。貴様に我の本当の力を見せてやろう」
バハムートの身体が変化する。暗黒の光が満ちていく。
一瞬、第100階層を眩しい光が満ちた。ソルは目を閉じた。そしてゆっくりと瞼を開く。
「……なんだ、これは」
そこに現れたのは宙に浮いている巨大な竜であった。全身を黒い皮膚で覆った黒竜だ。
これがバハムートの真なる姿であった。
ソルは今までこのダンジョンで幾多もの強敵と相まみえた。しかし、これ程のプレッシャーを感じた事は一度たりともなかったのだ。
しかしそれでもソルは冷静さを完全には失っていなった。『解析』スキルを使用した。
モンスター名『バハムート』LV100 HP9123
竜王バハムートの真なる姿。全ステータスが上昇しており、数多のパッシブスキルを持ち合わせ、自動回復(リジェネ)なども備え合わせている。全てを兼ねそろえたまさしく竜(ドラゴン)の王と言える。
属性無属性。※弱点属性は特になし
ソルは『解析』スキルを使用したことを後悔していた。結局、弱点らしい弱点はなかった。攻略の糸口など見えない。
「さて、始めようではないか。我を愉しませよ!」
バハムートはその大きな口を開ける。本気の『フレア』が襲い掛かってくる。高いエネルギーがその大きな口に集まっていくのを感じた。
ソルは身構える。
『フレア』が放たれた。ソルの『アルテマブレイド』とぶつかり合い、激しい火花を散らす。
周囲が激しい光に包まれた。
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