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第52話 ロドリゲスとの闘い
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「食らいやがれっ! どんなものをも両断するこの俺様の一撃をっ!」
ソルが習得した『解析』スキルは基本的にはモンスター相手にしか使えない。モンスターのような見た目ではあるが、一応は人間相手のロドリゲスには使用できなかった。
故にソルは相手の実力を洞察し、把握する以外になかった。要するに普通に闘わなければならないという事であった。
『おおっと! これは物凄い一撃だ! レベル0のソル選手では防ぐのは厳しいか! 早くも決まってしまったーーーーーーーーーーー!」
実況席からアナウンサー(実況者)の声が響く。
キィン!
「な、なに!?」
ソルはロドリゲスの攻撃を容易く受け止めた。ソルの剣と斬馬刀がぶつかり合い、甲高い音を会場内に響かせる。
「ぐっふっふ! 思ったよりもやるようだなっ! だが、今の攻撃はせいぜい20%くらいの力だ! まだ俺は固有スキル『マスターマッスル』を使用してないからな」
受け止められた事に驚いていたロドリゲスではあったがまだ本気を出していないという事を理由に冷静さを取り戻す。
「次は半分くらいの力で行くぜ! 俺様の固有スキル『マスターマッスル』発動!」
ロドリゲスの筋肉が膨張し、さらに巨大になる。その体の巨大さは人間の範疇を超えていた。大男というよりも完全に化け物のようになった。
「食らいやがれっ!」
次の攻撃は先ほどの攻撃と比較すれば、凄まじい一撃であった。
キィン!
しかし、その攻撃もまた同じようにソルに防がれてしまう。
「なっ!?」
ロドリゲスは驚愕した。そして、次第に観客(ギャラリー)達も騒めき始めていた。あの『レベル0』という外れスキルを授かったソルが二度も攻撃を防いだのである。
一度目ならまだまぐれだとも思える。だが、二度も続くとなると段々まぐれだとも思えなくなってくる。それなりに本気を出した一撃であったのならば尚更だ。
「な、なんだ! あの『レベル0』のソルがロドリゲスの攻撃を防いでいるぞ! そんな事あり得るのか?」
「どういうわけか知らねーが。ソルの奴、思っていたより結構やるんじゃ?」
「へっ……まさか。相手は『レベル0』のソルだぞ? 大方、あのロドリゲスの野郎が張りぼてで出来た、ハッタリ野郎ってところさ」
観客はまだソルの実力を信じる事ができていなかった。その結果、『案外ロドリゲスが弱い』という認識に落ち着く。詰まるところ、ロドリゲスが観客から馬鹿にされるようになったのだ。
ロドリゲスは観客に馬鹿にされた事で激しい憤りを覚え始めた。観客に自分が弱いと思われ、舐められるのは我慢ならなかったのだ。
「くそっ! ふざけるなっ! この俺様が弱いわけないだろっ!」
ロドリゲスの頭には完全に血が回っていた。もはや手加減をするだけの余裕などない。
「もはや手加減などせんっ! 食らうがいい! 俺の『マスターマッスル』を!」
ロドリゲスの筋肉がさらに膨張する。その様子はもはや人間の形を留めてはいなかった。筋肉で出来た、化け物になっていたのである。
「『マスターマッスル』100%! これが俺様の本気だ!」
ロドリゲスは斬馬刀を振り下ろす。その一撃は重く、そして鋭かった。闘技場ステージに大穴が空く程の一撃。
しかし、その一撃にソルを斬った感覚はなかった。空振りしたのだ。
「なっ、なに!?」
ソルが消えた。いや、天高く舞っていたのである。そして攻撃の体勢に入っていた。
技スキル『一刀両断』 ソルはロドリゲスを一刀両断するべく、斬りかかる。
――だが、それでも尚、ロドリゲスは絶望していなかった。大技の硬直により身動きひとつ取れないにも関わらず。
「言ったはずだぞ! 俺様の『マスターマッスル』はただ攻撃力を上げるだけではない。その強力な筋肉から、異常なまでの耐久性を得る事ができるんだ! 『レベル0』の貴様程度の攻撃など効くわけ――」
「はああああああああああああああああああああああああああああああ!」
ソルは剣を斬り下ろす。集中していたソルにロドリゲスの言葉など聞こえなかったのだ。
「な、なに!? ば、馬鹿な! ぐわああああああああああああ! こ、この俺様が一撃だと!」
ロドリゲスは果てた。異常なまで膨張した筋肉がしぼんでいく。パタリ、と倒れ、それ以降ピクりとも動かなくなる。
あまりに予想外の出来事に、会場は静まり返っていた。
『な、なんという事でしょうか! 『レベル0』と言われ、蔑まれていたソル選手がロドリゲス選手を倒しました! それになんと一撃でです! 驚くべき事が起きました!』
「マ、マジかよ……」
「本当にあれが『レベル0』のソルなのか……」
驚きのあまり、皆が言葉を失う。
『『Dブロック第一試合』の勝者はソル選手です! おめでとうございます! 引き続き第二試合を行います。ヒーラー班、ロドリゲス選手の治療を行ってください。回復魔法(ヒーリング)で治らなかったら蘇生魔法(リザレクション)を行ってください。それでもダメなら大会規定に乗っ取り、炎魔法(フレイム)で火葬にした末に葬儀を行います」
「「「は、はい!」」」
剣神武闘会には医療班がいた。回復魔法(ヒーリング)と蘇生魔法(リザレクション)の魔法スキルを習得した者達である。彼らが治療をする為、多少は何かがあっても対処できるのだ。その為、命をかけた闘いもできる。
それでも限度はあるが……。
ともかく、こうしてソルとロドリゲスの闘いは終わった。だが、所詮は一回戦が終わっただけだ。剣神武闘会の熱戦は引き続き続ていく。
ソルが習得した『解析』スキルは基本的にはモンスター相手にしか使えない。モンスターのような見た目ではあるが、一応は人間相手のロドリゲスには使用できなかった。
故にソルは相手の実力を洞察し、把握する以外になかった。要するに普通に闘わなければならないという事であった。
『おおっと! これは物凄い一撃だ! レベル0のソル選手では防ぐのは厳しいか! 早くも決まってしまったーーーーーーーーーーー!」
実況席からアナウンサー(実況者)の声が響く。
キィン!
「な、なに!?」
ソルはロドリゲスの攻撃を容易く受け止めた。ソルの剣と斬馬刀がぶつかり合い、甲高い音を会場内に響かせる。
「ぐっふっふ! 思ったよりもやるようだなっ! だが、今の攻撃はせいぜい20%くらいの力だ! まだ俺は固有スキル『マスターマッスル』を使用してないからな」
受け止められた事に驚いていたロドリゲスではあったがまだ本気を出していないという事を理由に冷静さを取り戻す。
「次は半分くらいの力で行くぜ! 俺様の固有スキル『マスターマッスル』発動!」
ロドリゲスの筋肉が膨張し、さらに巨大になる。その体の巨大さは人間の範疇を超えていた。大男というよりも完全に化け物のようになった。
「食らいやがれっ!」
次の攻撃は先ほどの攻撃と比較すれば、凄まじい一撃であった。
キィン!
しかし、その攻撃もまた同じようにソルに防がれてしまう。
「なっ!?」
ロドリゲスは驚愕した。そして、次第に観客(ギャラリー)達も騒めき始めていた。あの『レベル0』という外れスキルを授かったソルが二度も攻撃を防いだのである。
一度目ならまだまぐれだとも思える。だが、二度も続くとなると段々まぐれだとも思えなくなってくる。それなりに本気を出した一撃であったのならば尚更だ。
「な、なんだ! あの『レベル0』のソルがロドリゲスの攻撃を防いでいるぞ! そんな事あり得るのか?」
「どういうわけか知らねーが。ソルの奴、思っていたより結構やるんじゃ?」
「へっ……まさか。相手は『レベル0』のソルだぞ? 大方、あのロドリゲスの野郎が張りぼてで出来た、ハッタリ野郎ってところさ」
観客はまだソルの実力を信じる事ができていなかった。その結果、『案外ロドリゲスが弱い』という認識に落ち着く。詰まるところ、ロドリゲスが観客から馬鹿にされるようになったのだ。
ロドリゲスは観客に馬鹿にされた事で激しい憤りを覚え始めた。観客に自分が弱いと思われ、舐められるのは我慢ならなかったのだ。
「くそっ! ふざけるなっ! この俺様が弱いわけないだろっ!」
ロドリゲスの頭には完全に血が回っていた。もはや手加減をするだけの余裕などない。
「もはや手加減などせんっ! 食らうがいい! 俺の『マスターマッスル』を!」
ロドリゲスの筋肉がさらに膨張する。その様子はもはや人間の形を留めてはいなかった。筋肉で出来た、化け物になっていたのである。
「『マスターマッスル』100%! これが俺様の本気だ!」
ロドリゲスは斬馬刀を振り下ろす。その一撃は重く、そして鋭かった。闘技場ステージに大穴が空く程の一撃。
しかし、その一撃にソルを斬った感覚はなかった。空振りしたのだ。
「なっ、なに!?」
ソルが消えた。いや、天高く舞っていたのである。そして攻撃の体勢に入っていた。
技スキル『一刀両断』 ソルはロドリゲスを一刀両断するべく、斬りかかる。
――だが、それでも尚、ロドリゲスは絶望していなかった。大技の硬直により身動きひとつ取れないにも関わらず。
「言ったはずだぞ! 俺様の『マスターマッスル』はただ攻撃力を上げるだけではない。その強力な筋肉から、異常なまでの耐久性を得る事ができるんだ! 『レベル0』の貴様程度の攻撃など効くわけ――」
「はああああああああああああああああああああああああああああああ!」
ソルは剣を斬り下ろす。集中していたソルにロドリゲスの言葉など聞こえなかったのだ。
「な、なに!? ば、馬鹿な! ぐわああああああああああああ! こ、この俺様が一撃だと!」
ロドリゲスは果てた。異常なまで膨張した筋肉がしぼんでいく。パタリ、と倒れ、それ以降ピクりとも動かなくなる。
あまりに予想外の出来事に、会場は静まり返っていた。
『な、なんという事でしょうか! 『レベル0』と言われ、蔑まれていたソル選手がロドリゲス選手を倒しました! それになんと一撃でです! 驚くべき事が起きました!』
「マ、マジかよ……」
「本当にあれが『レベル0』のソルなのか……」
驚きのあまり、皆が言葉を失う。
『『Dブロック第一試合』の勝者はソル選手です! おめでとうございます! 引き続き第二試合を行います。ヒーラー班、ロドリゲス選手の治療を行ってください。回復魔法(ヒーリング)で治らなかったら蘇生魔法(リザレクション)を行ってください。それでもダメなら大会規定に乗っ取り、炎魔法(フレイム)で火葬にした末に葬儀を行います」
「「「は、はい!」」」
剣神武闘会には医療班がいた。回復魔法(ヒーリング)と蘇生魔法(リザレクション)の魔法スキルを習得した者達である。彼らが治療をする為、多少は何かがあっても対処できるのだ。その為、命をかけた闘いもできる。
それでも限度はあるが……。
ともかく、こうしてソルとロドリゲスの闘いは終わった。だが、所詮は一回戦が終わっただけだ。剣神武闘会の熱戦は引き続き続ていく。
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