レベル0の最強剣士~レベルが上がらないスキルを持つ俺、裏ダンジョンに捨てられたが、裏技を発見し気が付いたら世界最強になっていた。

つくも/九十九弐式

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第57話 第二回戦から準々決勝まで

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 第二回戦を前にソルは控室で剣を振っていた。

「熱心な奴よの……」

 バハムートは呆れたように言う。

「モンスター相手の時のようには行かないよ。相手は人間なんだ。どんな手を使ってくるかもわからない。だから油断なんてできないんだ」

「……それもそうではあるが」

 久しぶりの事ではあるが、ソルの現在のステータスとスキルを確認しておきたい。

【名 前】 ソル・ユグドラシル


 【年 齢】 15歳


 【固有スキル】 レベル0



 ※レベル0で固定される。経験値取得が意味をなさない。



 【レベル】 0



 【HP】    7123



 【MP】     7212



 【攻撃力】    7200



 【防御力】  7189



 【俊敏性】    7189



 【魔力】     7040



 【魔力防御力】  6980



 【運気】    6890


 【スキル】 

技スキル

『回し斬り』『一刀両断』『魔法剣』

補助スキル

『ステータス変換』『鑑定』『錬成』『解析』『偵察』『錬金』『強化』

魔法スキル

『炎魔法(フレイム)』『氷結魔法(コールド)』『雷魔法(ライトニング)』『風魔法(エアロ)』『大地魔法(クエイク)』『聖魔法(ホーリー)』『闇魔法(ダークネス)』『回復魔法(ヒーリング)』『異常解除魔法(クリアー)』『重力魔法(グラビティ)』

残SP2000。

 ソルはバハムートから得たSP『10000』を1000ずつ各ステータスに振り、その残りは温存する事にした。

 バハムートは思う。人間でこれだけの戦力を保有している存在がどれほどいるか? LV100の人間でも今のソル程の強さを持っているのかと言われるとわからない。
 既にソルは自身の祖先である勇者ロイに匹敵するくらいの強さを手に入れているのかもしれない。だが――肝心の本人(ソル)はその事に気づいていないようだ。

 ソルの心に油断や慢心などは一切存在していなかった。

 確かにバハムートは慢心していたが故にソルに敗れたという部分はある。だが、今のソルであったのならば最初からその慢心がなかったとしても勝てていたかどうかわからない。
 
 そしてソルはまだまだ強くなる可能性を秘めていた。

(全く……末恐ろしい男よの)

 バハムートは思った。観客達はまだソルの事を『レベル0』の無能剣士だとして過小評価している。だが、その評価が覆されるのも時間の問題だと思った。ソルが三回戦 四回戦、そして準々決勝と駒を進めていくうちに、必ず覆るだろうと考えていた。
 
 そして、ソルが二回戦を突破し、三回戦を突破していくうちに観客達の評価は変わり始めていった。

「またあの『レベル0』のソルが勝ったぜ」

「ああ……とても現実だとは思えねぇな。なんか夢を見ているみたいだ」

「もしかして、この連勝はまぐれじゃないんじゃないか? 三回戦の相手だって、その前の試合を見ている限り、決して弱くはなかったぞ」

「間違いないな……どんな魔法を使っているかはわからねぇが、あの『レベル0』のソルは思っていた以上の強さを持っているんだ。そうとしか思えねぇ」

 バハムートの予想通り、観客達のソルに対する評価は変わり始めていた。偶然の勝利、あるいは相手が弱かったから、という認識からソルの強さが確かなものなのだという事を理解し始める。

 そしてそのうち、ソルは優勝の有力候補に数えられるまでに評価が一変していったのである。

「次は準々決勝だよな……」

「ああ……あの仮面の剣士と『レベル0』のソルが当たる事になるな」

「マジか。これは注目カードだな。楽しみだぜ」

 観客達は準々決勝の試合を待ちわびた。

「もし、これでソルが勝ったら準決勝の闘いはソルとエドワードの闘いになる。こいつらは兄弟らしい。兄弟同士の因縁の対決が見られるぜ」

「マジか……それも楽しみだな。けどあの仮面剣士も相当強そうだったからな。そう上手く勝ち進めるかわからねぇけど」

「ともかく、次の準々決勝に期待だな」

「そうだな、その通りだ」

 こうして準々決勝第一試合。

 ソルVS仮面剣士スカーレットの対決が始まる事になる。

 観客達のボルテージが俄かに高まっていくのを感じた。


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